トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

山にも匿名の魔物

2009-05-04 | 今日は真面目に

 囲い込んで「親竹に育てます。採集遠慮して下さい」のたて看板を設置したところだけ、何とか親竹まで成長出来そうに思えてきた。

 それ以外の竹林には伸びた若竹は皆無だ。これから僅かばかりの黒竹と真竹のタケノコが発生する時期となる。これらも数年来、若竹が育っていない。黒竹林に「資源保護収穫中止」のたて看板を3箇所立て、ロープを巡らした。

 竹林の一角に過去に除伐した部分がある。粘土の地質なので植樹しても活着しない。そこで自然実生樹を育てることにしたが、筍探しの人に随分踏みつけられた。

 クレーム覚悟だが「獲り尽くす輩にクレームは無くて、保護や保全する輩にクレームがくるなんて」と会友は「逆さまだ」と憤懣やる方ない様子だ。それは小生も同じことだが粛々と必要と思えることをするのみ。

 一箇所、秘密だった場所の枯れ竹を整理したら山百合が顕わになってしまった。花が咲けば折り取られるだろうと思いつつも「保護しています」を表現して支柱を立てた。それも目に付くことをした、ことになるが出来ることはここまで。もう一歩踏み込めば、花が見られないように蕾は全て外す、というのも悲しいことではある。

 ネット世界の匿名性の弊害が言われるが「入会地」ならぬ「獲り合い地」の匿名性も同じような弊害が顕著だ。

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