あび卯月☆ぶろぐ

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ドラマスペシャル日本のシンドラー杉原千畝物語

2005-10-12 23:57:10 | 歴史・人物
昨晩、このようなタイトルのドラマが日本テレビ系列で放映されていました。

正確なタイトルは
「終戦60年ドラマスペシャル日本のシンドラー杉原千畝物語 6千人の命のビザ
 世界が涙した愛と感動のストーリー大戦下のヨーロッパで6000人ものユダヤ人を救った日本人がいた」でした。
長い(笑)

出演者は反町隆史、飯島直子、吹石一恵、勝村政信、生瀬勝久、伊武雅刀、伊東四朗ほか。
杉原千畝役は反町隆史。伊東四郎は外務大臣・松岡洋右を演じていました。

さて、ドラマとしての出来はさして高いとはいえませんでしたね(笑)
さらに、歴史解釈など細かく註文をつけたい点もありました。
ですが、それを差し引きしても多くの人に「杉原千畝」の存在を知ってもらったという意味で
このドラマは十二分に意義があったと思います。

しかし、やはり一点だけ註文をつけさせていただきたい。

それは千畝が外務省に背きユダヤ難民へのビザ発給を決断した時の心境です。
このドラマでは一切触れられていなかった点があるので、
ここで、杉原千畝の手記を紹介したいと思います。

「それは私が、外務省に仕える役人であっただけではなく、天皇陛下に仕える一臣民であったからです。
 悲鳴をあげるユダヤ難民の前で私が考えたことは、もしここに陛下がいらっしゃったらどうなさるか、ということでした」

「陛下は目の前のユダヤ人を見殺しになさるだろうか、それとも温情をかけられるだろうか。
 そう考えると、結果ははっきりしていました。私のすべきことは、陛下がなさったことであろうことをするだけでした」

「もし外務省に訓令違反を咎められたら、
 私が破ったのは訓令であって、日本の道徳律ではないと思えば良いと腹を決めました」

『猶太難民と八紘一宇』上杉千年(展転社)より


如何でしょうか。
ドラマとは少し印象が違って見えますね。
私は、外務省の訓令よりも日本の道徳律を優先し、ユダヤ人を救った杉原千畝を心より尊敬申し上げております。

(※歴史上の人物という解釈に基づきあえて敬称略。)

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