ふるさとの
話をしよう
第5話・ 逆さ堀り
秩父の山間地を見て歩いていると、y=2分の1ⅹというグラフ線上に生き続
けて居ると思わずにはいられない。
たいがいに、傾斜角20度から30度という斜面に石垣を積み、平地にして家が建っ
ている。その石垣の根方から畑が始まる。蒔いた肥料が下の方向に流れないよう
に、下を向いて畑を耕す。
鍬を入れれば容赦なく土は下にずり落ちる。5回に4回は上から下を向いて土
を上に持ち上げるようにして畑を耕す。これを”逆さ堀”という耕法です。
掘ることと土を持ち上げることを同時に行はわければはならない、平地とは違い
2~3倍の力を要します。
秩父市石間耕地、
日光のイロハ坂などとは比較にならない曲がり角の連続です。
石垣を積んで道路を作り、家を建築する。畑はy=2分の1ⅹの傾斜です。
逆さ掘り
「耕して、耕して天に至る!」
畑の傾斜を保つため、土が下に落ちないように谷底の方を向いて
土を掘り上げます。
「耕して天に至る 貧たること推して知るべし」
日本の棚田をみて孫文か李鴻章が言ったとされています。
コメント欄は開いています。
このような所にも畑を作っているんですね
平地ではもう田んぼも作らないのにね
もったいないことです
何時も早々のコメ有難うございます。
そうですか~~~~、母の里は、山の中腹・・・
やはりその山間地ばかり見ていたらそれほどのことはないですが、しかし平地と比較したならば格段の違い、全く驚きます!!
我が実家はこんな傾斜ではありませんが、チョイと入った奥まった場所は「逆さ掘り」を目にします。
「耕して耕してそして天に至る」
「働けど働けど楽にならざる ̄じっと手を見る」
そんな事とお手、秩父は「農民一揆」の走りでした!!
逆さ掘りも先人の知恵ですね。
日本は山間地が多いので 工夫して畑地を作っていたのでしょう。
若者はいざ知らず 年を取ると大変な農作業だったことでしょう。
海辺だと平地で楽だったでしょうが 潮が入ってくる心配があったそうです。
「逆さ掘り」はご当地では「さかさっぽり」と発音するのでしょうか。
山地のこんにゃく畑やソバ畑と「おっきりこみ」を思い出します。
ところで「げーもねぇ」という言葉は秩父でも使っていましたか?
「おんがち」という言葉も寄居・波久礼地域だけの言葉だったのでしょうか。
寄居の人と話すとその言葉が良く出て来ていました。
山が多い国土ならではの知恵ですね。
なるほど、なるほど、「逆さ掘り」は
理にかなっていますね。
ご苦労のほどが良~く分かります。
道が狭く、坂が多い感じですね。
山の頂上近くまで道が。。。
「逆さ掘り」初めて聞く言葉ですが、大変な事ですね。
毎日が自然との闘い。
生きるための知恵でもありますね。
>「耕して、耕して天に至る!」
私が初めて 縄文人さんのブログに コメントさせてもらった時の記事
そこにこの文言が ありました。
今日もいい日でありますように・・・