トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

アオオビハエトリグモ

2022-08-16 | 小父のお隣さん
 Bee 団地の東側に今期設えたHotel Bee Beetton はすっかりアリに占拠されてしまい Hotel Ant になってしまった。その状況をS先生に説明していた時「これは珍しい!アオオビハエトリグモがいる!」とS先生がタワーに顔を近づけた。指さす先に体長10mmほどのクモが居てアリの蛹や卵を咥えているではないか。

 それこそ「ヘェー」なのだったが撮影した時には食べた後だった。先生曰く「これは珍しいハエトリグモでアリを食べるのです」との事。蟻塚のシロアリなどを食べるアリクイは知っているけれど本邦にもアリを食べる生物がいるとは思っても見なかった。
 このクモにしてみれば蟻塚ならぬアリタワーでのアリの巣はさしずめ食べ放題の無料露店が並んでいるような物だろう。巣房は10センチ程度の深さなので卵や蛹を捕獲するに面倒は無い。このタワー式のBee ホテルを設置したからこそアオオビハエトリグモに出会えた訳なので人生、何が幸いするか分からんものである。

 このBee 団地として設置した東側にコナラの根っこが転がしてあるのだが、あろうことかここにスズメバチが営巣してしまった。丸太のホテルから巣穴まで距離にして50cmだ。今のところホテル周りで動いていても警戒行動を起こさないけれどハチ団地にスズメバチが営巣するとは名実ともにハチ団地である、何て悠長な事は言ってはいられない。被害者が出ないうちに撤去だ。

  

分け入って刈る条刈り

2022-08-16 | 今日は真面目に
 トンボ池の東側草地が茫茫になってきた。このまま草紅葉まで維持したいけれど「管理放棄地」とみなされ全草刈り払いの憂き目を避けるために条刈りを実施した。
 写真では分からないが南北に三条の刈り払いを施し、中央部にあるノアザミとイヌガラシの囲い外側も刈り進めて位置を刈りだしたのだ。これで「管理放棄地」とみなされる危険は減って「管理豊吉」の結果はとりあえずご安泰である。
 里山保全の手法として「生物生産緑地」なんてコンセプトやビジョンなどは小生以外に興味や関心のある領域ではないし、選択的刈り払いさえ導入できない現実では自らの労力だけが頼りなのだ。

 試験的に全く刈り払わないでスポット除草で植生維持をしてみたいけれど草丈が伸び、範囲が広がると再び勢力を盛り返しつつある威之志士様の跋扈蹂躙が始り、良き塒、お休み処・潜み処を提供してしまう事に繋がるから高刈りや条刈りなどの手練手管は欠かせない。

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 場所は変るが自宅周辺はすっかり宅地になり土手の法面しか草地が無い。まだ空き地があった当時は夏ともなればキリギリスやクツワムシ、コオロギ、スズムシなどの虫の音が楽しめたものの現在はすっかり影を潜めてしまった。もう少しすればアオマツムシが鳴くのだろうが、いかにも大陸的で情感を感じない。翻って遅くまで鳴くカネタタキはいかにも寂しすぎる。
 そんな事から我が家の周囲、どうせお化け苫屋寸前なので庭に鳴く虫を復活させたくてコオロギとスズムシを放虫しようと目論見中だ。鈴虫はS先生が分けてくださると言うからコオロギをゲットする算段をしなければならない。まあ、狭い敷地だから放された虫たちにはゲットーになってしまう恐れもあるか・・・。