トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

*玄冬夢

2019-01-16 | 今はうたかた
              病葉とならず一葉兄は散る

              冠雪の三尊兄を来迎す

              風花の吹雪に遺灰里の塵

              故郷の新雪に消ゆ遺灰かな

              冥土にて初々春や兄の今

              冬ざるる能舞のごとき散骨葬

              同胞とまみえるも無き虚無へ立つ

              世を終い悠久に生く寒の入り

              三兄は黄泉路細道行者道

              地に還る遺灰星霜八十年

暴れ馬にニンジン

2019-01-15 | 感じるままの回り道
 イベントまで二週間しかなくなった。もう「待った無し」なのに脇道に気が向くばかりだ。動物積み木にニョロニョロを加えれば面白いだろうと一品加えたのが間違いの始まりで、その顛末は前回に記した。
 堅木の道へ、いいえ堅気の作業をしなければと戻りかけたもののウズウズムラムラが治らない。ここは1日潰して解消しようと新たなキャラクターを制作した。リトルミイとスナフキンである。最初の5種は10体づつ制作したが、今回はあくまでニンジンの心算だから2体づづで済ました。
 それでも欲求を満たしたから荒ぶる馬は沈静化してくれたようにも思える。と言うより二週間しかなくなった準備期間では10体づつ20体も手掛けていく余裕はないのである。とりあえず制作してみて「形になる」のが確認できた事で得心した。

 製作してみて分かった事は、「スナフキンの帽子のつばが危ない」と言う事で、何時も立位だけなら問題は無いけれど横倒しになっている時は薄さが仇になってしまいかねない。今回は試作だからOKなものの、シリーズで加えるとなると突起は小さく厚みも増さねばならないだろう。リトルミイの髪型も「ちょっと難だなあ!」と実物を見ると色々出てくるものである。
 まあ、「実学実務実業」は座右の銘みたいなものだが、近ごろのデジタル全盛VRやAIの有様を見るたびにため息が出る小生である。動物自ら籠の中やベットの中に入っていくとしか思えない…と。

やはり…脱線してしまった・・・

2019-01-14 | 感じるままの回り道
 「森の市」開催月になって完成を急がねばならない「動物積み木」なのだが、仕上げの面取りを残り三分の一程度の処で手が止まった。「ん!あばたの笑窪が無い…」そこで数多ある中からピンときたのはムーミンのキャラクター「ニョロニョロ」を加える事だった。
 我ながら良い着想である。この時点で「ニョロニョロは植物である」事は頭に無かった。播種して発生するキャラクターで、いわば菌類、それも粘菌に近いのだろう。

 それはともかく、強調と省略でデザインして切り抜いたのだが「まあまあの出来!」で、これが苦労の初めでしょうか…。ニョロニョロがあるなら主役のムーミンも、またまたパパもママも、お嬢さんも、と相成って、「動物積み木」の仕上げはそっちのけになって仕舞った。まだプルトイも未完成のままなのだ。これでは本当にブルートイになってしまう。

 小生の性癖に近い切羽詰まると脱線して目的がそれてしまう傾向顕著なのだ。残りの作業日数と工作のボリュームを勘案すれば余裕は無いはずなのに「止められない止まらない」。
 ここまで作って仕上げまでしてしまったら「ムーミンシリーズの積み木」も魅力たっぷりに目の前に滴ってきた。こういう状態を「身を引き割かれる思い」とでも言うのであろう。もうハムレットの心境に近い。
 孫悟空の様に体毛豊富なら分身も可能だけれど禿げ頭では毛が薄いどころでは無く「望みすら薄い」のだ。

 とにもかくにも明日からは心を入れ替えて「動物積み木」の完成と「猪のプルトイ」を完成させなくては…。でもなんだなあ、「ムーミンのキャラクター積み木」魅力十二分ではございませんでしょうか。あーあっ、ウズウズする、ムラムラする。

         ニョロニョロ、パパとママ、ムーミン、お嬢さん      とりあえずここまで

整姿剪定であるような、ないような…

2019-01-13 | 小人閑居して憮然
 原っぱ部のコナラやクヌギが大きくなった。若葉から落葉までの期間は林床は木漏れ日程度しか日照がないものの、落葉から若葉までの期間は疎林状態だから日当りが良い。
 その環境があるからこそ樹木が大きくなっても「タンポポ原っぱ」が出現してくれるのだけれど、植樹していない頃のような盛況ぶりは望めなくなった。それに更に輪をかけたように踏圧被害で裸地にしてしまう環境教育団体の活動には頭が痛い。

 樹木が育ち木登りに丁度良い状態になって、足元も平坦で周囲は広い。この環境を狙って押し寄せ、枝ぶりが手を掛け足を掛けられ易い生え方だと集中して木登りとやらを行うので、その周辺は周年禿げ状態のままである。
 「踏圧ストレスを与えない」なんて事は常識に類する範疇だと思うのだけれど「活動優先」しか脳みそに無い引率者らは注意も払わない。水辺の被害が我慢できなくなって遂にロープを張り巡らしたのも苦渋の選択である。

 小生も少年期は里山で木登りもしていたけれど植生が絶える程の事はしていない。今は歳だけでなく育てている樹木だから木登りさえ歓迎する気分にはならず「なぜ放任地で活動しないのか?…」はつねづね思っていたことでもある。
 今回、年の初めの身体慣らしに被害の大きい幹回りの枝を切除した。大人が手を伸ばして届く範囲に枝を残さなかったのである。普通に見れば整姿剪定で、通りの邪魔にもならず林床に日照が届きやすくなる剪定でもあるのだが、経過が経過だけに「意地悪された」と思われるのは必定!。

 まあ、理念や常識、信義則等が通用しない相手では、それが国家や民族宗教の間であればあるほど難しいのは、これも必然か。それにしても「それにしても…」が多すぎる。それにしても「それにつけてもアヤツは軽い」は嫌いだ。

         周囲は裸地状態のまま     ➡     左手奥まですっきりした

日向ぼっこは独りきり

2019-01-12 | 感じるままの回り道
 動物積み木の面取りに入った。幼児が手にする物なので手触りよく危なくないように仕上げなくてはならない。
 箱根駅伝を見ながら炬燵の上で面取りをしていたのだが粉塵は結構出るもので、ボックス内で加工していても炬燵板やメガネにも粉塵が取り付く。全てを室内で行う訳にもいかず、陽光が暖かいこの日はフイールドのステージで日向ぼっこをしながら作業を行った。
 三が日が過ぎ、世間は仕事始になってもフイールドに入る人は稀な季節で、小生独りだけの姥捨て山だった。

 ステージは日当り良く窪みだから風も弱いし暖かい。しかし風が弱いのも見方によってはマイナスで、粉塵が離れていかない。多少とも微風があった方が粉塵まみれにならなくて済む。作業の最初は南面して面取りしていたけれど、これだと後方からくる風が作業面で渦となってまとわりついてくる。そこで風向に対して45度に身体を置き換えて作業をした。
 これだと粉塵の飛散がスムーズだ。この体勢は我が若き頃の山行の折に知ったコツで、風のある場所でのオシッコの極意でもあって、風に背を向け放尿すると飛沫で身体の前面を濡らしてしまうのだ。

           台を持ち込む      午前でこの数

もち麦の甘酒

2019-01-11 | 何よりの楽しみ
 年末に所在なく「ボーッと生きているんじゃないよーっ!」と言われそうだったが、まだ脳味噌は働いていると見えて「ビビビッ」と来たものがあった。「ビビビッ」はアイドルだけでなく哀爺にも来るのが分かる。まあ、微々たるものであるけれど…。

 何が来たのかと言うと「もち麦で作る甘酒」が閃いたのであった。棚の残り分では量が不足で買い足し出来たので早速作ってみた。乾燥糀は既定の半量しかなかったので濃い甘酒にはならなかったけれど、50度10時間保温してみる。出来上がりが深夜帯だったので、そのまま保温せず朝まで自然冷却となった。

 早朝、糖度を測定したら丁度20度で、白米を同様に発酵させて20度程度になるのかどうかは測定していないので不明であるが、穀類の玄米・白米・もち麦などは糖化する炭水化物は70%台だから大きな違いは無いはずだと思っている。確認のために「食品成分表」を探したが見つからず、ネット上では米ともち麦の表示が異なっておりめんどくさいからアバウトで済ます。

 白米や玄米の状態とは異なるのはお粥にした時に判明した。粥は出来たが米に比べ糊化が強い。例えれば障子糊状態だった。元よりレシピに従った訳でもないから、「もち麦を炊くのには米より倍量」が基本のようなので、米のお粥を基準に水量を決めたので、その結果なのだろう。

 さて、出来上がりの第一印象は「粒がしっかり残っている」事で、これは玄米で甘酒を作った時と同様だけれど、玄米より咀嚼しやすかった。食物繊維が多い食品なので、その分の形は残るだろうとは想定内だ。
 何より大事な「味わい」は玄米同様「あまりおいしくない」のだった。今回は「もち麦100%」での発酵だったので、もち麦ごはんの割合」で白米を混ぜれば美味しさは増すだろうと推測する。「甘酒はもち米で作ると甘みが増す」と記憶にあるから「もち米」混ぜ合わせて発酵させれば更においしくなるだろうが、もち米は高いから年金世代のお遊びには手が出ないものの、舌や涎は出てきているので、おっつけ誘惑に負けるだろう。
 何せ脳味噌は「ええで!」の園状態なので、アダムやイブよりも「甘い誘惑」には弱いはずだ…と思う。

 お粥に炊いた  ➡   糀を混合  ➡   出来上がり

*初詣

2019-01-10 | 感じるままの回り道
           年替わる変わらぬ参道冴えし星

           山神へ年始の供かジョウビタキ

           八百万の春待つ谷戸や凍てて明け

           初詣神さびたてる朽ち祠

           法悦や肩まで沈む詣であと

寒中にタンポポ開花とは…

2019-01-09 | 小父のお隣さん
       

 紅梅は年明けには開花していた。樹によっては開花数二桁の樹もあるが、早春の梅ではありきたりで魅力が無い。作業の段取りを考えるために活動圏辺縁をまわったのだがタンポポの開花株を見つけてしまったのである。
 活動圏辺縁部は手入れが行き届かぬ事が多く、藪化して威之志士様の御屋敷になる条件がそろっている。草勢盛期の刈り払いは埋もれて大変なので、冬枯れの見通しのきく時期に手当てをしておくと刈り払い盛期の作業も容易になるのである。しかしながら「その一手間」が「分かっちゃいるけど届かない」のだ。

 どの花も一花、一株だけなら「狂い咲き」とも言えようが三株が離れ離れで見つかった。タンポポ原っぱにはロゼットもまだ見えていないのにである。株によっては展開している葉の長さが20㎝程もあり花茎も十分に伸ばしている株で、既に開花を済ませ萎んだ物もある。

 例年見る早期の開花株はロゼットも手のひらサイズで花茎も伸ばさず咲いている事が多く、そんな事で大型種に見えたから「在来種」かどうか気になって総苞外片を覗いた結果、外来種では無いだろう…との希望的結論。まあ、種はどうでも良くて開花したのが小生には気掛かりなのである。

 紅梅は濃厚な色合いだけれど濃色は好みでは無く淡い花色が気分に合う。随分昔の事であるけれど紅梅を除伐した事があった。幹の中まで紅梅と分かる色調で、あれだけそうだったのか紅梅の特徴なのか、一本だけしか伐った事が無いから断定はしかねる。それと同じく総苞外片を見たところで確定できる知性はもっていない事だけは確定できる小生であった。

            

寒中お見舞い申し上げます

2019-01-08 | 感じるままの回り道
 寒中お見舞い申し上げます。

 ピンクレディが歌った歌詞に「〇〇お見舞いもうしあげますー」と言うのがあったように思っているのだが思い出せない小生である。
 昨年暮れに初霜初結氷があった後、氷盤が厚くなるどころか融けてしまって小寒になったと言うのに氷結は勿論の事、降霜すらない陽気で暖冬と言うより異常気象と言わねばならない今日この頃だ。

 私事で年頭のあいさつを省いて小寒七草に至った。とりあえずは暖冬と言えども寒中見舞いを申し上げねばならないだろう。
 添付する写真をどうするか考えあぐねて気が付いた。「そうだ、猪のフェギアがあるではないか…」。そんなことから月末の「森の市」用に制作中の猪のプルトイと動物積み木の猪のピースを並べてみた。そんな何やらこやらで「そうだ、京都に行こう!」は無い。寂しい人生であることよ…。

 本体は、1年12カ月にちなんで12体を用意してみたが、何時もの様に爺我自賛すれば「結構、木だらけ猪苔だらけ」てなもんや三度笠…。

動物積み木の表面仕上げ

2019-01-07 | 何よりの楽しみ
 動物積み木の本体も160個を超えた。切り出してばかりでは仕上がりが無い。とりあえずこの分だけでも仕上げにこぎつけたい。
 ブナの端材は新品だがヤマザクラなどの板材は廃材古材の類なので、汚れや腐朽菌が入ってしまった部分もあって商品に仕上がらない。そこで両面を振動サンダーで削ってみたが効果が無い。振動サンダーの削る厚さは微々たるものなのだ。
 しかもこのサンダーを持ち続けるのは結構辛いものがあって筋肉痛を起こしてしまう。やむなく万力で固定して磨きを続けたが、右手にサンダー、左にピースで磨くより動きが制限されてしまうので「どっちもどっち」、その時々で使い分けするのが肝要と言うところ。

 汚れの厚い部分はベルトサンダーを用いて両面を磨いたのだが、まあまあ程よく汚れは取れた。しかし腐朽菌の菌糸は内部まで侵入しているから取りきれる訳も無く模様として残るピースも出てきた。「それでも…」と思いながら磨いてゐたら腐朽菌に侵された部分の材質は軟らかく減りが早い。気が付いた時には薄くなったのが一目瞭然の有様で「工房も腕の誤り」はあるのである。ホント、私としたことが…まあ、黙っておれば知る人は無しイェェーイ!、と言ったところでも「辛抱は腕のひきつれ」で・・・ななくさである。

 手持ちが辛くて…  ベルトサンダーのお出まし  左が磨き前、右が後

*初物尽くしは年初め

2019-01-06 | 性向有毒の翁なれば
            初かわやお水取らせてお年玉

            初風呂や大根の様に沈みたり

            三が日クローン番組コピー人

            働きもせぬに桟敷の睡魔かな

            去年今年今も明日も初の刻

            寝正月せぬがポックリする秘訣

こけら版「花を看 還た花を看る」 

2019-01-05 | 旅行記
 新春となった。「花」と言えば「桜」なのだろうが「ウメ」も横綱格であろう。とは言え小生としては魅力を感じない。上を向いたり下を見たりが好みで、まあ、浮気性なのであろうか。
 花を題材にする心算も無かったのだが年末年始の蟄居状態では記事になるような出来事もない日々となって何回かテーマにしてみる気になった。言わばナメクジとカタツムリ、トンボ類、鳥類に続く第4段。
 撮影時期から既に6カ月も経過したので写真を見ても記憶は朧月夜である。湖沼周辺の狭い範囲を歩いて撮影した植物ばかりだし、生物や植物を連日彷徨徘徊しながら撮影していたのは「観光地巡り」より価値を感じたからである。
 スカンジナビア半島の自然景観が雄大で本邦とは比較にならない名所があるのは承知の上で「千歳一隅」の機会を活かさなかったのだ。その代わり「繊細一遇」を追っていたという日々の結果が「こけら版」なのである。

 小生、その道に通じている訳でもないが「お通じ」だけはボケていない。「おっ!珍しい、綺麗だ」程度の認識の「こけら版」なのでご承知おきを。

 最初に気づいたのは庭にあったナナカマドの花である。ナナカマドは小生のフイールドに「キハダ」と混同され送られて植樹した数本があるが開花には至っていないし、登山をしていたころナナカマドの紅葉は見ているが花期に行った事が無く初見である。
 いわゆる「オオデマリ」風の花に見えたが葉が異なっていて樹種不明だった。家人に教えられて「なーんだ…」と少々ガッカリもした花だった。

 住宅敷地内に良く見かけた二階家を越すほどの大木シャクナゲである。小生が若い頃に山で見た樹は大きくても背丈程度だったから、その大きさにびっくりもした。
 遠くからでもそれと分かる花っぷりだけれど花の派手さと大きさで好みとは遠い樹花だった。植物公園というかコレクションでシャクナゲ類を集めた一角に日本産のシャクナゲが数種あったのだが、株そのものは背丈を超えるほどに成長していても花そのものは日本的な風情を感じられて、何かホッとした感覚を得たのを思い出す。「大は小を兼ねない」…。


デザインの難しさ

2019-01-04 | 感じるままの回り道
 月末の「森の市」に向けて動物積み木の完成を急いでいるのだが、今回もそのデザインを決めるのに手こずった。外形線の微妙な位置やカーブと直線の兼ね合い等、描いてみて分かる事も多かった。

 写真は積み木の中の「猪」なのだが鼻の先端の盛り上がりや背中の逆毛のある無しで随分と印象が変わる。と言うより「出来不出来」に直結してしまう。
 糸のこ盤で切りだす手間を少なくするために背中の逆毛を入れなかったけれど、どうも雰囲気が出てこない。逆毛を3ヶ所、4か所と加えるだけで断然猪らしくなった。

 どうせ幼児の積み木だから、ここまで拘る必要も無いのだが気にくわず逆毛を入れた。お釈迦様の教えは「拘るな!」にあると言うものの拘ってしまうのは小人の証でもあって、まだまだ精進せねばならない事の証左でもある。

 目はドリルで通して口は糸鋸で切りこみを入れてみたけれど、さすがに口の表現は取り止めた。面倒だし、「無用の用」の必要や完璧に近づけるという事はあっても、今回そこまで表現する必要もない訳で、ましてや小生は口が堅い無口なタイプなのである。

          プルトイに付ける分も作った    デザイン、たてがみ、猪鼻、口の違い

泥土を積んで堤と成す

2019-01-03 | 水辺環境の保全
 泥浚いと堤の修復を同時進行で作業が続く。冬至も過ぎ仕事納めと言うのに温暖化の影響だろう例年では凍結期であるが今季は初霜さえないのだ。

 上の池から採泥し一輪車で棚田の堤まで運び肉付けしていく。いわゆる「畦塗り」のレベルでは無く「太らせる」ためだから一車ごとの泥土を隙間なく置いていく手法だ。これがなかなかはかどらず「一馬力」なんて僅かなものであると否応なく思い知らされる作業でもある。
 それでも「千里の堤防もモッコの一杯から…」で60点程度と思えるまでに到達、キリがないので一応の終結とした。

 威之志士様に荒らされ崩されたシェルター部への法面を修復した際に植生回復を目論んで、チカラシバ、ジュズダマ、フジバカマ、女郎花などの種子をバラ蒔いておいたけれど、その面も泥土で覆われてしまったから再度の播種をしておく。今回はフジバカマとホトトギスしか採種出来ず、それでも数株は芽生えてくれるだろう。
 堤の上部は踏圧被害を受けるから踏圧に強い「ゲーロッパ」を播種したかったが、すでに種子を落としていて採種できなかった。少年期に親しんだゲーロッパと言う名前はすぐ浮かぶが和名が出てこない…。

 最後はジョレンの裏で成形し棚田の土で上堤部の幅を作ってわっぱかとなった。暮れも押し詰まってしまうとやって来る人も無く谷戸はひっそりとしている。林内に目を転じれば、あれほど色めいていた赤いセンリョウがほとんど消えている。これも年末の風物詩、か…。

 ➡  修復終わり       野草の種子ばら蒔き


干支のプルトイを作る 3

2019-01-02 | 何よりの楽しみ
 プルトイ本体の角取りはサンダーで行うのだが、多量の粉塵発生で近所迷惑になるかと拠点道具小屋で発電機を使用して研削した。
 数としては5体であるし造作もないと思っていても実際はやる程に手間がかかる。釜戸炊飯では「始めチョロチョロ中パッパ」と言うけれど、電動工具での面取りでは「始めパッパで後チョビチョビ」てなもんや三度笠となる。削る量が少なくなるから「様子を見い見い」なのである。

 あらかたの面取りを済ませて次は振動サンダーで表面を仕上げる。これも粉塵が発生する作業なので防塵マスクは必須だが、防護メガネも装着しないと粉塵が目に入りショボショボしてしまう。
 本体側面は平面であるが外形は曲面なので手を変え位置を変え仕上げていく。オービタルサンダーを右手に加工本体を左手で保持しながらの作業は結構、握力を消耗する。粉塵の離れを良くするために立位作業をしていたけれど腰かけて肘を太腿で支えての作業に変わってしまった。これだと粉塵の発生源が近くになるが止むを得ん。結局は肘付近が筋肉痛で湿布…。

 帰宅し縁台でサンドペーパで磨き、振動サンダーで磨き切れなかった部分を平滑にして蜜蝋ワックスを塗布した。磨き上げた面は汚れやすく、早めに表面コートを施しておくのがコツでもある。蜜蝋ワックスが浸透し落ち着いた頃合いに更に粒度の細かいサンドペーパーで仕上げる。
 偏芯輪の様に負荷の変動する構造だと車輪とフロアーではスリップしやすくアクションが生じにくい。後輪に偏芯輪を取り付けるとスリップは減少するが動きが詰まらなくなる。そこでスリップ防止に車輪外周にOリングを組み込みたいのだが店頭に無かった。そんなことで車軸の取り付けはスリップ防止のOリングを購入装着出来るイベント直前になってしまう事必至だ。

     面取り開始   ➡    面取り後、蜜蝋ワックス仕上げ。車輪装着は確認のため