昨日、稲沢市の図書館で読み聞かせのボランティアをしている方に、速達で紙芝居『夢わかば』を送りました。
時々、紙芝居の在庫がありますかという問い合わせがあります。
一度、紙芝居は絶版になったものの、東日本大震災にあった子どもたちへの応援のために、岩手、宮城、福島のすべての保育園に紙芝居を贈ろうと夢わかばプロジェクトを立ち上げたときに、音楽センターさんが快く賛同してくれて4000部再販していただきました。残りはごくわずかですがあります。
絵本も好評です。音楽センターで扱っています。
音源をつけたらもっと広められるのにと言ってくれる方もいます。
周南市の幼稚園では、園長先生が先頭になって保護者にすすめてくれています。
卒園記念品として扱ってくれる園もあります。
夢わかばプロジェクトとして、昨年からは夢わかばカレンダーを製作しています。今年も東日本大震災、熊本地震、九州北部豪雨で被災した保育園、幼稚園、こども園、支援学校等に贈りました。
『夢わかば』のうたも多くの子どもたちや仲間たちが歌ってくれています。
ところが残念なことに、いま、私は原調であるト長調で歌えないのです。なんとかヘ長調では歌えていますが、原調で歌えるようになるにはもう少し時間がかかりそうです。
今日、レジュを印刷しましたが、レジュメの一枚目には必ず『夢わかば』を入れてありますので、印刷しながら、あれこれおを考えていました。そして、たまたま昔の抱っこ通信を読んでいたら、『夢わかば』に関して面白い文章がありましたので、自分自身が復習する意味でも再掲します。
2003年12月29日付の抱っこ通信です
・・・・
今年一番うたった歌は「夢わかば」でした。昨年発売されたCD『ドンドンドコドンマイ』(音楽センター出版)に収録している歌です。
小さな種(子どもたち)がどんな木(人間)に育って、どんな花(人生・歴史)を咲かせてくれるのか、それは子どもたち自身で決めていきなさいとうたった歌です。
あまりこんなことをしたら興ざめかもしれませんが、年末特集として?歌詞への思い、対応を書いてみると
「大地の栄養(大人たちの愛情)や楽しい小枝(仲間たち)の中で育ち,おひさまあびてあめあびて(社会のあたたかさや厳しさ)、それでもしっかり立って(一人の人間として自立して)、どんな花を咲かすのか、それはぼくらが決めてゆく(自分たちの人生・社会・歴史は仲間と共につくっていく)。ぼくらは生まれてよかったよ、ぼくらを生んでくれてありがとう(ぼくたちは生まれてよかった、生んでくれてありがとうと言える人生をつくっていくよ、そういう人間になるよ、だって、ぼくたちは幸せになるために生まれてきたし、人を幸せにするためも生まれてきたのだから)」という歌です。
2000年の創作「元気で行こうソヤソヤ」から続く、なんのために子ども(いのち)を生み、育てるのか、のひとつの答えです。
すごく良い内容でしょ。自分で誉めてどうする。
もちろんうたってくれる人によって聞いてくれる人によって、この歌に対する思いは違っていいのです。
嬉しいことに卒園式での実践が増えてきました。看護学校の学生に広まっていたり、小学校・養護学校でもうたわれていたり、また、うたうだけでなく、ワンシートシアターやペプサート、大型絵画や紙芝居など表現も多彩です。
その広がりに驚いていると同時に感謝、感謝です。ありがとう!
この秋、私は保育園でのコンサートでは鹿児島県出水市の養護学校の先生がつくってくれた紙芝居をしながらうたっています。この紙芝居がとても好評で,来年は紙芝居も音楽センターから出版してもらう予定です。
私が、1991年にこのつながりあそび・うた研究所を始めた時、創作した歌は「あなたの夢は」でした。「咲かそう花 咲かそう夢 精いっぱい 愛いっぱい」と歌いました。
「夢をもって生きている動物、それは人間だけ」という話をしながらです。それから今日までずっとうたい続けてきたのが、「夢」だったような気がします。
「夢を春風にのせて」、「約束しよう」、「元気に行こうソヤソヤ」等など。そして、たどりついたのが「夢わかば」でした。
そして、まだ続きます「夢」は。来年の出版予定のCDの中には「ありがとう夢たち」という曲が入ります。「昨日は変えることできないけど 明日はつくることできるんだ さよなら 旅立ち あなたは私の希望 さよなら ありがとう あなたは私の夢」という繰り返しがある歌です。
卒園式の時に先生たちから子どもたちへ歌ってほしいなあと思って創作しました。期待していてください。
今年、この「夢わかば」を歌いながらもう一つ伝えたかったことがあります。それは夢を持てぬまま死んでいった子どもたち、夢をもちながらも死んでいった子どもたちが、この地球上にいま、たくさんいるのだよということです。
そして、それをなくすことも私たち人間にはできるんだよということです。
だれも死にたいと思って生まれてきた子どもはいません。でも、いま地球上では3秒間で一人、一日30,500人の子どもたちが死んでいるといわれています。
それもほとんどだれにも気づかれないままです。
でも今年は、だれの目にも、耳にも記されたことがありました。それはイラクでの「戦争」によってたくさんの子どもたちが死んでいったことです。その実数はわかりませんが、あとから明らかになったら、きっと私たちの想像を超える数の子どもたちが「戦争」の犠牲になっていると思います。
死んでいった子どもたちだけでないのです。親や兄弟姉妹など家族や親戚を奪われた子どもたち、友だちを奪われた子どもたち、保育所や学校、地域を奪われた子どもたちの数はどれくらいになるのでしょうか。人が生まれ、育つ土台であるつながりあいが奪われてきたのです。
米英軍のイラク攻撃にはじまり、憲法を踏み躙る自衛隊派兵まで今年一年「戦争」をめぐり、さまざまな報道や情報が流されてきましたが、あまりにも「子ども」(私たちの夢)に関する報道・情報は、その量も質も少なかったです。これもきっと意図的に少なくされているのでしょう。
子どもたちは誰も気づかれないままでなく、明らかに「戦争」という人間がつくりだしたものの犠牲になっているのです。その実態が明らかになったとき、もしかしたら「戦争」が終わる方向にも動き出すかもしれません。
死んでいった「子どもたち」には、生きている「子どもたち」にはそれだけの力が宿っているのです。私たち人間には、それだけ子どもたちにたいして「夢」を重ねているからです。子どもそのものが夢なんです、希望なんです。誰も夢を奪うことはできないのです。だからこそ「夢わかば」をうたいたかったのです。
地球上のあらゆる戦争には反対です。
戦争は人間がつくりだしているものだから
人間に止めることはできるはずです。
イラクへの自衛隊派遣には反対です。
憲法に反しているだけでなく、
国際世論に反しているだけでなく、
人間の夢に反しているからです。
2004年こそ平和な地球をつくりだしましょう。
夢たちに手わたすだけでなく
夢たちと一緒につくりだしましょう!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/91/7e77a45120233b34fc02fe2de074f4e0.jpg)
時々、紙芝居の在庫がありますかという問い合わせがあります。
一度、紙芝居は絶版になったものの、東日本大震災にあった子どもたちへの応援のために、岩手、宮城、福島のすべての保育園に紙芝居を贈ろうと夢わかばプロジェクトを立ち上げたときに、音楽センターさんが快く賛同してくれて4000部再販していただきました。残りはごくわずかですがあります。
絵本も好評です。音楽センターで扱っています。
音源をつけたらもっと広められるのにと言ってくれる方もいます。
周南市の幼稚園では、園長先生が先頭になって保護者にすすめてくれています。
卒園記念品として扱ってくれる園もあります。
夢わかばプロジェクトとして、昨年からは夢わかばカレンダーを製作しています。今年も東日本大震災、熊本地震、九州北部豪雨で被災した保育園、幼稚園、こども園、支援学校等に贈りました。
『夢わかば』のうたも多くの子どもたちや仲間たちが歌ってくれています。
ところが残念なことに、いま、私は原調であるト長調で歌えないのです。なんとかヘ長調では歌えていますが、原調で歌えるようになるにはもう少し時間がかかりそうです。
今日、レジュを印刷しましたが、レジュメの一枚目には必ず『夢わかば』を入れてありますので、印刷しながら、あれこれおを考えていました。そして、たまたま昔の抱っこ通信を読んでいたら、『夢わかば』に関して面白い文章がありましたので、自分自身が復習する意味でも再掲します。
2003年12月29日付の抱っこ通信です
・・・・
今年一番うたった歌は「夢わかば」でした。昨年発売されたCD『ドンドンドコドンマイ』(音楽センター出版)に収録している歌です。
小さな種(子どもたち)がどんな木(人間)に育って、どんな花(人生・歴史)を咲かせてくれるのか、それは子どもたち自身で決めていきなさいとうたった歌です。
あまりこんなことをしたら興ざめかもしれませんが、年末特集として?歌詞への思い、対応を書いてみると
「大地の栄養(大人たちの愛情)や楽しい小枝(仲間たち)の中で育ち,おひさまあびてあめあびて(社会のあたたかさや厳しさ)、それでもしっかり立って(一人の人間として自立して)、どんな花を咲かすのか、それはぼくらが決めてゆく(自分たちの人生・社会・歴史は仲間と共につくっていく)。ぼくらは生まれてよかったよ、ぼくらを生んでくれてありがとう(ぼくたちは生まれてよかった、生んでくれてありがとうと言える人生をつくっていくよ、そういう人間になるよ、だって、ぼくたちは幸せになるために生まれてきたし、人を幸せにするためも生まれてきたのだから)」という歌です。
2000年の創作「元気で行こうソヤソヤ」から続く、なんのために子ども(いのち)を生み、育てるのか、のひとつの答えです。
すごく良い内容でしょ。自分で誉めてどうする。
もちろんうたってくれる人によって聞いてくれる人によって、この歌に対する思いは違っていいのです。
嬉しいことに卒園式での実践が増えてきました。看護学校の学生に広まっていたり、小学校・養護学校でもうたわれていたり、また、うたうだけでなく、ワンシートシアターやペプサート、大型絵画や紙芝居など表現も多彩です。
その広がりに驚いていると同時に感謝、感謝です。ありがとう!
この秋、私は保育園でのコンサートでは鹿児島県出水市の養護学校の先生がつくってくれた紙芝居をしながらうたっています。この紙芝居がとても好評で,来年は紙芝居も音楽センターから出版してもらう予定です。
私が、1991年にこのつながりあそび・うた研究所を始めた時、創作した歌は「あなたの夢は」でした。「咲かそう花 咲かそう夢 精いっぱい 愛いっぱい」と歌いました。
「夢をもって生きている動物、それは人間だけ」という話をしながらです。それから今日までずっとうたい続けてきたのが、「夢」だったような気がします。
「夢を春風にのせて」、「約束しよう」、「元気に行こうソヤソヤ」等など。そして、たどりついたのが「夢わかば」でした。
そして、まだ続きます「夢」は。来年の出版予定のCDの中には「ありがとう夢たち」という曲が入ります。「昨日は変えることできないけど 明日はつくることできるんだ さよなら 旅立ち あなたは私の希望 さよなら ありがとう あなたは私の夢」という繰り返しがある歌です。
卒園式の時に先生たちから子どもたちへ歌ってほしいなあと思って創作しました。期待していてください。
今年、この「夢わかば」を歌いながらもう一つ伝えたかったことがあります。それは夢を持てぬまま死んでいった子どもたち、夢をもちながらも死んでいった子どもたちが、この地球上にいま、たくさんいるのだよということです。
そして、それをなくすことも私たち人間にはできるんだよということです。
だれも死にたいと思って生まれてきた子どもはいません。でも、いま地球上では3秒間で一人、一日30,500人の子どもたちが死んでいるといわれています。
それもほとんどだれにも気づかれないままです。
でも今年は、だれの目にも、耳にも記されたことがありました。それはイラクでの「戦争」によってたくさんの子どもたちが死んでいったことです。その実数はわかりませんが、あとから明らかになったら、きっと私たちの想像を超える数の子どもたちが「戦争」の犠牲になっていると思います。
死んでいった子どもたちだけでないのです。親や兄弟姉妹など家族や親戚を奪われた子どもたち、友だちを奪われた子どもたち、保育所や学校、地域を奪われた子どもたちの数はどれくらいになるのでしょうか。人が生まれ、育つ土台であるつながりあいが奪われてきたのです。
米英軍のイラク攻撃にはじまり、憲法を踏み躙る自衛隊派兵まで今年一年「戦争」をめぐり、さまざまな報道や情報が流されてきましたが、あまりにも「子ども」(私たちの夢)に関する報道・情報は、その量も質も少なかったです。これもきっと意図的に少なくされているのでしょう。
子どもたちは誰も気づかれないままでなく、明らかに「戦争」という人間がつくりだしたものの犠牲になっているのです。その実態が明らかになったとき、もしかしたら「戦争」が終わる方向にも動き出すかもしれません。
死んでいった「子どもたち」には、生きている「子どもたち」にはそれだけの力が宿っているのです。私たち人間には、それだけ子どもたちにたいして「夢」を重ねているからです。子どもそのものが夢なんです、希望なんです。誰も夢を奪うことはできないのです。だからこそ「夢わかば」をうたいたかったのです。
地球上のあらゆる戦争には反対です。
戦争は人間がつくりだしているものだから
人間に止めることはできるはずです。
イラクへの自衛隊派遣には反対です。
憲法に反しているだけでなく、
国際世論に反しているだけでなく、
人間の夢に反しているからです。
2004年こそ平和な地球をつくりだしましょう。
夢たちに手わたすだけでなく
夢たちと一緒につくりだしましょう!
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