トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

泥土を積んで堤と成す

2019-01-03 | 水辺環境の保全
 泥浚いと堤の修復を同時進行で作業が続く。冬至も過ぎ仕事納めと言うのに温暖化の影響だろう例年では凍結期であるが今季は初霜さえないのだ。

 上の池から採泥し一輪車で棚田の堤まで運び肉付けしていく。いわゆる「畦塗り」のレベルでは無く「太らせる」ためだから一車ごとの泥土を隙間なく置いていく手法だ。これがなかなかはかどらず「一馬力」なんて僅かなものであると否応なく思い知らされる作業でもある。
 それでも「千里の堤防もモッコの一杯から…」で60点程度と思えるまでに到達、キリがないので一応の終結とした。

 威之志士様に荒らされ崩されたシェルター部への法面を修復した際に植生回復を目論んで、チカラシバ、ジュズダマ、フジバカマ、女郎花などの種子をバラ蒔いておいたけれど、その面も泥土で覆われてしまったから再度の播種をしておく。今回はフジバカマとホトトギスしか採種出来ず、それでも数株は芽生えてくれるだろう。
 堤の上部は踏圧被害を受けるから踏圧に強い「ゲーロッパ」を播種したかったが、すでに種子を落としていて採種できなかった。少年期に親しんだゲーロッパと言う名前はすぐ浮かぶが和名が出てこない…。

 最後はジョレンの裏で成形し棚田の土で上堤部の幅を作ってわっぱかとなった。暮れも押し詰まってしまうとやって来る人も無く谷戸はひっそりとしている。林内に目を転じれば、あれほど色めいていた赤いセンリョウがほとんど消えている。これも年末の風物詩、か…。

 ➡  修復終わり       野草の種子ばら蒔き