つながりあそび・うた研究所二本松はじめ

二本松はじめ(ピカリン)の活動予定や活動報告、日頃、考えていることなどを書きます。研究所のお知らせも掲載します。

抱っこ通信999号 深く広く張った根っこを感じた演奏

2019年03月12日 | 抱っこ通信

3月10日東日本大震災復興支援夢わかばプロジェクトコンサート“春のうたごえは・・・”無事に終了しました。私たち自身が3.11を忘れないという思いで続けて来て9回目でした。 参加していただいたみなさんに感謝です。

毎年の被災地巡り、私の場合は保育園巡りですが、その日に出会った子どもたち、先生たち、そして、昨年の場合は岩手県保育連絡会の仲間たちとつながりあそびを楽しんだことや自分が見たこと、聞いたことなどを、このコンサートを取り組む中で反芻しています。 

コンサートの中でも少し話しましたが、2011年7月、初めて大槌町の安濃保育所や吉里吉里保育園、大槌保育園に行ったときに、同行してくれた保育連絡会のホワイティさんから「内陸の先生たちは毎週末、沿岸部の先生たちを訪れ、沿岸部の先生たちの話を聞いたり、別に話をしてもらえなくてもそばにいるだけ、という支援をしている」という話に感動して、自分のできることで、自分のできる時に、と思って岩手行きをくり返し、夢わかばコンサートも全レク一座の仲間たちと開き続けているのです。 

全レク一座のステージでは、昨年12月に石巻に行った佐々木夫妻が、3か月ぶりに東久留米に帰ってきてくれて、一緒にステージに立ってくれました。渉さんがギターを弾いている姿がとても輝いていたと感じたのは、私だけではなかったと思います。今度は私たちが石巻に行って一緒に歌いたいです。 

 

さて、今回は私たちの演奏以上に、特別出演の三多摩青年合唱団の演奏を通して、「3.11を忘れない」思いが、参加してくれたみなさんに伝わればと願って企画しました。 

三多摩青年合唱団は毎年の雨上がりコンサート(定期演奏会)で復興支援をうたったり、毎年の東北の被災地での演奏や、毎月11日の「福島on Song」での演奏などの支援活動もしていますが、それ以上に、三多摩青年合唱団の「歌を愛し、平和を愛し、いのちと平和の輝きを響かせる」うたごえは、そして、「被災地での生活の大変さも私たちの生活の大変さも根っこは同じ」という視点、姿勢でのうたごえは、きっと聴く者に希望と勇気を届けてくれるだろうと思っていました。その期待に十分応えてくれた演奏でした。 

ともかく、混成四部合唱を届けるには、それだけの声の厚みと心の熱みが求められます。働きながら活動を続けていることだけでも大変なのに、今回は33人の演奏で、選曲も誰でもが親しみを持っているものもあり、また、ソロが入ったりした構成も良く練られていました。夢わかばコンサートのために三多摩青年合唱団として集中してくれたことが伝わってきました。

久しぶりの三多摩青年合唱団の演奏を聞きましたが、歌う一人ひとりの中に、深く広く張った根っこを持っているうたごえだな、と感じました。一人ひとりの生き方、生き様が響いてきました。

本当に感謝感謝です。 

コンサート終了後の交流会にも半分近くの仲間が参加してくれて、飲んで食べておしゃべりをして楽しかったです。その交流会の中で知ったことですが、この夢わかばコンサートはチャリティコンサートという側面もあると知った三多摩青年合唱団のみなさんが、会場入り口の夢わかば募金箱にカンパを入れてくれていたのです。嬉しかったです。ありがとうです。 

 

毎年、夢わかばコンサートは小さくても続けていくことが大切と思っています。今の規模だと、無理もなく、取り組みもそれなりで楽しみながら出来ていますが、もう少し多くの仲間と一緒に活動していくこともこれからの課題かなと思っています。 

来年の夢わかばプロジェクトコンサートは、2020年3月1日(日)成美教育文化会館で開きます。

 

追記

本日、夢わかばカレンダーを申し込んだいただいた仲間には郵送しました。

岩手県保育連絡会、福島県保育連絡会、熊本保育連絡会にも夢わかばカレンダーを送りました。各連絡会を通して、被災した保育園等に届けていただいています。ありがとうございます。

正直なところ、まだ、購入していただいている部数が少ないのが現状です。購入していただいた一部で被災した幼稚園、保育園、こども園、特別支援学校等に夢わかばカレンダーを贈っています。是非、ご協力をお願いします。

夢わかばコンサートでも43部が広がりました。ありがとうございました。



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