トシコロのありのままの暮らし


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凶悪事件の度に出る世間の想い

2019-05-28 13:42:52 | 日記
  また子供たちが殺傷される事件が起きた。他界された子の冥福をまずお祈り申し上げます。


  そのような行為は許されるものではないが、容疑者がこれまでの生い立ちから犯行に至った事には、必ず理由と社会的な因縁があるはず。容疑者の生死の別なく、その解明をして、今後は同じ事件が起きないようにしてもらいたいものである。


  ところで、凶悪事件が起きると、世間では「理解できない事をするとは、容疑者は精神病にかかっているのではないか」という見方が必ず出ます。そのような世間話を聞いたり、書き込みで見た人もいるでしょう。高校時代の僕も、精神病の事を知らなかったせいもあり、仲間たちを虐殺した連合赤軍の犯人たちをそのように思った事もありました。でも、その何年か後に、器質性精神障碍を持つX君と友人になり、そのような見方は偏見に基づくものであり、間違っていたと気が付きました。

  何故、以上の見方はダメなのか、2つ理由があると思います。




  1.

  それはステレオ・タイプ的な偏見であり、精神障碍者への差別を助長するからです。そのように思う人たちはどれだけ精神障碍の事を知っているのでしょうか。この分野は未解明の事が多く、精神科医も全ての事を知っているわけではありません。ならば、医大で精神医学を学んだわけでもない人たちが、そのような事を思う事はできないじゃないですか。知らない事は述べたり、思ってもいけないわけです。




  2.

  そのように理由を決め付けると、社会的な因縁など、理由の考察がその時点で終わってしまうからです。その場合、その人は考える力は発達せず、短絡的な見方しか次第にできなくなってしまいます。




  1.の場合は、精神障碍をお持ちの方や、その家族、親戚の方たちに辛い想いをさせるのは言うまでもありません。非常に悲しい想いをされているわけです。僕は早くにX君なる人と出会って、よかったと思います。

  証拠もないのに、何事も一方的に決め付ける事は止めていきたいものです。