トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

こけら版「花を看 還た花を看る」 

2019-01-05 | 旅行記
 新春となった。「花」と言えば「桜」なのだろうが「ウメ」も横綱格であろう。とは言え小生としては魅力を感じない。上を向いたり下を見たりが好みで、まあ、浮気性なのであろうか。
 花を題材にする心算も無かったのだが年末年始の蟄居状態では記事になるような出来事もない日々となって何回かテーマにしてみる気になった。言わばナメクジとカタツムリ、トンボ類、鳥類に続く第4段。
 撮影時期から既に6カ月も経過したので写真を見ても記憶は朧月夜である。湖沼周辺の狭い範囲を歩いて撮影した植物ばかりだし、生物や植物を連日彷徨徘徊しながら撮影していたのは「観光地巡り」より価値を感じたからである。
 スカンジナビア半島の自然景観が雄大で本邦とは比較にならない名所があるのは承知の上で「千歳一隅」の機会を活かさなかったのだ。その代わり「繊細一遇」を追っていたという日々の結果が「こけら版」なのである。

 小生、その道に通じている訳でもないが「お通じ」だけはボケていない。「おっ!珍しい、綺麗だ」程度の認識の「こけら版」なのでご承知おきを。

 最初に気づいたのは庭にあったナナカマドの花である。ナナカマドは小生のフイールドに「キハダ」と混同され送られて植樹した数本があるが開花には至っていないし、登山をしていたころナナカマドの紅葉は見ているが花期に行った事が無く初見である。
 いわゆる「オオデマリ」風の花に見えたが葉が異なっていて樹種不明だった。家人に教えられて「なーんだ…」と少々ガッカリもした花だった。

 住宅敷地内に良く見かけた二階家を越すほどの大木シャクナゲである。小生が若い頃に山で見た樹は大きくても背丈程度だったから、その大きさにびっくりもした。
 遠くからでもそれと分かる花っぷりだけれど花の派手さと大きさで好みとは遠い樹花だった。植物公園というかコレクションでシャクナゲ類を集めた一角に日本産のシャクナゲが数種あったのだが、株そのものは背丈を超えるほどに成長していても花そのものは日本的な風情を感じられて、何かホッとした感覚を得たのを思い出す。「大は小を兼ねない」…。