3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

江夏豊投手(5)

2009-02-12 22:03:59 | Weblog
今回は江夏豊投手の球速に触れたく思います。時代としては彼の球速の全盛期、昭和42年から46年位になるかと思います。当時の彼の投じる球は恐ろしく速く、相手の裏を読む投球術、抜群のコントロールもあり本当に攻略不可能な投手でした。やや担ぐ様なフォームから繰り出される豪速球は、当時のセリーグでは軽いながらも浮き上がる様な快速球の堀内恒夫や、比較的近いタイプの松岡弘、食い込む様な快速球を武器とする平松政次、更には重い速球の外木場義郎の球速をも凌いでいると思います。しかし球速だけに限ると彼より速い投手はいたと思います。同年代の投手で言えば、後に八百長問題で永久追放される東映フライヤーズの森安敏明投手の方が、速さに限って言えば江夏豊を上回っていたと思います。又左腕投手に限った球速で言えば、如何に江夏豊と言えども金田正一、渋谷誠司、梶本隆夫には敵わなかったかと思います。しかし前にも触れましたが彼には、あまり武器となる変化球がないにも関わらず、自身の球を速く見せる術は素晴らしく、打者にとっては本当に難攻不落の投手だったのでしょう。