トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のエッ!品「玄米粉の菊花クラッカー」

2021-11-27 | 何よりの楽しみ
 食用菊の花も終盤になり小振りになってきた。それでも香りと色艶は劣る事は無い。摘まみ取るため株の間に分け入れば菊花の香りに包まれる。「ここは棺桶かい⁉」と思わず無い目をぱちぱちしてしまうのだった。無い目と言われても目がしらには目ヤニはあるぞー。これは存在証明であろう。
 さて、食用菊の簡単でかつ美味しい一皿は何と言っても三杯酢仕立てで、アフアフといくらでも掻っ込める小生であるけれど小鉢一皿の口直し程度が丁度良い。

 さて、もうエッ!品程度は試作して見たくて「玄米粉の菊花クラッカー」を焼いた。同じレシピで焼く事はほとんどない変わり物1回限りに限りなく近い遊びだけれど、結果は空茶でなく「お茶の友付き」のおやつになるから、これはこれで役に立っているのである。今回のレシピは次のようにしたのだが、玄米粉が無くて玄米を製粉する事から始めなくてはならなかった。玄米600gを小一時間ほど要して製粉した。出来上がりは一回篩って粒子の大きい分は更に挽いたのだが3回目は行わず全て混ぜたから口当たりに粗さを感じる出来栄えである。
              玄米粉        120g
              菊花          25g(二八の割合、蕎麦に倣った)
              ベーキングパウダー    3g
              卵            1個
              砂糖        大さじ1
              バター1/3の油脂   大さじ1
              牛乳        大さじ1 (粘度調整のため)
              薄力粉          適量(粘度調整のため)

 卵を加えるとどうしても緩くなる。粉の量を多くすれば良いのだろうが厚み3mmで生地を作ると伸ばした面積がプレート一杯になるから増やせない。卵を減らせば良いのだが玄米粉の結合力は強くないし菊花入りだとまとまりにくいので小麦粉投入したのだ。

 後は伸ばして包丁目を入れフォークを刺してガス抜き穴、クッキングペーパーごと滑らして皿に移し170度15分焼いて終了。食感は粗い粒子が入っているから粗い舌ざわり。砂糖が入っていても甘味は感じなくて薄味。しかし噛みしめていると飲み込むあたりで焼いた玄米風味が香しく感じて来る。肝心の菊花の香りは薄くて焼いた温度では香り成分は保てないのだろう。
 菊花の香りは予想外だったものの焼いた玄米の風味は甘く感じる。小麦粉からでは感じられない香ばしさであるが、昔、小麦粉を乾煎りした「麦焦がし」とも「こうせん」ともいう砂糖を加えたお八つは嬉しかった。砂糖の無い時代で引き出物には必ず白砂糖が付いてきた頃である。

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猫にマタタビ、猪たびたび、おいらはタジタジ

2021-11-27 | 小人閑居して憮然
 帰宅前に水見回りである。既にトンボはトンボ池の陽だまりでしか見られなくなっているし二月に入ってニホンアカガエルの産卵が始まるまでは純粋の「水見回り」になるのだ。
 このところ目立った漏水も送水管路のトラブルも無く平穏な日々だったのだが、上の池の先日に護岸を施したところが掘られているのが道路から見えた。もともと絞り水が出て来る部位だったので護岸木のぴったりの突合せはせずに絞り水が埋め立て部を浸さないよう、その隙間に誘導していた箇所である。

 第三土曜日がこの範囲を担当しているグループの活動日だったから「意図的に掘ったのか⁉」と思い確認に行ったら猪の足跡や堀跡、身体を押し付けた窪み等々、やってくれるわヌタ場にしたのである。もう悔しい、手拭いがあれば噛みしめて悋気とは異なる「キーッ!」と悔し奇声を上げたいところだったが手拭いは持ち合わせなんだ。仕方が無いから溜息で済ます。
 スタバなら目を瞑り知らぬ顔の半兵衛を続ける処だが、このまま放置すればどんどん広がり護岸部を台無しにされてしまうのは目に見えている。なんとかヌタ場として使わないよう対策を講じなければならない。いいや「講じ」では無くて「工事」だろう、もう冗談を言っている場合ではなく、また終わりのない消耗戦が始まるのだ。

 各地で感染獣の報告が続き、このフイールドにも感染獣の確認があって一時は跋扈蹂躙は衰退し沈静化して喜んだのも束の間だった。話によれば「豚熱用のワクチンを散布」したのだとか。家畜に蔓延するのを防止したい意図は理解できるが街中のフイールドで養豚飼育は近在には無いと言われていて「イノブタ放獣の結果」の跋扈なのを行政は把握しているはずである。有害鳥獣の駆除に卓効のある千歳一遇のチャンスを台無しにしてしまったと小生は思うのだ。税金を使って有害鳥獣の駆除に向かうのでなく有害鳥獣保護策に税金を投じるなんて、まあ、小生の耄碌頭では理解できない。この指向性にもタジタジである。

           足跡          作られたばかりのヌタ場

 フイールドでは目の敵にもするヌタ場の主だけれど、水場の少ない奥山でのヌタ場は水飲み場、水浴び場、産卵場所等々に利用されているという知見もある。生息や行動は人智の計り知れない関係性を保ちつつ営まれている事くらいは薄々の頭頂部で薄々気づいてはいるものの「場所によりけり」「事に由りけり」であろう。