とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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紅白歌合戦の視聴率

2006年01月02日 15時41分56秒 | 音楽・演劇・演芸
昨年の(といっても一昨日の)紅白歌合戦の視聴率が発表された。
低迷ながらなんと一昨年を上回る数字を記録。
この原因を「視聴者の聴きたい曲を募集して」「みのもんたを司会に起用した」からだと分析しているが、「アホちゃうか」と私は言いたい。
私の分析によると、視聴率がアップしたのは司会をみのもんたに起用したことでも好き歌をぼしゅうしたことでもない。
それは「紅白歌合戦がいかにつまらなくなってしまっているのか『見てみたい』」という好奇心が多くの視聴者の間に広がったところに原因があると考えるのが真当なのだ。

例年私は紅白歌合戦を見ない。
理由はいくつもあるが、好きな歌手がほとんどでないことが一番の原因だ。
もし紅白歌合戦にレイ・チャールズやスティービー・ワンダー、エルトン・ジョン、アレサ・フランクリン、バート・バカラックなどが出ていたら絶対にチャンネルを合わせるだろう。
しかしこういう世界的アーティストが紅白歌合戦に出演する望はほとんどない。
そこで千歩ゆずって代わりに桂雀三郎とまんぷくブラザーズ、やしきたかじん、円広志、キダタロー、宮川左近ショー、横山ホットブラザーズ、三味線の林家染丸師匠などが出演したとしても私は絶対に見ることを請け合いなのだが、これらは前記の世界的アーティストとは対照的な理由で出演することはまず考えられない。

ところが今年は私の好みのアーティスト「アリス」が5年ぶりに復活して登場するということになったので、私はNHKにチャンネルを合わせた。
チャンネルをNHKに合わせたといってもテレビの画面はほとんど見ずにiMacの画面を見つめつつ、昨日公開したホームページの最終チェックとサーバへのアップ作業を行っていた。
だから好みのアリスが出て来ても気づかない恐れもあるので、念のためHDビデオデッキも録画状態にしていたのだ。
それでもたまにテレビの画面に目をやると、話題の司会者みのもんたがどす黒い炭団のような顔をして踏ん張っている(頑張っているのでなく)のが目にとまった。
そこで、ある重大な事実に気がついたのであった。

みのもんたは歌番組の司会が下手。

会場であるNHKホールの雰囲気にも問題があったのかも知れない。
紅白はいつもこうなのかも知れないが、なんとなく往年の歌番組「レッツゴ-ヤング」を見ているような雰囲気だったのだ。
観客は司会者の言うことを聞かずに騒いでいるだけ。
司会者と相方が面白いことを言おうとしているのだが、客は聞く耳を持たないので受けない。
まったく良くにているのだ。
それでかどうか、みのもんたは歯切れが悪く、コンパクトに洒落た言い回しをすることができずにおろおろしているのであった。
たった数分間見ている間に「なんも、みのもんたやなくてもええやん。こんな司会やったら」という気になってきた。

きっとこの「いつもは威張ってばかりのみのもんた」が「どうでもよい、素人司会者」だったことを発見し。意地悪な気持ちで見ている視聴者が増えて数字アップに寄与したのだろう。

で、肝心のアリスは気がついたら歌い出しており、しかもたった二曲しか歌わなかった。
ちんぺいは白髪を帽子で隠し、べーやんは明らかに演歌を歌っているときより元気だし、きんちゃんは相変わらずオカマチックだった。

ともかく42.9%(関東)の視聴率は立派じゃないか。

ちなみ今年の司会はオーソドックスな歌番組の司会が上手い浜村純でサポートに太平サブローでいってやただきたいが、無理か。


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