中途半端である。日本国内の世論や感情は各社よく報道するが、ロシア国民の世論と感情は余り報道していない。旧ソ連・ロシアが北方領土を手放さない理由もそうであるし。又、返還するならば、それへの具体的な道筋とか、住み着いているロシア住民の生活と居所の返還後の問題、返還後の経済開発の姿も描かないといけない。今度は返還後が困るわけだし。更には、北海道の山奥の町よりもへき地に返還後はなるそれらの所に住みたい日本人は出るのか?という問題も。また、日本が手放したとされる千島に、それらは国際法的に含まれるのか?という事も余り報道されていない。
他にも難問は多いと思うが、北方領土に関する日本のマスコミの報道は感情とムードだけが先行し続けて、理性が足りない気がする。そのペースで仮に政治家・外務省が返還交渉しても、成功はしないわけである。丁度、1930年代に中国を攻めた日本陸軍や、1941年にアメリカを攻めた日本海軍のように。どちらも感情とムードが先行し、具体的な道筋は甘く考えて、また、仮に日本が勝った場合の対中国やアメリカの国民への細かい対策も考えてもいなかった。勝てるわけもなかった。それと戦後の日本マスコミの北方領土報道は似ている。あるいは、戦国末期、織田軍に無謀に攻めた武田勝頼の軍とか。
そのようなマスコミ報道を信じ切れば、「戦争で取り返す」という発想も出てくるのではないか。たまたまそれが今回は国会議員だったわけで。マスコミ報道にも罪はあるかもしれないし、また、それを信じ切って、自分の頭で考えたり、歴史から学ばない事も大罪だと思う。とにかく、感情とムードだけの報道はどうかと思うし、それを信じ切るのもどうかと思う。
何も日本だけでなく、世界中のマスコミはそうであるようだが。難しい問題である。
他にも難問は多いと思うが、北方領土に関する日本のマスコミの報道は感情とムードだけが先行し続けて、理性が足りない気がする。そのペースで仮に政治家・外務省が返還交渉しても、成功はしないわけである。丁度、1930年代に中国を攻めた日本陸軍や、1941年にアメリカを攻めた日本海軍のように。どちらも感情とムードが先行し、具体的な道筋は甘く考えて、また、仮に日本が勝った場合の対中国やアメリカの国民への細かい対策も考えてもいなかった。勝てるわけもなかった。それと戦後の日本マスコミの北方領土報道は似ている。あるいは、戦国末期、織田軍に無謀に攻めた武田勝頼の軍とか。
そのようなマスコミ報道を信じ切れば、「戦争で取り返す」という発想も出てくるのではないか。たまたまそれが今回は国会議員だったわけで。マスコミ報道にも罪はあるかもしれないし、また、それを信じ切って、自分の頭で考えたり、歴史から学ばない事も大罪だと思う。とにかく、感情とムードだけの報道はどうかと思うし、それを信じ切るのもどうかと思う。
何も日本だけでなく、世界中のマスコミはそうであるようだが。難しい問題である。