トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

流下魚の回収

2022-08-30 | 水辺環境の保全
 温水田のカサスゲ抜去を終え帰宅前、到着時に仕掛けておいた糠瓶を引き上げに行った。上の池からの棚田跡の水域を順々に巡らす流路の段差を落す箇所が2カ所だけ壺になっており、ここに流下した魚が溜まる。壺に留まらず更に流下する魚体もあるだろうがほとんどは途中で流れが消失するに合わせて日干しになっているはずだ。
 こんな環境に棲息させていても繁殖繫栄は望めないので梅雨後や越冬前に回収をして上の池に戻している。今回、一番下のツボからは一匹も回収できなく最初の壺からクチボソを回収できた。

 今回、早めに仕掛けを投入したのはタイリクバラタナゴの流下・棲息確認をしたかったためで、あわよくば今夏誕生したであろう仔魚を見たかったのである。結果的にタイリクバラタナゴは一匹も入っていなかったのだが放流した親魚30匹では溢れ出るほどの量にはならなかったのかもしれない。
 現在、新しい糠瓶を製作中なので、これが完成したら上の池に仕掛けて生存確認と繁殖確認を試みたい。今回の仕掛けには写真のようにクチボソ21匹が入っていて当歳魚、二歳魚、三歳魚と思われる世代間差が認められるからクチボソに関して言えば順調に世代を重ねていると判断できる。

 世間は食材不足・高騰の折りでも当座はカワセミ様御用達の一品供給に滞りがなさそうなので祝着至極。これでカワセミ様飛来の環境維持一端に寄与できるはずだ。カワセミ採餌場であってもカワセミが「生物生産緑地」への寄与は不明で端的には消費者でしかないものの見えてる事だけで結論は出せない。「枯れ木も山の賑わい」と言うではないか。
 カワセミは池入れる、いいえ受け入れる一方、アオサギは追い立てる相手としているのだが、これを「不平等!」とする向きもあろうけれど小さなフイールド環境ではアオサギの採餌量は環境破壊になるほどの量になる。協調や調和をもたらさない行動は破壊者のそれである。てもさってもそじゃないか、てもそじゃないかぁ。