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とりがら時事放談『コラム新喜劇』

政治、経済、映画、寄席、旅に風俗、なんでもありの個人的オピニオン・サイト

きれい事

2007年03月28日 06時36分02秒 | 社会
民放連がきれい事を言ってる。
「ねつ造したから追放ネ」
ということで、「あるある大辞典」事件の関西テレビを追放した。

ねつ造したら追放ならば、やらせやデタラメ報道はどうなのか。

テレビ朝日のダイオキシン。
日本テレビの暴走族。
TBSの石原知事発言改変。
NHKの秘境番組。
ちと古いが「川口浩探検隊」
みんなみんな共犯だ。

スポンサーの怒りに触れる内容は、重大事項でない限りは報道しない。
ちょっと有名で人気があれば、モラルも品もない人間(例:ホリエモン)でも時代の寵児と褒め称え、「このひといい人」と宣伝し、それに投資した膨大な被害者を生み出しても知らんプリ。

で、仲間にヘマしたヤツが出て来たら「あんたは追放。よろしいな?」。
これではまるで、池波正太郎作「鬼平犯科帳」に出てくる盗賊一味の集会だ。

「言論の自由を侵害される恐れのある重大事態だ」
と宣っているが、言ってる中身まで、あんたらみんな朝日新聞や毎日新聞と同レベルか。

どおりで、きれい事を言うわけだ。

民法認めず代理出産

2007年03月23日 21時39分19秒 | 社会
「代理出産で生まれた子供の母を認めよ」という裁判で女性タレントが敗訴した。

敗訴したあと自分のHPに、
「保守的な判決が出るのは分っていた」
と書いていたそうだが、果たして保守的なのかどうか。

感情的なコメントは、いかにもマスコミ好みのネタなのは確かである。

偶然にも、先週のある新聞の朝刊に元捨て子の30代の男性の手記が掲載されていた。

男性は語る。

「自分の本当の両親はわからない。でも、育ての両親には感謝をしている。本当の両親のように私を育ててくれ、人生に悔いるものはなにもない。」

というようなことが書かれていた。
ただ、本当の両親が誰なのかが分らないので、病気になったり、遺伝的疾患を抱えていないかということだけが現在持っている唯一の不安だと言う。
男性の不安は自分のことではもちろんあるが、自分のルーツがわからないので、自分の家族への遺伝的不安を常に抱えているのだという。

記事は「赤ちゃんポスト」について書かれていたものだったのだが、私にとって興味深かったのは、この男性が「代理出産」や「体外受精」で子供を欲しがる人々をかなり強く非難していたことだった。

「自分たちに子供ができなければ、どうして捨てられた子供たちを育ててあげようと思わないのか。」

ということらしい。

つまり自分のエゴだけで子供を欲しがるのは間違っている、。もしどうしても欲しければ、大人のエゴの犠牲になった捨て子をもらい、愛情を持って育ててはどうか、とうことなのだろう。

「試験官で受精された子供なんだ」
と将来自分の誕生の秘密を知ることの方が、子供にとって、ずっと人間的(生物倫理上という意味だと解釈)に辛いのではないか。
捨て子より、実験室で生まれれた子供の方が悲惨ではないか、という主旨の意見だった。

今日の判決のニュースと、敗訴したタレントのテレビで報道されたコメントを目にした途端、その新聞記事を思い出した。

出入国スタンプ廃止に物申す!

2007年03月22日 20時17分34秒 | 社会
空港での入出国手続が益々ハイテク化されて、ついに今秋から成田空港では入出国時のスタンプが廃止されるのだという。
ICパスポートが普及して指紋採取方式の自動入出国ゲートが導入されるからで、パスポートに「ペタン」と捺してもらっていた「出国」「帰国」のスタンプが不要になってしまうのだという。

「すわ、関空のチャンス!スタンプ求めて関空から入出国する人が増えるやん!」
などと関空会社の人は思わんように。
関西空港でもおっつけ同じようなシステムが導入されることは間違いない。

私のような中途半端なオッサン世代にとってパスポートのスタンプはエキスポ70、つまり日本万国博覧会以来の伝統だ。

当時、一般市民には海外旅行なんて夢の夢。
「さあ、10問正解してハワイへ行きましょう!」
とMBS毎日テレビのクイズ番組で小池清アナウンサーが大きな声でしゃべっていたが、その夢のハワイ旅行が今では沖縄旅行や北海道旅行より安くなるとは誰も想像できなかった。
時と方法によっては有馬温泉旅行より安くなる。(大阪出発)

高価な海外旅行は行けないので万博会場にある各国のパビリオンを回ってパスポートを模した手帳にスタンプを捺すのが我々小学校低学年のガキの間では人気があって憧れだった。

「ボク、ぎょうさん(大阪弁でたくさんの意)ハンコ押してんねん」

というのが自慢のタネでもあった。

で、海外旅行が手ごろ(アフリカ・南米・南極・宇宙旅行などは除く)になった現在も、パスポートにスタンプをついてもらうと、なんとなく嬉しくなってくる。
きっとこれは万博体験の結果生まれた習性かもしれないが、それがこんど無くなるのだという。

これは一大事だ。

ドイツなどのヨーロッパにある一部の国々ではスタンプはすでに廃止されているらしい。
また先日訪問した米国も入国の時はスタンプを押してくれたが、出国の時はVISIT-USなるヤマダ電機のポイントマシンのようなものにパスポートを突込み指紋を採られて写真を写されて、それで終りだった。
パスポートには出国スタンプが捺されておらず、マシンから出て来た手札サイズのレシートを渡された。

ところで、ハンコを捺すのは日本の伝統文化。
楽しい旅行(個人旅行)も楽しくない旅行(会社の出張)も足跡を残したいのが人情というもの。

私はシステム再考をお願いしたいが、皆さんいかが?

NOVAのデイビット

2007年03月20日 21時53分33秒 | 社会
英会話スクール最大手のNOVAが途中解約金のもめ事で訴えられ、本日その敗訴がほぼ確定した。

NOVA。
大手だけに有名だけど悪評が多いことでも有名なスクール。
先月も麻薬を所持していた外国人講師が逮捕され話題を振りまいていた。

途中解約金の話についても、最近でてきた話題ではなく、もう何年も前から巷で語られてきた常識だ。
「NOVAって途中で止めたら損するんだって」
程度の話だったのが、まともな応対もせずにいい加減な説明ばかりしていたものだから、利用者の不満はだんだんと膨らんで、ついに本気で訴訟沙汰になってしまったというのが、真実といったところだろう。

ところで、その品質に疑いのあるNOVAに私も通っていたことがある。
もう十年も前の話だが、
「授業料の安い英会話スクールがあるよ」
と紹介されて通い始めたのがNOVAだった。

私がNOVA以前に通っていたスクールは独立系の学校で、カリキュラムが面白い代わりに授業料がやたらと高かった。
例えば私の場合、8人までのグループ形式の90分レッスンが200回と24回の60分の個人レッスン兼カウンセリングで約80万円支払った。
授業期間は2年間の契約でローンを支払うのに3年かかった。
それと比べるとNOVAは安かった。
50分レッスン200回とボイスルームというサロンの利用券24回で45万円ほどだった。
「これは安い!」
と感激したのは言うまでもない。

で、通い始めるとCD付きテキストを別に買わされまずビックリ。
講師の出身地がバラバラなのにも、またビックリ。
レッスンを受けはじめた頃は性格的に良い講師が多くて満足していたが、国籍がオーストラリア、スコットランド、米国テキサス、イスラエルと多方面で、それぞれのお国言葉につまづいた。

「すいません。訛りが色々あって聞き取れなくて困ってるんですが」
と不満を述べたら、
「色々なお国なまりの英語に接してこそ、真の英会話習得になるんです」
とかわされた。

そのうち50分レッスンが45分に短縮されて、されに40分に短縮された。
なんだか変だなと思ったものの「途中で止めたら損らしい」という言葉が脳裏を過り、そのまま続けた。
スクールが大きくなるにつけ講師の質も下がってきて、訛りは酷いがいい人たち、から訛りも酷いし性格も悪い、という講師が増えてきた。

で、思い出すのがデイビット。
大阪市内、JR環状線の駅近くにある教室のボイスルームでヤツに出会った。

その日、ボイスルームには私を含めて6人ほどの生徒がいたが、そこにやって来たのが英国出身のデイビット。
痩せ形、小柄、ちょっとネクラな感じのする男だった。
疲れた表情でルームに入ってきたデイビットは開口一番、
「今の寮がひどくてひどくて」
と愚痴を言いはじめたのだ。
「1つの部屋に、何人かで共同生活させられているんだけれど、あいつらボクの金を盗むんだ」
見るからにいじめられっ子タイプのデイビット。
共同生活をするとルームメイトからいじめられそうな感じがする。
でも生徒は彼のダチではない。
ダチでないのにグチを聞かされたらたまったもんではない。
でもそれから40分。
彼は延々と寮の不満を一人で話続けたのだ。

「あいつはいったい何なんだ?」

デイビットが去ったボイスルームは異様な雰囲気に包まれていた。

NOVAがニュースで話題に上がるたびに、私はデイビットの憂鬱な表情を思い出す。

国産旅客機を作りましょう!

2007年03月14日 21時49分38秒 | 社会
いつかやるんじゃないかと思っていたら、やりました。
ボンバルディア・DHC8型機。

昨日の高知空港での胴体着陸は「見事!」「さすが!」「感動した!(小泉かっちゅうねん)」なんて声が数多く上がっているが、やはりあってはならない事故だった。
業績絶好調で事故もほとんどなしで来ている全日空にとってもショックであったことは間違いなく、担当役員さんの今後の処遇が注目される。
なんといっても全日空ははるか昔、青森県三沢上空で自衛隊機とぶつかって墜落した事故以来、死亡事故を出していないわけだから、危うく死亡事故ゼロの記録と信用を失うところだった。

ところで、今回重大故障を起こしたカナダのボンバルディア(私は長い間ブラジルの会社と思っていた=誤解)のDHC機は、昨年引退した国産旅客機YS-11の後継機種なんだそうだ。
もちろん日本製の飛行機ではないのだから純粋の後継機種ではなく営業上の後継機種というわけだ。

そこで疑問に浮んでくるのが、なんで国産の後継機種ができなかったか、ということだ。
もしYS-11の新型が生まれていれば、今回のような事故はなかったかも知れないし、カニかまぼこの作り方を教えてくれないかとごねるようなチンケな国カナダから航空機を買うなんて必要もなかったはずだ。
そこには、ドロドロとした政治の世界が見え隠れし、あの人、あの国の顔が浮んでくる。

20年ほど前に国が総力を挙げて開発した純国産機STOL飛鳥には、当時飛行機大好きな学生であった私も大いに期待をしたものだった。
滑走距離がわずか数百メートル。
離島の小さな空港でも難なく離着陸できる優れものだったはずだが、「開発費用がかかり過ぎ。量産できない」という理由で試作機だけで生産中止。
失望した国内ヒコーキマニアは少なくないだろう。
計画中止に政治の匂いがしたことは言うまでもない。

その後いつまで経っても国産旅客機の開発話は浮いては消えてを繰り返した。
三菱、川崎、新明和といった日本の航空機製造会社が欧米の下請けに甘んじているうちに、昨年、自動車メーカーが小さいながらも国産ジェット機を発売した。
ホンダジェット。
三菱グループがラーメンからミサイルまで、というのであれば本田技研は原チャリからジェット機までと云うところか。
高性能で高燃費。
受注は100機を越えて製産が追いつかないという。

ホンダが自社製ジェット機に成功した理由は2つある。
1つは自動車やバイクで圧倒的な信用を築いたホンダイズムが作用して、「ホンダの作ったジェット機ならば安心だ」という気持ちを抱かせたこと。
そしてもうひとつ。
これが肝心なのだが、ホンダジェットは4人から6人乗り。
これは政治家先生のひも付きボーイングとエアバスの作っていない機種になる。
つまり、何機売れても政治には関係ないということだ。

で、ボンバルディアのDHC機の話に戻るが、この手の50人から100人乗りの飛行機もボーイングやエアバス社の守備範囲外。
ということは。目指すところは1つしかない。

200人乗りの旅客機を日本が作ると「カラーテレビに、自動車に、次は飛行機まで持ってくのか」と欧州と米国が緊張する。
その点、カナダのシェアを奪ったところで誰が文句を言うものか。
もはやB787もA380も日本の技術がなければ作れない時代。

今回のオンボロビア、じゃなかったボンバルディアの胴体着陸は、天が与えたチャンスだろう。

それでは皆さん。
安心の国産旅客機を作りましょう!

みんなで談合、楽しいな

2007年03月09日 17時34分22秒 | 社会
大阪肥後橋と東京築地に東西本社のある某、左翼系新聞が、

「大手ゼネコン四社トップが談合申し合わせ」

なる記事をトップで報じていたのは確か今週はじめ。
自分のところの記事の盗用や捏造、社長の息子の不祥事については一切報道しないご立派な新聞社なのだが、権力となんらかの関わりのある者(皇室関係者、与党議員、大企業などなど)が、なにか不正を犯せば鬼の首をとったように叫びまくるいやな性格を持つ特徴がある。

ところで、この左翼系新聞社が糾弾している談合体質は何も大手ゼネコンだけに限った問題ではない。
中小ゼネコンもやっているし、それを取り巻く材料業者や設備業者、部品納入の業者など、ありとあらゆる業種の人々が似たようなことを行っている(らしい、と一応断っておこう)。

なぜ談合をし続けるかというと、談合しなければ儲からないからだ。

曰く、官公庁の発注は国のお仕事。
したがって金を儲けるなんてけしからん!
奉仕精神でがんばりなさい。

というのが、そもそもの姿勢だが、企業はどこともボランティアで仕事を請け負うことは絶対しない。
なぜなら、すれば倒産するからだ。
で、談合しないと入札は一種のくじ引きになってしまうので、誰もやらなくなってしまう。
たとえば、
「仕様書つくりのための協力費」
「調査費」
「営業経費」
「その他諸経費」
などに要する莫大な費用を回収することができなくなる。

「そんなものは役人自身が作ればいいじゃない」
なんて考えているあなた。
あなたはアホか?

役人がビルや橋梁、電気設備に情報機器の細かな入札仕様書を書けるわけがない。
だいたい知識のない連中が「入札係でございます」とやっているのがこの世界。
仕様書は業者に作らせて、それに必要書類を添付するのが、お役人様のやり方だ。


というわけで、結局、まじめに応札したら各社一様に損をするし、やる気が出ないので、談合を繰り返していたというわけだ。

だからといって談合が決して良いわけでもなんでもなく、私は談合しなきゃ儲からない入札制度そのものに問題があると思っている。
たぶん、国民みんなが思っている。
十分に議論をしなくちゃならない分野なのだ。

ところが新聞社はアホなので、談合の事実だけを取り上げて、法的不正があったら前述の左翼系新聞社のように吼えるのだ。
ただし、吼えはするが、代わりの案は何も出さないのが特徴だ。

話は変わるが、新聞社の「社屋建築」「備品購入」「輪転機やDTP機器」「輸送システム」などの購入は、どうやって決めているんだろう?
巨額な買い物は新聞社もテレビ局も雑誌社も、なにも公表しないのはどういうわけ?
もしかすると業者とチョメチョメやってるのかな。
ま、マスコミは民間企業だから構わないというわけか。

殉教者とテロリスト

2007年03月05日 08時15分21秒 | 社会
(※お断り:今回はキリスト教信者の方は不快に感じるかも知れない内容です。)

ローマ法王庁が江戸時代に弾圧されたという日本人キリスト教徒約180人を福者と言う名の一種の聖者にまつりあげた。
これって何を意味するのか?

メディアや歴史教育者の多くは江戸幕府によるキリスト教徒の弾圧について否定的な意見を貫いている。
「キリスト教徒の虐殺はいけないよ」
と言う主張だ。

確かにキリスト教を信じているだけで火あぶりにしたり、磔にしたことは現在の価値観からすると残酷だ。
基本的人権も無視している。
それでもって、日本国憲法にも違反している、という訳だ。
だから今回のバチカンの判断は、単細胞的頭脳を持った左巻きのマスコミおよび教育者にはめでたい慶事に違いない。

ところがローマ法王庁が福者なる称号を与えたあの時代。今では博愛主義のキリスト教はそんなに美しい宗教ではなかった。
むしろヨーロッパ以外の国々にとっては悪魔がもたらす邪教以外の何者でもなかった。

まず、キリスト教の思想の下に南北アメリカが征服された。
その結果、異教徒のネイティブアメリカンは野蛮人と判定され、指導者は日本で殉教者と呼ばれる人々が処刑されたよりももっと残酷な方法で虐殺された。
しかも命だけでなく金品は全て略奪され、一般国民は教育さえも奪われて、自分の言語をも失った。
奴隷にさえされたのだ。
で、「キリスト教徒に改宗した」から彼らは幸せになったかというと、今のネイティブアメリカンの生活環境を見ると、そうでないのも明らかだ。

続いてインドやアフリカ、東南アジアが征服された。
ヒンドゥー教は不気味な宗教と断定され、幸か不幸かカースト制度に社会制度だけは守られてキリスト教徒ではないインド人は巧みに政治上の主権を奪われた。
多くのインド人は自分の主人「マハラジャ」の後ろに白人が付いていることなど露ほども気付かず、マハラジャを通じてキリスト教的思想に屈した。
ミャンマーやマレーシア、インドネシアは自国の宗教に守られたが、キリスト教より「はんなり」した上座仏教と回教は、その社会的脆弱さにつけ込まれ、国を乗っ取られた。
そしてベトナムは国字の漢字に「遅れた文字」というレッテルを貼り付けられて捨てられて、聖書を伝える「アルファベット」に替えられた。
現代のベトナム人は自分たちの古文を読むことすらできないのだ。(妙な話だが漢字なので、外国人である日本人には概略の意味を掴む程度ならできる)

つまりキリスト教は侵略者の思想の基本で道具だった。
なんといっても神の教えなので、何をやっても羞恥心も罪悪感も、な~んにもなかった。
キリスト教を広めることが彼らの理論で、キリスト教に改宗させるためなら手段を選ばなかったのだ。

ところで、私たちの先人「徳川幕府」は優れていた。
軍拡著しい中国に金を与える現代「日本政府」官僚の先祖とは、とても考えられないくらい優れていた。
キリスト教の侵略性にいち早く感づき、禁断の宗教に認定して、おまけに鎖国までして時代の流れから国を救った。
つまり、ヨーロッパから国を守るという意味合いでは今回「福者」に認定された人々はその時代の「売国奴」で、ある意味「テロリスト」。

時代を超越してテロリストを聖者と呼ぶのは「バチカンの頭はどうかしているよ」ということか?
バチカンこそ過去の歴史問題に触れてもらいたいが、中韓の創作したウソの歴史をたたえるマスコミ、教育者の皆さんも、このことについては言及しないのが特徴だ。
それとも、彼らもイエスの名の下に殺された数億のアジア、アフリカ、アメリカの人々を踏みにじった行為とは思わないのか?

キリスト教が他宗教も自分のものと同じぐらい優れた、もしくは上回った思想を持っていることに気付いたのはつい最近。
で、誰から気付かされたかというと、キリスト教徒からではもちろんなかった。
福者を処分した日本からだった。
キリスト教徒より劣るはずの仏教徒で神道も併せて信じる多神教(多神教は野蛮人の特徴、らしい)の日本人。
その私たちの3代4代前の日本人は、精神力と知恵と力と勇気と運でバリバリのキリスト教徒のロシアを破った。
清教徒のアメリカとは互角に戦い、最終的にはこてんぱんに叩かれたが、それでも戦後わずか半世紀で元の状態よりも経済的にも国際的にも大きくなった。
で、焦ってマスコミや教育者を使って日本でキリスト教の布教活動に務めたが、その数ちっとも増えずに一桁台。
とうとうキリスト教が1番なんて言えなくなった。

「16世紀にキリスト教がもたらした世界的影響について、どういうお考えを持ちながら「福者」の認定をされたんですか」
とマスコミ、教育者は訊ねるべきだ。

もしかすると、彼らの聖書的な考え方からすると、あと500年も経てば「9.11」の犯人も福者になる日が来るのかも知れない。

だから私はJALが嫌いだ〔成田~シカゴ線〕

2007年03月02日 21時23分13秒 | 社会
実に18年ぶりにアメリカ大陸へ渡った。
前回も前々回も私はロサンゼルスに在住する親類の家に滞在。
ディズニーランドやユニバーサルスタジオ、さらに足を伸ばしてラスベガスなどでエンタテーメントを満喫。
つまり個人的な観光旅行だったのだ。
ところが今回は違った。
今回はビジネスを目的とした渡航だったのだ。

海外出張といえば聞こえはいいが、実際は違う。
メリットは渡航に要する費用を会社が支払ってくれる。
ただそれだけ。
ところが、デメリットの方はメリットとは比較にならないくらい大きい。
その最も大きな障害は仕事をしなければならないということだ。
しかもエコノミークラスでビジネスに向わなければならない。ビジネスクラスでビジネスではないのだ。
中小企業の悲しさが存在するのだ。

このビジネスとエコノミーのレイシズム的な関係について、今回、私は痛烈に厭な経験をしたのだった。

成田から乗り込んだのは日航ジャンボ機だった。
「日航ジャンボ機」と聞いただけで不吉な予感が過るのは、30歳以上の方であれば皆同じのことと思う。
その日航ジャンボ機に乗り込むと、なんとなんと、機内が実に広々としていたのだ。
これは不吉というよりも爽やかに属する慶事なのだったが、それは私とはまったく関係のない慶事なのであった。
むしろその他人の為の慶事は私にとっての災厄なのであった。

どういうことかと言うと、「さすが長距離を飛行する国際線ジャンボ機のこと、広々と造られているんだな」と感心していたのだが、よくよく見ると、この飛行機はほとんどの座席がビジネスかファーストクラスという歪な社会環境の存在する、いかにもハイソ日航の好むような環境なのであった。

「すいません。1番後ろの通路より、ありますか?」
と伊丹空港の日航国際線窓口で、搭乗手続きをするオネエサンにお願いした私は思いっきり間抜けだった。
つまりわざわざ「1番後ろ」などと言わずとも、エコノミークラス(=正確には貧乏人クラス)はジャンボ機の最後方、物置のような1ブロックにしか設置されていない、「格差社会を痛烈に体験する仕様」のB747なのであった。

乗るのも降りるのも貧乏人クラスが1番後。
食事も大部分を占めるビジネスクラスが先。
メニューもビジネスはコースだが、エコノミーは軽食レベル。
ひがんだ気持ちでキャビンアシスタントの押すトロリーを見るとビジネスクラスにはエビスビールが配られていた。
私は、「この分ではきっと、こっちは生絞りかドラフトワンか」と思っていたのだったが、ビールだけはおこぼれでエビスを頂戴することができた。

ともかく乗務員の給与が常軌を逸した高水準の会社でありながら、組合の整理は出来ない、機体の整備は中途半端、ストはするけど経営改善の努力はしない、という市内尽くしの日航なので、話題の「格差社会」は自らつくるのはお手のものというところか。

ともかく「ひがみ根性」と言われるかも知れないがかくも一般民衆を小ばかにした日航機への搭乗自主規制は当分の間、続けることにしたのであった。

世界一の高層ビル

2007年02月25日 04時42分23秒 | 社会
台湾新幹線に乗ってきた「おのぼりさん」の私は、当然のことながら台北にある世界一背の高い高層ビルにお登りさんしてきたのだった。
写真は台湾総督府前から写した超高層ビル「台北101」。
夜景を見ようと夜、展望フロアまで上がり、景色を堪能。
しかし、雲が展望フロアより下にあったので怖かった。



※お知らせ
今日から仕事で旅に出ます。「とりがら時事放談」の連載は一週間ほど休むかも知れません。
その間はバックナンバー(過去に書いた戯れ文)をお楽しみ下さい。

ホームレスの権利

2007年02月14日 20時57分24秒 | 社会
パリの大阪事務所に「長居公園のホームレス支持」の市民団体が押し寄せて一時占拠。
到着した警察の説得で事務所を明け渡す騒ぎが一昨日あった。

赤字財政で苦しむ大阪市がフランスのパリに事務所を持っているのにも驚いたが、わざわざフランスくんだりまで出張って自分と同じ「変な」思想を持っているフランス人市民団体をかき集め、たった二人しかいない事務所を襲撃する連中が要ることにも驚いた。
その行動のエネルギーをホームレスの職探しに使ってはいかがかと思ったのは言うまでもない。

ところで、ホームレス(日本語ではこれを無宿者あるいは乞食と呼ぶ。カタカナ言葉でごまかすな)を支援する人たちには権利は主張するが義務は遂行しないという特徴がある。
人には迷惑をかけても自己主張は全うし、他人からの説教には耳を傾けることはまったくない。

悪いことに、マスコミにはこういう人たちを「市民団体」と呼んで、もてはやすことが大のお気に入りの1960年代70年代の学生運動崩れのオツムテンテンジャーナリストが多いため(間もなく退職し始めます。メデタシメデタシ)、「市民団体」はますます図に乗り、今回のような事件を起こすのだ。

そもそもJリーグ・セレッソ大阪のホームスタジアムのある長居公園は公共の場所であり無宿者たちの宿泊施設ではない。
長居公園は市民の憩いの場所であり、その管理運営は大阪府民の税金で賄われている。
したがってその公園施設を世界陸上やサッカーの試合など各種イベントで利用するのは地方自治体としての当然の行為であるが、そのような世界的なイベントが開催される、されないに関わらず自分の住居として公園を寸借することなど許されるわけがない。

しかも無宿者達に対して大阪市や府は何もやっていないかというとそうではなく、宿泊施設を提供し職業を探し出すまでの半年間面倒をみると言い続けているのだ。
ただでさえ公金のちょろまかしや不正が多くて恥をまき散らし、大阪府民に迷惑をかけ続けている大阪府や大阪市が、めずらしくまともなことを言っているのだ。
少しは従っても良さそうなのだが、それに対する無宿者達のセリフが1960年代70年代の運動家のそれなのだ。

「プライバシーが守れない」
「半年経っても仕事が見つからなければ出て行かなければならなくなる」
「いい仕事が見つかるとは限らない」

甘ったれるな!
とテレビを見ながら叫んでいる人は多いだろう(たぶん、大多数)。
自分たちの権利を主張するのは結構だが、権利はいつも義務とワンセットになっていることを無視しているのだ。

自分の目標を見つけられず、何をしていいのか分らず家に閉じこもったり、ロクな計画も立てずにずっとバイトで生計を立てているフリーターなる若者たちが存在する現在日本の社会風景。
長居公園を占拠した無宿者の強制撤去はそういうフリーター達への行政が示した立派な教育的態度と言えるだろう。

ホームレスの権利。
そんなもん、無い!