仙台育英高校優勝
第104回全国高校選手権大会は、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で決勝があり、
仙台育英(宮城)が8―1で下関国際(山口)を破り、29回目の出場で初の
全国制覇を果たした。東北として悲願の初優勝になった。
新聞各紙の見出し
仙台育英V東北勢初、100年の悲願、磨きあった。
仙台育英 扉開いた、壁打ち砕く「白河超え実現」
(朝日新聞)
仙台育英、盤石リレー、充実5投手 歴史を変えた
先発つかみ満塁打弾
(読売新聞)
東北の悲願 仙台育英初v
全員切磋琢磨「扉」開く
(東京新聞)

いずれも朝日新聞から写真転載
試合後インタビュー
仙台育英の須江航監督が3年生に贈った言葉に感動の嵐
「青春って、すごく密なので」。
試合後、チームの指揮を執る須江航監督は「宮城の皆さん、東北の皆さんおめでとうございます!」と
感極まり涙を拭うと、「100年開かなかった扉が開いた。
多くの人の顔が浮かびました」と、万感の想いを打ち明けた。 チームを引っ張ってきた
現在の3年生たちは、コロナ禍にあるなかで入学。

多くの苦難を強いられながら、野球に打ち込む高校3年間を過ごしてきた。
そんな3年生部員たちへの想いを問われた須江監督は次のように答え、インタビューを結んでいる。
「(高校の)入学どころか、おそらく中学校の卒業式もちゃんとできなくて、高校生活はなんというか、
僕たち大人が過ごしてきた高校生活と全く違うんですが、
青春ってやっぱり密なので、(行事など)そういうことは全部ダメだダメだと言われて、
活動していてもどこかでストップがかかって。どこかで止まってしまうような苦しいなかで、
本当に諦めないでやってくれた。
でもそれをさせてくれたのは僕たちだけじゃなくて、やっぱり全国の高校生のみんなが、
本当によくやってくれた。例えば今日の下関国際さんも
そうですが、大阪桐蔭さんとか、そういう目標になるチームがあったから、
どんな時でも諦めないで、暗い中でも走っていけた。
本当にすべての高校生の努力の賜物で、ただただ僕たちが最後にここに立ったというだけなので、
ぜひ全国の高校生に拍手してもらえたらなと思います」
このインタビューには、甲子園球場の観客から割れんばかりの拍手喝采が送られ、SNS上でも多くの
野球ファン、SNSフォロワーから「須江監督のインタビューに泣いた」「めちゃココロに響いた」
「素晴らしすぎる」「最後のインタビューに普通に涙してしまった」「涙腺終わりました」などと、
感動を綴った多数のコメントが寄せられ、ツイッターでも「須江監督」がトレンドの
上位にランクされるほどの大反響となっている。
秘話
34歳、仙台育英監督に就いたばかり、まず大阪桐蔭を訪れた
仙台育英、日本一への1千日計画の手始め
仙台育英の須江航監督は、1人で大阪に向かった。
当時34歳。
系列の秀光中の野球部を率いて全国優勝した経験があり、仙台育英の監督に就いたばかりだった。
目的地は生駒山の中腹、大東市にある大阪桐蔭のグラウンドだった。外野の外に立ち練習を見学した。
![伝授のイラスト素材 [21920911] - PIXTA](https://msp.c.yimg.jp/images/v2/FUTi93tXq405grZVGgDqG4BnHQ0tsXWUF93DgZDpvMapw2pUDnKzDZN21DHZmdLVgu1VKe-SeISp1uoGNYUVfuzPMJtkQ1PNr5iBTdT7-EUWaRLM1hqG5quqpt_PsylPh2gvQ5x0jvE7EDMOuT-zWLf-dJOmEkX8AtAfGJaeQ5GEIwwBFPXRcHYaVPvfo0OQ/21920911.jpg?errorImage=false)
見学者がいることに気づいた西谷浩一監督(52)にバックネット裏に招かれると、質問攻めにした。
「1000日以内に全国制覇する計画を立てて明日から練習します」。100回大会で大敗した後、インタビューでそう公言した須江監督。
そのときから始まった計画と軌跡、先ず大阪桐蔭の下見をした。
仙台育英高校優勝おめでとう。敗れた下関国際頑張りました。
感動をありがとう!!
コメント欄は閉めています。