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とりがら時事放談『コラム新喜劇』



映画「Ray」はジェイミー・フォックス演じるレイ・チャールズの伝記映画だった。
そのかなりの部分に麻薬に溺れ、侵され、廃人一歩手前まで迫ってしまった苦渋の姿が描かれていた。

アメリカの有名スターにはレイに限らず麻薬で命を落としたり、気が変になったものが少なくない。

エルビス・プレスリーは麻薬で死んだ。
ジョン・ベルーシーも麻薬で死んだ。
将来を期待されたリバー・フェニックスも麻薬に溺れ、子役スターのマコーレ・カルキンも麻薬のためにスクリーンから姿を消したと云われている。

こんな話は遠い外国の、それもアメリカといういささか風変わりな国の話だと信じていた。
ところが、どうもそうではないようだ。

次々に有名タレントやその家族が警察に逮捕されている。
どこかの噂によると数年前に「恋人」の男と一緒にいたところを逮捕され、某有名男性シンガーソングライターから、今回の麻薬逮捕劇は始まっているということだが、その内容はかなり深刻そうだ。

これだけの有名人が麻薬に溺れているということは、さらに多くの人々が影響を受けていると思わねばなるまい。

「ゴキブリを1匹見かけたら、30匹のゴキブリがいます」

なんてことを昔のCMは語っていたけれども、麻薬も同じではないだろうか。

有名人で金があると薬に溺れる。
少年時代、有名人になり損ねて大人になったら盗人になるのは金のない人。

不思議な人が多い芸能人の世界。
芸能界。
今まさに、そこは魔界に発展しそうな勢いだ。



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ミャンマーを時々旅をすると、その治安の良さについつい日本にいる時のような感覚に陥ってしまう。
つまり外国に居ながら気を抜いてしまうことがある。
ミャンマーはなにかしら、安心して旅をしたり滞在したりすることのできる不思議な国なのだ。

「そんな、あなた。それは悪名高い軍事政権が市民を力で押さえつけているからでしょう」

私のミャンマーでの感想や体験を話すると、たいていのひとはそう言うのだ。
でも、それって当たっているように思えるけれど、でも当たっていない、というのが私の説明になっていく。

ミャンマーは軍事政権の独裁が続いているので市民はかなりの抑圧を受けている。
それはある意味事実で、政治的な自由さは、多分日本ほどには無いだろう。
でも、中国以上にはあるかも知れない。

「海外からの情報は遮断され、人々は自国以外で何が起きているのかさえ知らない」

という意見、というか印象を耳にすることもあるが、これは完璧に間違い。
例えばヤンゴン市内の外国人向けホテルではもちろんタイやインド、果てはCNNやBBC、受信料も払っていないのにNHKさえ見ることができるは当然で、さらに、街のちょっと裕福な家の屋根には衛星放送を受信するパラボラアンテナがにょきにょきとそびえている。
だから、海外の情報は良く知っているし、あの3年前の僧侶のデモもCNNなどの海外メディアやインターネットを通じてリアルタイムに知っていたのだ。

ミャンマーの治安の良さは軍事政権の弾圧や抑圧ではなく、別の要素にあると、私は信じている。
それはなにかというと、
「仏教」。
ミャンマーはお釈迦様の教えを深く信じている文化で知られているが、この仏教による教育が温厚で柔和、それでいて一旦事が発すると情熱的に動き出す。
まるで昔の日本人のような感覚がここにはあるのだ。

仏教を信仰する国は温厚な国が多い。
ミャンマーもそのひとつだが、タイやカンボジア、ブータン、ベトナム、それに我が国など、重大犯罪が起きることも少なくない。

ミャンマーのヤンゴンから車で2時間ほど走ると「水中寺院」と地球の歩き方にも紹介されているイェレーパゴダという寺院がある。
この寺院の回廊の壁には「地獄絵図」が掲げられていて、それはそれは世にも恐ろしい地獄の様子が紙芝居のように示されているのだ。

「大人は駄目ですけどね。子供は、恐れます。」

というのがガイドのTさんの話だった。

宗教教育というのは「死」と「生」を教える。
地獄絵図は「死」。
子供だましの絵であっても、そこはお釈迦様の知恵が働いているありがたい教育図。
子供の頃に、「悪いことをして死んだら怖いぞ~」と教えられる環境は凶悪犯罪を産みにくいのかも知れない。

それと比べて「信仰の自由」を笠に着て、伝統的な文化であった仏教教育を捨て去った日本。
「死刑になるために人を殺そう」
などと考える殺人鬼が出てくる恐ろしい事件が起きても不思議はないと思えて仕方がないのだ。

写真:イェレーパゴダで撮影(撮影者は私)



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大阪市此花区のパチンコ店の放火事件と、大阪市浪速区の個室ビデオ店の放火事件、そして秋葉原の無差別殺人の根底は同じかもしれない。

社会に対するうっ屈した不満をぶちまけるために、相手を選ばず殺戮していしまうやり方は、まるで殺虫剤で虫を殺す感覚に似ている。
犯人はもはや相手が人間なのか、それとも虫けらなのか。
その判別がつかないほど社会に対する怒りを蓄積していたのだろう。

犯人の男は山口県で警察に出頭。
明らかに裁判での極刑を回避するための計算された行動だ。
こういう輩に人権派などと呼ばれる弁護士(例えば山口県光市の母子殺人事件の犯人を汚した「ドラえもん弁護士」のような存在)がことがややこしくなる。

根本的にこういう犯人だろうが人権は弁護士だろうが、が出てくるその根本的原因は教育にあるのだと思う。
労働組合を組織しする教師や、それらの活動をどうすることもできず、ただただ事なかれ主義で通してきた教育委員会など役所の体質が「残虐な犯罪」という姿になって社会に襲いかかってきているわけだ。

江戸時代。
火付けは死罪と決まっていた。
その処刑方法も「火あぶり」という耳にするだけで残酷な方法だった。
尤も、江戸時代の「残酷さ」は多くの場合、そのイメージだけである場合が多く、物の本によると火あぶりの刑があまりに囚人が苦しむため予め縊死させ、それをさも生きているように見せかけて大衆にさらし、「死罪」による犯罪防止を試みていたのだという。

此花の事件にしろ浪速区の事件にしろ、事態は深刻だ。
火付けは死罪。
少なくともそうしなければ、次の同様な事件が起こるかも知れない。

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中部国際空港ができた時、私の勤める会社の名古屋の社員が、

「あんな立派な空港作って。国際線はともかく、国内線はどこに飛ぶんですかね」

と言っていた。

名古屋からだと航空路線の拠点空港、羽田へも関空へも成田へも伊丹にも、飛ぶことはない。
つまり、儲かる路線はちっともない。
かなりゆずって、福岡便、札幌便、仙台便、沖縄便ぐらいが大型機での乗客需要が見込めるくらいで、他の主要都市へは鉄道(=新幹線)が圧倒的に早い。

今日、静岡空港が開港するというニュースを耳にして思い出したのが中部国際空港の開港の時に聞いた先のセリフ。

静岡という、いわば産業界での東京や名古屋の副都市で、飛行場がいるのかどうか、大いに疑問だ。
正直税金の無駄遣いは免れまい。

静岡からは新幹線で東京も名古屋も約1時間。
大阪からでも2時間少し。
私は車で大阪から浜松あたりへたまに出かけるが、道路が良くなっているので3時間ぐらいでたどり着ける。
静岡から海外へ出るには新幹線で品川へ出て、そこから京急で羽田に出ると、2時間ぐらい。
東京の端っこ辺りから成田へ行くのと対して変わらない。

来年、羽田の国際線が増強される。
こうなると関空の存在意義も薄れてくるかも知れないのに、東京へも、大阪へも路線の無い、静岡空港が国際線を飛ばす意味もない。

なんとなく、神戸空港ににている。

ということで、祝!静岡空港開港!......で、どこへ飛ぶのか?

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大阪人と兵庫人。
We are not aloneなのであった。

ついにというか、やっぱりというか、当たり前というか、首都圏でも新型インフルエンザに感染した高校生が報告された。
誠にもって、もう誰にも止めることのできないアウトブレイクなのである。

大阪にある私の得意先の医療・化学系商社A社は、この二三日でマスクが飛ぶように売れてその売上金額は1億円に達したのだという。
この時期に羨ましい限りではあるものの、人の不幸につけ込んだ少々やましい商売のような気がしなくもないが、まさにタイムリー。
うちの会社もマスクを扱っていればよかった。

この様子だと、そのうち新型インフルエンザは全国に広がり、海外渡航禁止令も意味がなくなり、旅行業界の復活もそんなに遠くないであろうし、私自身も1年間ほど休んでいる海外旅行を実行に移すチャンスではある。

ところで、インフルエンザの影響か、今日の大阪なんばは人通りが少なく、昼ご飯を新歌舞伎座近くに食べに行こうとしたら御堂筋の歩道もガラガラなのであった。
どうもこれは大阪らしくないと私は思う。
というのも、大阪はへそ曲がりな人が多く、体制に靡かないのが特徴なのだが、伝染病は別なのか外出するのを大阪人は控えていたようだ。

ということで、インフルエンザも全国に広がりつつある現在、大阪人のこの異常な行動ももうすぐ終わりを告げるに違いない。

と、思ったのであった。

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東京から新幹線のぞみ号で新大阪。
下車してコンコースに下りた途端、そこはB級SF映画の世界なのであった。

改札口を出る前に、すでに人々の口元にはマスク、マスク、マスク。
改札口を出て地下鉄の駅に向うコンコースでも、マスク、マスク、マスク。
土産物屋もベーカリーもシュークリーム屋さんも、店員は全員、マスク、マスク、マスク。
んでもって、地下鉄のホームに上がると駅員もマスク、マスク、マスク。

大阪は当然のことながら都内の薬局やコンビニからもマスクが売り切れてしまい、間もなく、マスク、マスク、マスクが始まろうとしている、らしい。

このマスクの洪水。
日本だけの話だそうで、死人まで出している太平洋の向こう側、アメリカ合衆国やカナダでは「感染力も季節インフルエンザとさして変わらないのに、なんで騒ぐの」となっているらしい。

私は、それは正しいと思っている。

むやみ大騒ぎするのは実に非科学的で非論理的に思える。
第1に、マスコミも政府もそのインフルエンザがどのような傾向であるのかをきちんと伝えず、ただただ「大変だ~大変だ~」と呪文のように唱えるばかりなのだ。
もしかするとテレビや新聞はマスクの製造会社となにか約束事でもできているのかも知れないが、騒ぎかたが異常である。

騒ぎすぎたことにより、大阪人や兵庫県民が不当に差別されたり(バイキン君扱いされるなど)、大阪の製品(多くの家電製品や食品、薬品の製造メーカーは大阪拠点が少なくない)が売れなくなったりしたら、一体誰が責任をとるのだろう。



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インフルエンザ報道を聞いていて思い出したのが映画「恋愛小説家」のジャック・ニコルソン。

外出から戻ったら新品の石鹸で何度も何度も手を洗わなければ気が済まない重度の潔癖症だ。

神戸と大阪で多くの新型インフルエンザ罹患者が見つかって日本中は大騒ぎだ。
中・高等学校は休校で、幼稚園・保育所も遅れて休園。
大阪や兵庫県の遊技施設や映画館には「休業要請」がなされて、大阪に本拠を置く企業は明後日からの東京ビッグさとでの展示会を辞退しはじめているという。

今朝の関空。
マスク姿の客が駅から吐き出されターミナルビルに向かう姿が見られた。

アホか、ちゅうねん。

新型インフルエンザの毒性は弱。
変異するかも、とみんながみんな恐れているが、インフルエンザならどんなウィルスでも変異の可能性があり、なにも今回の病に限った話ではない。
大阪府の橋本知事も、
「これはただのインフルエンザ扱いにすべきじゃないのか」
てなことを昨日の夕方は言っていたが、だんだん世間の神経質がエスカレートするにつけ「大阪市と堺市(いずれも政令指定都市)以外の中学校と高等学校は1週間、休校!」と宣言した。

意志薄弱やな、この人も。
(ま、仕方がない面もあるにはあるが)

すでに新型インフルエンザは人災の様相を呈している。
しかも、伝染病をカタにとっているので、誰も文句を言いにくい。
いっそのこと国民に完全防御の宇宙服での外出でも義務づけてはいかがか。




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ついに、というか、やっぱりうというか。
新型インフルエンザ(通称豚インフルエンザ)の国内感染が確認された。
当然というか、なんというか、テレビや新聞は大騒ぎ。

国内で感染が確認されたということは、他にもウィルスに感染している人がいるということで、その数は計り知れない。
もしかすると、患者が見つかったところが神戸だったことも有り、こうしてブログを書いている私自身がインフルエンザに罹患していることも考えられる。
そういえば、そのニュースを知る前から随分と体調が優れない。
若干おなかを下していて、熱っぽく、吐き気もする。
食欲も昼食にラーメン1杯と茶わんご飯を3杯しか食べられなかった。
おまけに昨夜はビール3缶に冷酒1本を飲むのがやっとだった。

このように、二日酔いさえインフルエンザではないか、と思えてくるくらい世はインフルエンザ騒動でやんややんやだ。

ところで、海外渡航の経験のない高校生が国内で病気を発症したことは重要な意味を持つ。
先に書いたように、これは他にも沢山の感染者の存在を示しているのだ。

で、思い出したのが昔放送されていた殺虫剤のCM。

「1匹のゴキブリを見かけたら30匹のゴキブリが潜んでいます。」

案外、インフルエンザとゴキブリは親戚ではないかと思ったのであった。

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大学生の就職人気企業ランキング。

毎年毎年、飽きもせずによくもまあ、こういうランキングを発表するものだと、中小企業に勤めている人私は思っている。
そして、
「大企業に就職できても、最期まで満足に全うできるのはごく一部の人だけなんだよ」
と負け惜しみに似た感覚も覚えることであろう。

記事によるとトヨタ自動車が昨年の6位から60位台に落っこちたことが大きく報道されていた。
派遣社員の突然の首切りが悪イメージを植え付けたのかもわからない。
それよりもないによりも、いつまでたってもプリウスしか目立たないセールス実績に「夢」を感じなくなってしまったのだろうか。

それに替わって登場してきたのがJR東海なのだという。

なぜJR東海にあこがれるのだろうか。
JR東海はその売り上げの8割を東海道新幹線に依存しており、もしこの路線が地震や台風、ゴジラやキングギドラなどによって遮断されると、深刻なダメージを受けることになる。
しかもJRグループは「元国鉄」という、人間に例えると「元ヤクザ」といったのに似た傷が有り、いつ、もとの親分であった政府に難癖をつけられて金を巻き上げられるかわからない存在なのだ。

学生諸君。
安定を求めるのはやめよう。
そして夢を持とう。

パナソニックも、ソニーも、ホンダも、ユニクロも。
最初はみんな中小企業だった。
そしてみ~んな悩んで、大きくなった!(懐かしのサントリートリスのCMを思い出しながら読んでください)
冗談抜きでソニーなんか東芝の就職試験に落っこちた人が始めた会社なのだ。
ランキングを気にすることもやめよう。
初任給の差なんて、クソ食らえだ。

ということで、最も理想的な就職先は夢と希望に溢れたお寺さんです。

税金は無料。
ノルマはなし。
定年もなし。
檀家の皆さんに文句さえ言われなければ、死ぬまで収入確保可能。

就職人気ランキングにお寺がないのは、調査不足に違いない。

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報道によると大阪の小中学校にインフルエンザの流行が原因と思われる学級閉鎖や学校閉鎖が集中しているという。

私の会社でも先週、希望者に対するインフルエンザワクチンの集団接種があった。

私は子供の頃からインフルエンザにかかりやすく、一旦熱が出ると学校を一週間くらい休むことになった。
とりわけ小学校の時代が一番酷く、冬になると一度は必ず熱を出して寝込んだものだ。

「あんた、インフルエンザの予防接種したやろ」

とかかりつけのお医者さんは言った。

「あんたのように扁桃腺が細かったりするとインフルエンザのワクチンは打たん方がええこともあるやで。ワクチンを打ったら一時的に抵抗力が落ちるから、その好きを狙われるようにインフルエンザに罹患するんや」

子供ながらに先生のその言葉にビックリした。
親はもっとビックリしていた。

翌年から予防接種を受けなくなったらインフルエンザにかからなくなってしまった。
元々の健康な体質がインフルエンザから自分を守ってくれたようで、以来、30代まで熱を出して一週間も寝込むことはなくなってしまった。

で、今のインフルエンザ流行の報道。
ちょっと行きすぎのような気がするのだが、どうだろう?

今夕のNHKの9時のニュースではインフルエンザを冒頭で特集。
学校でマスクが配られたり、厚労省が電話での医師の診断を認める発言をしたことなどが伝えられていた。
かの、タミフルの処方、もOKだという。

もしかしたら「インフルエンザ流行」は景気対策の一環か。
罹患の恐怖を煽る背後にどうもビジネスの匂いがぷんぷんするのだが、私の気のせいだろうか。

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