あび卯月☆ぶろぐ

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町田康、布袋に殴られる

2007-07-27 01:39:00 | テレビ・芸能
布袋、町田康さん殴る 

人気ギタリストの布袋寅泰(45)が芥川賞作家でロック歌手の町田康さん(45)の顔などを殴り、けがを負わせていたことが25日、分かった。町田さんが千葉県警君津署に被害届を提出した。
 関係者によると、2人は先月中旬、同県内にある布袋の別荘から、車で同乗して東京に帰る途中に布袋が町田さんを殴ったという。町田さんは全治約2週間のけがを負った内容の診断書とともに、被害届を提出した。
 布袋と町田さんは旧知の仲で、布袋の曲の作詞を町田さんが手がけたり、布袋が昨年発売したコラボレーション・アルバムにも町田さんは参加している。趣味でともにバンド活動を行ったりもしているが、音楽活動を巡り双方の意見に食い違いが生まれ、トラブルとなったようだ。
 町田さんは自身のHPの6月14日付の日記から「午前、病院。午後、病院」などと何日間か通院を告白。同25日付では「うそつき野郎を滅ぼしたい」と布袋との“ケンカ”を暗示するコメントを残している。布袋の所属レコード会社は「事務所からの報告を受けていない」としている。

(2007年7月26日06時06分 スポーツ報知)



ステフ再婚に驚いていたら、今度は町田康が殴られた。
いま日米の芸能界が熱い。
この報、讀賣新聞の朝刊で知った。
昨日は学校が休みだったので昼のワイドショーを注視していたら、
日本テレビの「THE ワイド」では画面の上のテロップにずっと
「布袋寅泰(45)に暴行された芥川賞作家(45)が被害届」と表示されていた。
芥川賞作家に思わず笑ってしまった。
作家に暴行というと何やらとんでもない悪いことに感じる。
「町田康」と書いても誰もわからないということか。
町蔵(町田康の昔の芸名)って知名度が低いのだなと知れた。
もっともあまり有名になって欲しくはない。

ところで、「THEワイド」ではコメンテーターがかなり布袋寄りのコメントを述べていた。
詳しい事情はよくわかないが、完全に町蔵派の私としては「布袋、よくも町蔵をなぐりやがったな」という心持ちである。
しかし、パンク歌手出身の町蔵とロック歌手の布袋の喧嘩とは面白い。
そして殴ったのが布袋の方という事実も大変興味深い。
このことについて的確な解説をしていたのがTBS系の「2時っチャオ!」のコメンテーター山田五郎さん。

山田「町田さんもねぇ、町田町蔵って云ってかつてはパンクをやっていたかなり無頼派で」
恵「ま、芥川賞作家として有名ですけれど・・・」
山田「元々はパンクミュージシャンですからねぇ。
   で、布袋さんはBOØWYでいまでいうビジュアル系みたいな。
   どっちかっていうと町田さんの方が殴りそうなんだけど。
   意外にパンクって文化系ですからね。逆にビジュアル系の方が体育会系で。
   心のロック対、体のロックみたいな。そういう噛み合わなさもあったのかもしれない。」
(書き起こし:あび卯月)


そうなのだ。
日本のパンクシーンにはやたらと文系が多い。
やけに文学的だったり、インテリの匂いがしたりする。
このことはUKパンクやアメリカのパンクにはあまりみられない傾向でジャパニーズパンクの特徴である。
海外のパンクスは本当に怖い。
UKやUSAでは文系はむしろロックシーンに流れているように思う。
例えば、スターリンの遠藤ミチロウもマルクスや吉本隆明を愛する左派系文学青年だった。
言わばちょっとしたインテリ青年である。
しかし、日本にも本物の不良パンクスはごく一部いて、その代表的なバンドがアナーキー(亞無亞危異)だ。
このアナーキーのメンバーから遠藤ミチロウが殴られた事があったが、
ヤンキーパンクスであるアナーキーにとっては文系のミチロウはいけ好かない存在だったのだろう。
町蔵の小説にも以下のようなくだりがある。

「大丈夫だよ。だいたい君はパンクロッカーだから喧嘩慣れしているだろう」
「パンクロッカーってのは喧嘩が弱い奴がなるんだよ。本当に強いのはヤンキーになる」


これを読んだ時、自分自身のことを言っているのだなと思った。
本当に喧嘩が出来る奴はパンク歌手になんかならない。
どちらかというと、ロックに流れる。
ロックの中でもハードロックやビジュアル系などにだ。
なんてことを書くとビジュアル系バンドのファンの皆様からお叱りを受けそうだが、別にビジュアル系=不良と言いたいわけではない。
率が高いというだけで、ロックをやっている人のほとんどは普通の人だろう。
それに九十年代に入って日本のパンクシーンはかなり変節を遂げていまやほとんど絶滅したといっても良い。
そもそもロックやパンクがJ-POPと結びついてしまいなにがなにやらわからなくなってしまった。
少し前に青春パンクという奇妙なパンクが流行ったことはそれを象徴している。
それゆえ、ロック界のジャンル分けも非常に困難な時代だといえる。
ただ、指摘しておきたいのは一般にパンクの方が過激に見えるが、文系度数では明らかにパンクスの方が高くてロックやビジュアル系の方が体育会系であるということである。
それでも見た目は当然パンクの方が過激で、町蔵の若い頃のライヴなどでは常に客を怒鳴り散らしていた。
しかし、その実、文系で喧嘩が弱いというこのギャップがたまらなく良い。

町蔵が警察に被害届を出した事について、一部に「それでもパンクスか」という意見が上がっている。
なに、日本のパンクスなんてそんなものだ。
町蔵に何を求めているのだか。
そんな手合にはロックの方を聴く事をおすすめする。

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