町工場(杉野)社長・講演
大阪の、人工衛星「まいど1号」の
開発に負けたくなかった。
この思いが、胸に迫って江戸っ子の意気を吹き返し完成させた。
杉野社長が、第一声に発した言葉。
2013年11月、無人深海探査機「江戸っ子1号」が日本海溝の水深7800mの
超深海で深海生物の3D映像撮影に成功した。江戸っ子1号の開発に携わった
のは、東京下町の町工場、大学、海洋研究開発機構、
ソニーの有志、そして、東京東信用金庫だ。
目的は、町工場の“下請け体質からの脱却”、新たな分野への事業展開だった。
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講演会のパンフレット 講演会場にて

杉野ゴム工業開発品の数々、会場展示

講演会関連本

雑誌に対談したときの内容

最も苦労したガラスの半形、2つ合わせて球形にする
この中に照明(LED)、無線機、バッテリー、カメラ等などが収容される

講演終了後、講師の周りに集まり質問、話を聞く
机上の左辺にあるが、ガラスの球形です。

講 演 内 容 概 略
開発秘話 
____大阪の中小企業13社が共同で人工衛星「まいど1号」を開発し、打ち上げに成功した。
杉野さんは、大きな衝撃を受けた。
突き動かさた。
「我々にもあれに負けない技術を持っているんだから、
何か世の中のためになることができないか。『深海をやってみよう』と。」
ガラスの球形が8000mの水深に耐えることに、自信を得た。
資金がない 
____中小企業に資本金がない。東京東信用金庫さんが最初からの相談相手であったため、
なんとかお願いできることになった。またプロジェクトの開発連絡調整も
信用金庫さんにお願いした。
プロジェクトが夢を動かす
___杉野さんの呼びかけに、3つの町工場が協力を申し出ました。いずれも中小企業ですが、
それぞれの分野で高い技術を持つプロ集団です。
金属加工会社の浜野慶一さん。自動車部品メーカーの小嶋大介さん。、
電子機器メーカーの桜井敏則さん。大学や研究機関の協力を得て、
プロジェクトチームを立ち上げ、本格的な製作を始めました。
ガラスの球形の開発
___ガラスの球形が開発になんとしても難産でした。あちこち折衝していると千葉県のガラス工場で
我が社でやってみようということで、低価格、強固の直径(直径33センチ、厚さ12ミリ)が完成。
価格、一つ30万円程度と安い、ヤッタァ~!!・・・。
電波を通すゴム開発(パッキン)
___ガラスの球形を合わせる部分に、パッキンが必要です。普通のゴムだと電波が入らない。
試行錯誤の結果、開発に成功し特許も取得した。
海外から軍需用に是非と言われているが、平和の深海探査機のために開発したのだから
絶対に海外へは、出さないと言っていた。
ウナギの稚魚を調査 
____古代ギリシャ時代からの謎だった「ウナギの産卵場所」を突き止めた!東京大学・
塚本教授が発表の新聞記事。 ニホンウナギの場合、1991年の調査結果によって、
マリアナ沖で孵化することは分かっていた。
そんなことから東大の塚本教授と連携をしながら『江戸っ子1号』を使って調査した。
成功に至らなかったが、なを続けるとの事でした。
深海魚は15cm、皆さん10年長生きしてください 
___深海魚は15cm=150mmに相当します。1年に1mm成長するそうです。
画像に群がる深海魚は、150年生きてきたことになる。
魚のDNA を解析して、人間への長寿に結びつくことを期待します(笑い
)
皆さん長生きしてください。
最後のことば
___夢は足元に有ります、掴んだら諦めない。
海底にはたくさんの資源が眠っています。これを開発することにより、
資源大国日本になります。
お断り
メモを取りながら聴講しましたが、高齢のため内容を聞き逃し、間違いもあります。
ご容赦願います。
講演内容はやや異なりますが、こちらに詳しい
。