鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

晩秋の生命

2012-10-21 05:46:30 | 写真俳句

豹柄の舞ひて眩しき秋の蝶

(ひょうがらのまいてまぶしきあきのちょう)

ツマグロヒョウモンの♀です。

元句はこうでした。

黄金の豹柄眩し秋の蝶

豹柄や難波育ちの秋の蝶

まさに、大阪のおばちゃん然としています。

 

秋の蜘蛛尽くして雄の喰はれけり

(あきのくもつくしておすのくわれけり)

♂の蜘蛛は交尾の後、♀に食われてしまうことがあるそうです。

しりとり五七五参加句で、「尽くして」に繋いだものです。

 

投稿句有難うございました。

翅破れて蝶は日向に風を見き  よしさん

 

    10月11日~20日のツィッターでつぶやいた句をまとめました。

                           (一部省略、一部推敲)

   みよちやんの林檎のほつぺお下げ髪       常念の峰を望みて林檎園

   水澄むやツバメ返しを生みし滝           放棄田に燃えて虚しき草紅葉

   来し方に足跡見えず草紅葉              天高しブラバンマーチの聞こえきて

   零れたる新酒で名前書くをみな            伏見なる竜馬の宿や今年酒

   新酒(あらざけ)の蔵立ち並ぶ伏見かな      引退の杜氏の背や新走り

   園児らの声弾けけり柘榴割く             人絶えし背戸に今年も茱萸紅く

   茱萸紅し明雄君今髭親父               今は無く五平の爺も茱萸の木も

   長き夜の枕元なる譜面かな              右左迷いて楽し秋の旅

   野良猫の見つめる先の鵙の贄            煙立つ山の畑や鵙の贄

   山畑に鍬振る婆や鵙の贄               秋の蜘蛛尽くして雄の喰はれけり

   黄金の豹柄眩し秋の蝶                 あらねばてふ立ち様のなく秋桜

   本物にいつかはならむ梅擬              故郷の空の蒼さや梅擬

   本物になれず六十路や梅擬             老い母に教へられし名梅擬

   秋愁や待ち人来ずに花時計             相撲草遊びし友の逝きにけり

   相撲草負けてたたらを踏む子かな         マネキンの細き指先秋惜しむ

   きりたんぽ秋田音頭でコイサッサ          きりたんぽ秋田おばこは十と七

   きりたんぽ今は昔を語りつつ             ぶらぶらと郷の酒蔵瓢箪(ひさご)酒

   宿題の前の手伝い秋果摘み             秋の果や乙女のお歳頃となり

   寂しさに囮と知りつ魅かれけり             囮籠まこと恋する鳥となり

   囮籠騙すつもりが騙されて                杣山の装ふ頃か郷便り

 

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