トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ムーミン谷の段飾り

2019-01-21 | 何よりの楽しみ
 イベントまで指折り数えて足りる日数しか無くなったと言うのに、脱線はもうしないと固くお天道様に誓ったというのにまどろみ刻とは恐ろしいもので、またまた引きずり込まれてしまった。
 深夜、用を済ませて「寒い寒いもうひと眠り」と目を閉じたところに「まだ寒の内か、春はまだ先だ」と思ったのが悪かった。春は弥生、弥生三月は桃の節句なのである。二度わらしは赤いベベ着て「春よ来い、早く来い」と呼んでいるだけだ。

 桃の節句なら段飾り、ムーミンで作ってみるのも面白いか…と目が冴えてしまった。全く変な時間に魔がさすものである。全く深夜に逢魔が時とは・・・。
 三段飾りにするには上段はムーミンとスノークのおじょうさんで決まり、三人官女は女性ばかりだからムーミンママとリトルミイにミムラねえさんで決まる。五人囃子はムーミンパパ、スナフキン、スノーク、トゥーティッキまでは揃うが1人不足する。ニョロニョロは橘と桜の飾り代わりに立たせるのでもう一体キャラが必要になった。あれこれひっくり返してヘムレンに落ち着いた。

 そんなことで朝から形を決めて二体だけ切り抜いた。何とかそれらしくは見えたが雛段が残っている。家には板材が無いので拠点道具小屋まで出かけた。端材ばかりでも小物だから十分に間にあった。直線部分は拠点で加工し組み立ては自宅で行う。
 上段の背後は雛段らしく金屏風にする予定だったものの組み立て途中で変針して大樹風のシルエットにしてみた。この方が物語には調和しそうに思える。樹冠部分と雛段はフェルトを張る心算だったけれど手芸店に出かける時間が惜しくて塗料もあったから塗装で済ます。

 これでイベント直前の貴重な1日が終わってしまった。更にそのうえ、またまた深夜に逢魔が時がご来臨して「童話や童謡の世界観」なんて大層なフレーズを耳に残してくれたから、またまた半日を潰す羽目になった。この泥沼悪癖はどうしょうもない。
 とりあえずの爺我自賛、得心の一品は「大きな栗の木の下で」の歌の世界とムーミン谷での「大きなカブ」曳き抜きの物語を抱合しイチゴサッテモウシタモウシタ、鍋の底ガーラガラ・・・。

 三歳児にキャラクター一体づつ見せたら名前を言い当ててくれた。とりあえずは「それらしく見える」事が確認できたものの、二度わらしの吾輩としてはやる事成す事、幼児チックになってしまうのは致し方ない。相変わらず肩は痛いのだし…痛む肩を抱えての工作はホントにウントコショ、ドッコイショであるのだ。この段飾り、小生的には展示して拍手喝采やんややんや途切れる事無し、のもくろみだが孤老はチヤホヤされる事に飢えているもんで、まあ、独り木を植えていると飢えや渇望までも育ってくる。

 余談も余談、全くの蛇足なのだが我がフイールド辺縁部の南向き畑跡は刈り払いを続け植栽予定地になったままだ。ここを地場産業を支える意味でウルシを植えたいと思っていた。苗木は50本単位なら調達してくれる団体がある。しかし小生はウルシにかぶれるので躊躇していた。
 たまたま県の担当者が見学に来た折りに話しに出したのだが、後日「県と市で地場産業支援の方途を協議中なのでストップしてください」のメールがきて、少々おかんむり、なにも不都合など存在しないし先送りすれば立ち消えになるだけなのに…。ウルシを採取出来るのに10年かかるし…。
 我が姥捨て谷は公とかかわると鬱憤がニョロニョロと生えてくる。