トシコロのありのままの暮らし


  世田谷カフェとの交信の必要性で、登録しました。それ以外の皆さんもよろしくお願いします。

マルクスの考察不足の一つ

2017-05-30 14:54:55 | 日記
  それは当時のヨーロッパの労働者たちの学識の問題である。マルクスは、その予測の一つに「労働者による革命が起き、労働者たちが企業を管理し、政治も支配する社会になる」とあるが、当時のヨーロッパの労働者たちの状況はどのようなもので、彼らは何を考えていただろうが。ヨーロッパのどの国も教育は普及しておらず、識字率も低く、労働者のかなりは文字も満足に読めなかったわけである。国や政治の事は大学などで法律などを広く深く学ばなければ想いも及ばないが、当時のヨーロッパには大学を卒業した労働者はいなかったわけで、従って、労働者たちが国家革命や社会革命の事に想いを寄せていたとは到底思えない。恐らくは、仕事の後の酒とか食事を楽しみに毎日を送っていたのだろう。又、万が一、革命が成功しても、まともに字も読めないような人たちでは、企業の管理などはできないではないか。非常に変である。


  マルクスは極めて頭が良く、当時のヨーロッパのエリートだった。それゆえ、イギリスで労働者の実態を見ても、分析は確かに精密だったが、労働者たちを上から見下ろす感じで、労働者たちの身になって考える事が非常に不足していた。知的エリートに多くあるような事である。その欠陥の現れの一つが以上だったと推察される。

  やはり、20世紀のロシアや中国なども同じ状態だった。マルクスの言う通りにしていたら、革命などは起きなかった。それゆえ、レーニンなどが知識エリートを集めて、革命の為の共産党組織を作り、革命後もそのような人たちが国や企業を支配し、結果的には封建時代の貴族みたいな役割をし、その頭目はロシアも、中国も皇帝みたいになっていった。歴史の皮肉である。でも、ロシアも、中国もそれまでは普及していなかった国民教育がなされるようになった点は社会進歩だと見て、どのような人たちも評価して良いのではないだろうか。

  因みに、労働者たちも高度な学識を持つであろう未来社会において、何が起きるかについては判らない。歴史の流れに任せるしかない。でも、『資本論」にはかなりの欠陥があるのに、かつては批判も許されなかったのは何だろうか。悪い意味での宗教化というより、「教条」になっていた点は否めないし、その歴史は反省しなければならないだろう。何も教条化する事があってもいけないのに。

特別支援学級のテレビ番組を見て

2017-05-29 11:44:56 | 日記
  その特別支援学級は横浜市の公立小学校の中にあるものです。小学1年から6年まで一緒で、先生が集中的に児童を教えているわけです。


  児童たちの障碍の種類は発達障碍ばかり。番組を見た限りでは、身障児は一人もいませんでした。そうかもしれません。医学の発達により、今の日本ではポリオはそんざいしなくなっているし、脳性まひの発生率も極めて少なくなっていますから。その代り、脳医学の発達で、かつてはわがままとされていた発達障碍が「障碍」と認められ、手厚く教育されるようになったわけです。又、非常に少なくなっても存在している脳性まひ児を取り巻く社会状況や教育指針も、僕の在学時代とは大きく変わっています。僕が述べられる事は一つしかありません。その番組でも出てきましたが、「好きな事や得意な事を伸ばす・していく」事ですね。その事ならば、今の僕も障碍児教育にアドバイスできるし、何も障碍児だけでなく、全ての教育に当てはまる事ですね。でも、僕の在学時代の経験を細かく障碍児教育関係に話しても、通用しないでしょう。


 それから、その学校内の支援学級と普通学級の交流授業。勉強など、何かの目的を持って多くの人と交流する事はそのメンバー全ての人たちの心の刺激になる事ですね。丁度、今の僕はネット関係で知り合った文芸誌の会に入り始めた所なので、自分の姿とも重ね合わせて見ていたわけです。いわゆる交流の為の交流は不可能かもしれませんが、自分の好きな事や得意な事を通した交流とか、哲学や聖書、仏典など、真理を求め合う交流は本当は人間一生の課題かも知れないし、それでこそ、心に張りも出て、脳も活性化し、健康にも良い影響が出るかもしれません。

  僕は医者や、支援学級の教師ではないので、発達障碍児の事は述べられませんが、番組を見た感想を書きました。

番組の紹介

2017-05-26 11:34:31 | 日記
  27日午後11時から0時まで。
 NHK教育テレビ
 ETV特集「特別支援学級の子供たち」。

 今の日本の障碍児教育は昔と様変わりしていて、僕自身は述べられませんから、こうしてその関係の番組を紹介するわけです。

 

「発達障害」の番組を見て

2017-05-22 11:50:56 | 日記
  まず、その番組を20日に紹介したら、政治家など、多くの人たちからの鋭い反応がありました。かなりの人たちが見てくれた。感謝します。


  発達障害については、僕は医者ではないから、述べられません。但し、自分が述べられない事も、テレビの番組を紹介する事により、結果的には社会啓発にもなる。今の僕の社会運動の一つかなとも思います。

  その番組ですが、そのような人たちの苦悩が報じられていました。番組の後半に、学校なので、そのような障碍を持つ人たちは「普通ではない」と言われて、バカにされる事が多い事が報じられていました。「普通」とは何でしょうか。普通の人とは。やや違いますが、第二次世界大戦中の日本で、反戦を唱えたり、戦争に協力しない・できない人たちを軍部だけでなく、世間も「異常」と言って排斥した事を僕は連想しました。何も戦時中に限らず、普通でないとされる人たちを人は排斥する傾向がありますが、何故、皆「普通」でなければならないのでしょうか。第二次世界大戦の時の日本社会のように、「普通」と言われていた人たちが時が経てば、非常におかしかった、深い犯罪を含んでいた事も歴史にはあるし、むしろ、そのような例が多いわけだから。

 27日にも紹介したい番組がありますから、やがてお知らせします。