イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

カルダーロ社、アルト アディージェ トラミネール-アロマティコ“カンパネル”2006

2010-05-09 10:57:46 | 食・レシピ

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このワインは、輸入がなくなりとても残念なワインです。しかし、購入した時はシャボシャボのワインでしたが。エイジングをすることで、その真価を発揮してくれるで、あろう期待をしていたワインです。
色は黄色を帯びた若い琥珀色です。記憶にあるリリースされてから間もなく飲んだ時の色と比較して、熟成を感じさせてくれる色になっています。2006年は天候に恵まれた年です。それと、瓶の形状が変更された年でもあります。そのことは、造りを変えた可能性があります。変えましたというアナウンスが無かったので、今となっては確認のしようがありません。しかし、否が応でも期待感が高まります。トラミネールらしいライチとバラの無限大に押し広がる香りと、南国の果実の一瞬が心躍る香りがあります。輪郭をすっきりとシャープに描かれた柔らかな酸、張りのある艶やかな果実味はアフターテイストにも鮮明に軌跡を描き、まどろみの中に引き寄せられる様な余韻が続きます。
ワインを楽しみながら感じたことは、アッボッカート(Abboccato)と言う用語が見当たらなくなったような気がしたことです。口当たりのいい、甘めのという意味です。以前は意識をして飲んでいなかったので、漠然とオリヴェートとしか思い浮かびません。それにしても、ドライなのに果実味がよいので甘めに感じる白ワインはイタリアならではの特徴だと思います。


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