小生が購入する水準ではない少々お高い作業衣を「古着だけれど…」と次姉を通して頂いたのだが高級品過ぎて着用するまでには至らなかった。それでも従来の作業衣が相次いで補修不能までになってしまうと購入するより有る物を使うのが経済的である。そこでズボンから着用してみたのだがデザイン性が高いためか股上が浅く腰回りが安定しない。ベルトを装着すると腰回りへ付ける蚊取り線香やカメラケースを付けたベルトと合わさって、これも不愉快なのだった。
そこで廃用としたオーバーオールの上部だけを外し新たなズボンに取り付けてみた。もちろんサイドにファスナーが無いので前開き故、オーバーオールもどきなのだがこれが使いやすい。しかし作業をしている途中で度々肩ベルトが外れるのにはまいった。有名メーカーの市販品であった当時から悩まされ、肩甲骨あたりにゴムバンドで両肩ひもを繋いでようやく快適になったのだった。今回のリフォーム品はそのパーツをソックリ使った結果の同じ轍を踏む事になったのだ。写真右側の上半分が市販品のパーツ再利用で左側が新たに作った交差式だ。
二本目のズボンはその反省から背中で交差するベルトにしたら作業中に肩から外れる事も無くうまくいったのだった。ゴムベルト製のサスペンダーも使うのだが汗に弱くすぐに伸び切ってしまう。新品にすると5~6000円もするからコスパは悪いのだ。
今回、交差させた肩ベルトの具合が良かったので、既製品のパーツを流用したズボンも交差式に取り換えた。その折に少々遊び心で別布を当ててみた。これがなかなかハイカラに見える。着用して姿見で確認すると「見返り美爺」ではないか。これでは記念切手に採用されるかもの恥ずかしさも湧いてくる。
姥捨て山の行き帰り、同年齢の服装を観察する時も有るのだが、押しなべて暗い色彩が多い。車両が走行するような道路では視認性が悪くて運転する立場では「明るい色彩を着用してほしい」と思うのだけれど、こればかりは本人の好みの範囲でお手上げである。高齢=老醜とは言わないけれどせめてビジュアル、いいえ美爺有るを心掛けてもらいたいものだ。まあ、小生はその先駆け・・・うんちゃらなんちゃら。
とは言え、こんな事をやっているようではきっと前世は「お針子」だったに違いない。そーして時折はパティシエだったに違いない。