トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

小満でもない

2009-05-21 | 小父のお隣さん

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 家のそばの土手で刈り残したウマノスズクサにジャコウアゲハの幼虫が何匹も群がっていた。終令幼虫になるまで食草が持たないだろう。

 フイールドに移植したカラスザンショウにもアゲハの幼虫が育っていた。してやったり、という気分だ。

棚田復元をしているところにエノキ(だと思っている)の幼樹を残しておいた。今日はオオムラサキの幼虫でもいないかと覗いたら、何匹もまるまっていた幼虫を見つけた。残念ながら蛾なのか蝶なのか正体は不明だ。(ホシアシブトハバチの幼虫でした。食樹はエノキ。5/27 )

 草の背丈もグンと伸びたが幼虫もここかしこに見出せる。


ベリーグット

2009-05-20 | 何よりの楽しみ

Photo  べりーの旬になった。行き帰り、仕事の合間に近くの実を摘まむ。桑の実を摘むと思い出すのはお隣のみっチャンだ。一年生の頃だろうかアルマイトの弁当箱を持って摘みに行った事がある。それだけのことだけど。

 今年もジャムを作ろうか。1リットルのジャムを作るのに採集は3~4時間かかるなあ。


今日も集積

2009-05-19 | 水辺環境の保全

 水深30cm程度の池にするため掘り下げて下手の畦を高くした。都合6枚の棚田の畦を高くせねばならない。どの畦も田と水平になっていて、そのため法面の浸食もあちこちにある。

 一部は土嚢を積んで土を盛らないと強度的に不足してしまうくらいに浸食が強い。会友のO氏が参加してくれたので刈り滓の片付けははかどったが、もう一日は必要だ。

 ヤブ蚊と蚋の参加も多くて日陰には入れない。おまけにオオスズメバチが吸水にたびたびやってくる。どういう訳か至近距離に降下して水を飲むのだ。そのたびに手を休めて動静を注視する。土手にシャクトリムシを見つけた。頭に触れたら瞬間的に伸びて固まった。しがみつく力は強いものだと感心する。 

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刈り滓の集積

2009-05-18 | 水辺環境の保全

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 引き続いて刈り滓の集草作業が続く。熊手でかき集めて箕で運ぶのも、足元が泥だから一歩が進みにくい。綺麗に集めようとすれば、それは泥まみれのグシャグシャなものになる。

 それでも耕転砕土の支障になるから出来るだけかき集めた。沢からの水流も今のところは流れているから代掻きは出来そうだ。


立夏ともなれば

2009-05-17 | 感じるままの回り道
『まだ明けぬ外でツバクロ鳴き交わす歳を引いても短夜を知る』
『山々はブロッコリーのてんこ盛り』
『メギ青葉木々ほとんどが大笑い』
『竹の秋終わりて萌ゆるあさみどり』
 先日まで枯葉色だった竹林が萌え始めた。気がつく人はいるのだろうか。

侮れぬ中高年

2009-05-16 | 月例会

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2009,05,16(土) 9:00~12:00

会員 12名

活動 年間計画の作業を変更して  水田跡の刈り草の集積:8名

                       コナラの植樹:4名

 「夕方から降雨」の予報も外れて朝から雨のパラつく空模様となった。それでも11名が月例会に出席した。年間計画では斜面の孟宗竹除伐を予定していたが急遽変更した。

 活動の主力は先日刈り込んだ葦の集積をする。造林鎌でかき寄せて、熊手で細かいのをあつめて土の表面を綺麗にするところまでもう一歩のところで雨が落ちてきて撤退する。

 それでも8人が総がかりで行ったので見た目はすっきりした。これで次の畦作りも楽になった。

畦が出来れば水を送り込んで耕転することができる。


シーズン到来

2009-05-15 | 今日は真面目に

 草刈りに追われる時期に入った。今年のフイールドは刈り期を決めて実施する予定で、今年は少々我慢を強いられる。

 それでもネザサとノイバラ、クズの優勢だった補修した溜池周辺は、根笹とノイバラの伸張が目立つようになりクズも乗りあがってきたので、今日は選択的に刈り刃を入れた。これにより強制衰退させて遷移を促進させる。

 家の近くの土手の草も伸びている。愛犬の散歩もなくなり、畑も宅地になって通ることもなくなった土手の道だが、今日は日暮れ前に刈り払いをした。気ままな刈り方をしている為か、いわゆる「土手の植生」に安定しない。だだ、ここはここで同じような植生が維持できているので「まっいいか」という思いだ。

 今年もウマノスズクサが目立つ。まだジャコウアゲハの幼虫は見ていないが、庭には飛翔してきた。刈り残せるところは残した。ほんの気持ちだけ。

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水田跡のヨシ刈り

2009-05-14 | 水辺環境の保全

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 肋骨がくっつかないから倒木処理はお預けのまま予定を変更せざるを得ない。そこで「食草園」「溜池再生」を済ませて「水田跡」を手がけることにした。

 ヨシの刈り取りは適期とは言えないが、拠点近くの水田跡は土壌浸食で悲惨な状態にあり、とてもボランティアの手には負えない。もう一箇所の水田跡の土壌の状態は不明だったので12日に一部を刈り取ってみた。

 現実は比較的良好ではあったが、畦は消失し法面の浸食が始まっていた。それでもスコップで土を盛れば何とかなる程度だ。ホッとした。ただ水路に崩壊した部分は土嚢を積まないと盛り土だけでは強度が保てまい。

 棚田ではあるが中ほどは乾燥し始め、下部は湿地に近い。上部だけが棚田の雰囲気を保っていた。二晩考えて上部の棚田は1枚だけ田作りをして、残りは浅い湿地として残し、中ほどの乾燥し始めた部分は草地で維持しようとの案にした。排水は小川として再生すれば100mほどの流路が可能だ。イトトンボはまだ何種類か生息しているし、蛍が戻ってくるかどうか…。

 ヨシは刈り払ったが、綺麗に片付けるのが意外と大変だった。5月の定例会の予定を変更して、こちらで人海戦術とするつもりだが天気予報は意地悪な予報だ。


食草・食樹

2009-05-13 | 蝶の食草園

 自分だけ楽しんでいるのも悪くはないが、蝶にも25条を適用しようと食草・食樹を集約してみた。多くの蝶に汎用性の高い植物と少ないのから、近くに自生の少ないのを移植した。

 一作業員としては動植物に理解は劣るから、資料からの引用だ。取り上げてみると付近には結構あるものだ。環境学習路の一角だから見本あるいは観察のためもあるのだが、こういう支出は助成金の類では該当せず、いきおい自腹となってしまうが蝶にすれば「ゴチになります」となるから「マッいいか」というところか。

 定額給付金を消費性の高い分野で使えば、子々孫々の借金が増えるだけだから「使って将来増えるから」植樹としたのだ。自分の分と娘のプレゼントしてくれたのをあてた。

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 イヌビワ、カラスザンショウ、クヌギ、ススキ、クズ、ミツバ、カナムグラ、ヤマイモ、サルトリイバラ、クローバ等は周辺に多い。

 蝶と食草のデーターベースを観ると結構「雑草」といわれるのが役に立っていて、刈り方にも留意する必要があるのが見えてきておもしろかった。 とりあえず10種類を移植できたが、地質が粘土なので植樹するには厳しい土壌だ。植物のほうも必死だろうけど客土したから、何とかこの夏は生き延びてもらいたいものだ。新溜池2が完成したら名札を付けよう。


ゾウムシのお馬鹿さん

2009-05-13 | 小父のお隣さん

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 植樹の途中、空の一輪車に落ちてきたゾウムシが荷台から出ようとして斜面を登り始めた時、金属だから滑って底まで落ちてひっくり返る。

 その後、待てど暮らせど動き出さない。10分近くも待ったのに動かないから放り出してしまった。「死んだ振り」するのは、あの「馬鹿の壁」の著者の趣味で知っていたが、本当に今日は馬鹿の壁だった。一輪車の荷台が。

 そんな暇つぶしをしている横で「桑の実」が熟れてきた。しっかり摘まみました。


骨折って別の骨折り

2009-05-12 | 水辺環境の保全
『溜池を新たに掘れば頼もしき息子一人で予定半減』
『わが身なら気も遠くなる心地する土嚢五十も息子飯前』
『土嚢積み泥塗りたれば気も急いて雨水欲しや溜池を見る』
『満水の新池想い土を掘る掘れば広がるトンボの空よ』
 連休中に息子が三日ほど作業を手伝ってくれた。思いもかけずはかどって「年内」の想定が五月に決着した。
 骨折しなければ、今頃は倒木の処理をしていてすっきりした林内が現れてきた頃だったが、それはそれで全ては「塞翁が馬」である。
 これに味を占めて、というより他にやるべきことも見出せないから、水田跡に溜池を掘る(水田の復元)気になった。昨日、事前の準備で葦刈りを一部したのだが、夕方は疲労困憊という感じだった。歳は争えないものだとドリンクを買いに出かけた。





ダントツ美しい

2009-05-12 | 小父のお隣さん

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 お山はウツギの花盛りだ。日陰の暗い場所でもそこだけ明るい感じがする。立ち話しながら目に止まったものがあった。近寄ってみたら幼虫だったが、見れば見るほど前衛的な色使いに思える。

 アゲハの幼虫も見慣れた派手さがあるが、今日の色彩は初めてのものだ。図鑑で調べたが、蛾なのか蝶なのかそれすら判らなかった。


山菜愛好者?

2009-05-11 | 小人閑居して憮然

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 ここ数年の山菜獲りの集中は目に余るものがある。「自分が食べる分だけ」でなく、シーズン中は連日通う輩もいるのだ。すっかりおなじみさんだ。

 私有地でないから、基本的には「入会地」のような利用形態が望ましいのだろうけど、実際は「獲り合い地」である。

 放置竹林の弊害が叫ばれて久しいが節度の無い採集は竹林のパワーを遥かに超越した。右の写真は遊歩道脇の竹林で他の部分も似たようなものだ。ここ数年、若竹の成長は皆無だ。それにあわせて竹林内の貧弱な下草も消えてしまった。暮れの頃から鍬で全面探られるので下草も実生の幼樹も全滅状態だ。

 入り口付近は景観上の配慮もあってシーズン途中からロープを張り、収穫中止の看板を出した。それでも掘り取る愛好家はいるが、少しは残っている。

 若竹を育たてないようでは「たけのこ堀り」も楽しめないと思うのだが、山に来たからには貧弱な一本でも持ち帰りたいのが人情のようである。早晩、竹林伐採などしなくても10年待てば枯竹の山になる。手を掛けなくても消えるのだから「有り難い」と感謝すべきか。でもなあ…。


水辺の再生

2009-05-11 | 水辺環境の保全

 朝一番に整形外科に受診する。骨折して10週目だが骨折離反した部分に「モヤッ」とした像は認められず、仮骨生成はまだ不十分のようだ。先生は「3~4ヶ月」と行っていたから、まだ70日目で4ヶ月120日はまだ遠い。

 気を取り直し、調子に乗って「溜池の新設」開始する。水田跡だがアシとオニワラビの茂るに任せた場所だ。溜池部分だけ刈るつもりだったが、多少乾き気味の部分もあるので「広場用」に刈った。刈っているとセリの匂いがプンプン迫ってくる。下はセリのランナーで一杯だった。セリ摘みの場所としても期待が持てそうだった。

 アシの中に幅20センチほどの獣道があって、何だろうと思っていたらガサガサして動くものが見えた。横顔を見せてくれたが狸だった。昼日中に何をしていたのか。ともかく野生の狸は初の出会いだ。山際の細々とした流れにオオカワトンボとホソミオツネントンボが飛んでいる。

 水溜りが出来れば大型のトンボも期待できそうだ。

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溜池の拡幅

2009-05-10 | 水辺環境の保全

 会友のO氏が新設した溜池の拡幅をしたくれた。貯水量で1トン近くにはなるだろう。渇水期に干上がるようだと、池の生物は死滅するから貯水量は大切な要素だ。まだ折をみて拡幅することになるだろう。

 小生はエノキの苗を植えた。大きく育ったらヒラタケのホダ木にとの算段があるが、それまで命は保てないのは自明の理だ。かくも木を育てると言うことは長い時間が必要だと改めて思った。

 草原も一回目の刈り込み時期が迫る。実生で生えた幼樹に竹の支柱で印をつけるのに残り時間を費やす。まだ西側の松の疎林内が残っている。

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