TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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トヨタの「カイゼン」残業代支給受けスズキ、コマツも導入検討

2008-05-23 22:00:25 | 経営全般
 トヨタ自動車が従業員グループで取り組む勤務時間外の「カイゼン」活動に残業代を全額支払うことを受け、他のメーカーの中にも追随する動きが出てきました。
スズキ、コマツは残業代を支払うことで検討を始めました。

 スズキは今までグループ単位で改善策を検討するQCサークル活動にお茶やお菓子代を支給してきたとのことです。コマツの場合は自己啓発に関するQC活動は残業代の支給対象外ですが見直します。トヨタ系部品メーカーのトヨタ紡績もQC活動を業務と認定します。

 なぜ次々と残業代を支給することになったのでしょうか。企業として結束力が強いと言われているトヨタ自動車が「カイゼン」活動に残業代を支給する決断をした意味は大きいと思います。年功序列、終身雇用の慣行が崩壊して企業への忠誠心が薄れてきているのではないでしょうか。考えてみればもっともなことです。企業に尽くしても報われないかもしれないと思ったら時間外の活動には熱が入らないのが本音の気持ちです。

 今、私はキャリアコインサルタントの講習会に参加しています。キャリアコンサルタントという業務(資格)が誕生したのは、もう企業に頼ることはできない、自分のキャリアは自分でデザインして行く時代であるという背景があります。私は今後はより一層自分のキャリア形成を意識していくつもりです。