トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

*玄冬夢

2019-01-16 | 今はうたかた
              病葉とならず一葉兄は散る

              冠雪の三尊兄を来迎す

              風花の吹雪に遺灰里の塵

              故郷の新雪に消ゆ遺灰かな

              冥土にて初々春や兄の今

              冬ざるる能舞のごとき散骨葬

              同胞とまみえるも無き虚無へ立つ

              世を終い悠久に生く寒の入り

              三兄は黄泉路細道行者道

              地に還る遺灰星霜八十年