トシコロのありのままの暮らし


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日本マスコミの北方領土報道

2019-05-25 14:15:15 | 日記
中途半端である。日本国内の世論や感情は各社よく報道するが、ロシア国民の世論と感情は余り報道していない。旧ソ連・ロシアが北方領土を手放さない理由もそうであるし。又、返還するならば、それへの具体的な道筋とか、住み着いているロシア住民の生活と居所の返還後の問題、返還後の経済開発の姿も描かないといけない。今度は返還後が困るわけだし。更には、北海道の山奥の町よりもへき地に返還後はなるそれらの所に住みたい日本人は出るのか?という問題も。また、日本が手放したとされる千島に、それらは国際法的に含まれるのか?という事も余り報道されていない。


  他にも難問は多いと思うが、北方領土に関する日本のマスコミの報道は感情とムードだけが先行し続けて、理性が足りない気がする。そのペースで仮に政治家・外務省が返還交渉しても、成功はしないわけである。丁度、1930年代に中国を攻めた日本陸軍や、1941年にアメリカを攻めた日本海軍のように。どちらも感情とムードが先行し、具体的な道筋は甘く考えて、また、仮に日本が勝った場合の対中国やアメリカの国民への細かい対策も考えてもいなかった。勝てるわけもなかった。それと戦後の日本マスコミの北方領土報道は似ている。あるいは、戦国末期、織田軍に無謀に攻めた武田勝頼の軍とか。

   そのようなマスコミ報道を信じ切れば、「戦争で取り返す」という発想も出てくるのではないか。たまたまそれが今回は国会議員だったわけで。マスコミ報道にも罪はあるかもしれないし、また、それを信じ切って、自分の頭で考えたり、歴史から学ばない事も大罪だと思う。とにかく、感情とムードだけの報道はどうかと思うし、それを信じ切るのもどうかと思う。

   何も日本だけでなく、世界中のマスコミはそうであるようだが。難しい問題である。


戦争は内戦が多い

2019-05-25 11:10:20 | 日記
  歴史を見て気が付いた事である。どこの国もそうである。内、日本について言えば、僕も小学高学年から気が付いていた。でも、最近までは単に島国だからそうだろうとだけ思っていた。でも、中国も、ロシアやインドも、フランスもそうである。更には、内戦数は一つだが、アメリカも1861年から65年に、南北戦争を経験し、今、検索したら、両軍合わせて、50万人が戦死したとか。第二次世界大戦の時の30万人を上回る数である。現代になっても、中国も文化大革命という名の内戦があったし、その少し前には、ソ連でスターリンによる内戦が。明治初めの西南戦争以降の日本も、例えば、2.26事件や5.15事件、1995年のオウム真理教事件も、内戦の内に入るという見方もできる。1965年以降のベトナム戦争も、元々は南ベトナムの内戦にアメリカが介入して、大変な事になったわけだし。内戦に他国が介入すると、ろくな事にはならないわけである。


  確かに、近代以前は兵員輸送も武器も限られていたから、他の国と戦争する事は難しかったのかもしれない。物理面もあったと思う。その他、言葉の問題。他の国とは言葉も違う例が多いから、利害が絡んでも言い争いになる事は少ないはず。言葉が判らなければ、口論にもならないはずだ。でも、言葉が同じで、そこに経済などの利害が絡むと、人間の持つエゴが出て、内戦にもなる。あり得た事だし、今後もあるのかもしれない。今も内戦の国があるらしいし。テロも含めて。

  でも、グローバル化が進み、自動翻訳も発達している現在と今後はどうなるのか。アメリカは南北戦争、日本は明治維新の内戦を教訓に、同じ国内間の戦争の愚かさと残忍性を語り継ぎ、内戦が起きない社会になっているが、世界についても、第一次、第二次世界大戦や中東・朝鮮・ベトナム戦争の愚かさと残忍性を語り継ぎ、同様にしなければならないだろう。

  また、戦争の大きな根源の一つは、「自分さえ良ければ良い」という狭い気持ち、エゴイズムである事も見える。人々の意識が狭いままならば、狭い意識の人達が大半ならば、戦争は続き、そこに科学進歩も加わり、核兵器を越える兵器も開発され、使われて、世界は破滅するわけだが、そうならないようにしたいものである。因みに、そのエゴには、自分の国さえ良ければ良いとか、仲間さえ良ければ良いというものも含まれる。いくら内戦が多いからと言って、国家に人民を捧げさせる国家主義もおかしいわけだが。例え戦争にならなくても、非人道的になる事は、フランコ総統時代のスペインの歴史が証明しているわけである。