トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

細流の泥土に打産アカネかな

2022-08-04 | 水辺環境の保全
 上の池の法面に沿ってようやく細流を添わせるのが完成だ。本来の目的は池内の止水域に水流を作る事もあるが流入部に堆積する土砂の浚渫を容易にかつ搬出でき易い位置にまとめる事なのだ。今回の絞り水の流れは降雨で増して山腹からの地下トンネルから土砂を吐き出す。この量もバカにならず何とか林道に近い一画まで誘導したかったのだ。
 傍目から見れば「何たる愚行、無駄骨!」と思われる所業でも明確な意図はあるし「ベター」な造作でもある。

 堤は長柄のジョレンでの浚渫土なので前回の盛り上げ部もまだ足が沈む。この分だと年内は歩けそうもないのだが今回の延長で更に決定的になった。それでも細流が運ぶ土砂はバカにならないので林道至近に堆積させ浚渫搬出できれば池の浅くなるのを少しでも先に延ばせるだろう。
 過去、水深が浅くなる都度、オーバーフロー部を高くして水位を保ってきたのだが結果として池全体の泥の層は膝下までになっている。まだ水位を上げれる余裕はあるけれどそれに伴うオーバーフロー部の改修は土嚢頼りなのだ。正確には数えて無いけれど恐らく積み上げた土嚢の数は三桁になっているはずである。

 出来上がった細流、整えている傍からシオカラトンボが産卵していく。水面が広くても打水産卵する範囲は中央部ではない浅い部分で泥土か藻などに卵が落ちやすい部分で多い事から細流部は環境保全にも必要なのであると見るたびに思ってしまう。

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 ついでに林道からの集水路の浚渫も簡単に行った。今回、完成した細流はこの水路に接続し沈泥部に一括堆積させたかったのだが水傾斜が無ければ役には立たず、あと2m少々と言う距離で断念したのだ。

 泥にまみれた手足やジョレンなどを吐水口で洗っていたら擁壁に見慣れないカタツムリが居て首と言うか胴体が伸びる事伸びる事、マッチ棒のように伸びていく。「何だこれは⁉」と撮影したのだがどれもコケにピントが行ってカタツムリはピンボケばかり。泥にまみれて最後は虚仮にされて作業を終えたのだった。
 しかしながらこのカタツムリ、マイマイと言った方が適切かも知れないが「片瞑り」つまりウインクしてくれたのだった。でもなあ、小生の趣味ではないしタイプでも無かった。我が人生はこんなことばっかし・・・。

 それで思い出した。マイムマイムやオクラホマミキサーなどフォークダンス・テープレコーダーの音楽担当ばかりだった高校ワンゲル部歩こう会での役割。恥ずかしながら小生、意思とは反した意志を貫いたのだった。まあ、どっちに転んでも恥ずかしさは満載。今になって思えば「哀しい判断だった、愚かな行為だった・・・」マドンナの手に触れられる唯一の機会だったのにハイ、回想療法中。