トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

拙速はアカン! 1

2019-01-29 | 小人閑居して憮然
 予定は予定のまま時間切れで、残り少しばかりの時間をみて簡単なものなら間に合うと手を出したのが「竹ボラ」だった。10年ほど前に初めて制作し「里山祭り」で販売して好評だった楽器?だったのだが、会友のMさんが制作するようになって小生は手を引いていた玩具である。

 今回、Mさんの奥さんが得意の手芸品を出すのでMさん自身の出品はしないと承知していたから急遽制作に入った。使える時間はこの日1日だけである。早めに拠点に行き節の長い孟宗竹を切り出して10本ほど素材を用意した。
 自宅庭でカセットコンロで焙りながら油抜きをしつつ表面の汚れも拭きとる。これで艶やかな深緑が現れた。もう勝手知ったる作り方なので作業を進め、最初の一本の吹き口を形成して吹いてみたのだが音が出ない。上手に作れば「ほら貝」風の良い音が出るはずだった。不調の理由が分からずもう1本削ってみる。これも吹く息の音だけしか出てこない。

 初めて作った時には、このような事態は無く順調に仕上がったのに竹は真っ青、頭は真っ白になってしまった。それでなくても展示の種類が少ないのだ。傷心の心を抱え「まだ半日は準備できる。明日、拠点でMさんに不調の原因を尋ねよう」と思いつつ寝落ちしたのだが、深夜に目覚めた折りに「ビビビッ!」と降臨したのは「吹き口の位置が節に近すぎて共鳴を阻害しているのではないだろうか?」という思い。

 翌朝に素材用に新たに5本用意し吹き口の位置を従前より離して削ってみたが全く結果は変わらなかった。お手上げ状態のところにMさんが上ってきたのだがMさんも根本解決の理由は解明できず、結局は時間切れで頓挫となってしまった。
 悔しいからイベント終了後に再チャレンジじて結果を出そう。大坂なおみに「負けてたまるか」。まあ、結果は「年寄りの冷や水」、非を見なくても分かるか…。悲を見る事になるのか…。

 油抜き ➡  穴あけ ➡  リーマーで孔を広げ吹き口を形成