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とりがら時事放談『コラム新喜劇』

政治、経済、映画、寄席、旅に風俗、なんでもありの個人的オピニオン・サイト

周辺事態じゃ、ないってさ。

2006年10月18日 20時39分39秒 | 政治
民主党代表小沢一郎氏の感覚でいくと、たとえばご本人に自宅から一軒空けたご近所で、散弾銃をぶっ放す人が住んでいても、同じ人が自宅の庭で発破の実験をする人であっても、警察にも届けなければ、警備員を配置するということもしないようだ。
世の中の「危ない犯罪者の皆さん」は是非、小沢氏の自宅周辺にお住み頂きたいと思うのである。
で、まずは手始めに、近々出所してくるであろう奈良県平群町の「騒音オバサン」から移り住んでいただきたいものだ。

昨日、民主党は北朝鮮の核実験は「周辺事態にあたらない」と判断した、と発表した。
だから、何かあっても自衛隊や海上保安庁は動いちゃいけないし、米軍との連携などもってのほか、というわけだ。

この民主党という政党は、自民党をお払い箱になった政治難民と、沈没していく日本社会党から脱出を図った政治難民によってそのほとんどが構成されている。
このうち、日本社会党はかつて、
「うちの娘が拉致されたみたいなんです。助けて下さい」
という一国民の願いに、
「北朝鮮は悪い国ではありません。そんなデマを流すのは『歴史を振り返らない』日本人の陰謀なんです」
みたいな意味合いのことを宣って、被害者家族を猫の子を追い払うように蹴り出した実績がある。
11年前の阪神淡路大震災でも、その自分の主張を通すためには国民の命も省みないという、政党スピリッツも遺憾なく発揮してくれた。
地震発生後、市民救出の為に己の被害も省みず出動準備を整えた陸上自衛隊伊丹駐屯地の自衛隊員達に「その必要なし」と出動命令をなかなか下さず被害を広げて、6000人以上の犠牲者と数十万人の被災民を生み出した。

そんな社会党難民とくっついている自民党難民だから、お互いの心意気はわかっているというところか。
海を隔てたとなりの国が、長崎、広島に落とされたのと同種の爆弾の実験をしても、「それは危険ではありません」となってしまうところが、この政党の怖いとこ。

この民主党のステートメントにすぐさま同調したのは社民党と共産党。
社民党は党員の大量離脱で倒産し、民事再生法で生き残った、いわば日本社会党の整理会社だから、同調するのはあたりまえ。
共産党は、その昔、己の意見を通すためには党内で殺し合いも辞さないくらいのネクラな政党で、なおかつ、20世紀の大実験「マルクス・レーニン主義」が崩壊したのに、未だに「共産党」と名乗っている稀代な人々の集まりだ。
ちなみに共産主義で成功した国は一つもないのがお気の毒。

ともかく、自民党以外に「国を守ろう」という意識のない我が日本の内政自体が、北朝鮮問題よりも深刻な、(自民党の)周辺事態じゃ、ないだろか、と思えるところも恐ろしい。

為政者たちの財産保全

2006年09月23日 20時57分51秒 | 政治
1986年2月。
フィリピンのマラカニアン宮殿に突入した民衆と軍隊は、贅の限りを尽した異様な世界を目撃した。
そこには自分たちの住む世界とはまったくの異なる異次元が存在しており、怒りを爆発させるよりも呆れ返った。
その象徴が数百数千といわれたマルコス大統領夫人イメルダの靴コレクション。
毎日違った靴を履いたとしても一生涯で履ききれない。
その無数のコレクションは独裁者としてのマルコスの異様さを極めて強く印象づけるものとなった。

こと政治家というものは民衆とかけ離れた存在であることが多く、そういう輩が選挙の時だけ「市民の代表として」などとおっしゃるものだから「民主政治」は罪なもの。

フィリピンの政治的教育を行ったのはアメリカ合衆国。
帝国主義時代に遅ればせながら参加した米国が、自分の植民地に組込んだ数少ないアジアの国がフィリピン。
だから、さもありなんと言ったところか。

とかく為政者は独裁者に限らず庶民とかけ離れた生活をすることによって「我こそは選ばれし民なり(=選ばれてはいるが「民」とは言い難いところがホントのところ)」と自己満足浸にるのが一般的だ。

イスラム革命以前にイランを支配したパレービ国王は、ホメイニに追い出されたにも関わらず亡命と称してフランスで悠々自適の余生を送った。

「あら、坊主のバーベキューが出来たわね」
と政府の仏教弾圧に焼身自殺で抗議した高僧を罵った南ベトナム大統領のニュー(新しいという意味ではなく名前です)夫人は、齢90代の今もなお、亡命先のアメリカ合衆国で悠々自適。

壁の崩壊と共に自らの地位も崩れ去った赤の独裁者ホーネッカー(東ドイツ)もまた、南米に亡命して悠々自適に余生を送った。

それに引き換え、日本の為政者は海外へ逃亡するという思想に欠けるのが外国のそれと比較して唯一の美徳と言えるかも。
戦争に敗れた帝国日本の為政者たちは、誰一人として亡命しようとするものはいなかった(尤も亡命できるような場所もなかったし、亡命しようと思うような卑怯者はいなかった)。
仕方がないのであの世に亡命をした無責任な近衛文麿みたいな人もいるにはいたが、個人財産までもあの世へ持っていくことはなかった。

為政者に比べ、商売人や役人には卑怯な輩が日本にもたくさんいる。
中世堺の貿易商で政商だった呂宋助左衛門は秀吉の堺焼き打ちに恐れをなして財産もろともフィリピンへ亡命し、これまた死ぬまで悠々自適に余生を送った。
時代はぐっと下って現代。
日本での商売がやばくなってきたの「本拠をシンガポールに移して、東京の店はたたみます」といった元官僚の村上世彰は、逃げる切る前に告発された。
悪徳海外投資ファンドとグルになって日本の財産をかすめ取れるだけかすめ取り、それを華僑の都市国家シンガーポールに移すとは、不逞な輩、売国奴だといわれても仕方がない。

タイの突然の政変で、ニューヨーク滞在中だったタクシン首相は、どういうわけか英国のロンドンへ移動した。
で、同国の外相もロンドンへ移動した。
「しばらく別邸に滞在するよ」
ということらしいが、なんでタイの首相や外相の別邸がロンドンにあるんだろう?
タクシン首相は中国系タイ人で実業家。
今回のクーデターは首相自らタイで稼いだ途方もない闇銭を親戚うようよのシンガポールに移していたことが原因だ。
「国家の財産を他国に移すとはけしからん」
と、王様はじめほとんどの国民にバレて怒りを買った。

ま、村上世彰程度の男が政治家になったらどういうことになるか。
タイのクーデターを非難する国は、そんなことを分っているのかいないのか。
タクシン首相はロンドンの不動産のお得意だから、パーレビ国王はパリの大切な顧客だから、欧米はタイやイランを非難するのかもわからない。

クーデター

2006年09月20日 21時15分37秒 | 政治
日本で最も最近に発生したクーデターは西暦645年6月12日。
近鉄吉野線「岡寺駅」下車、自転車で約15分の飛鳥板蓋宮で発生した中大兄皇子(後の天智天皇)の主導で強行された蘇我入鹿暗殺事件である。
一般には大化の改新と呼ばれているが、蘇我氏のあまりの横暴ぶりに怒りを爆発させた民意を代表する皇子の勇気ある行動だった。
以来どういうわけか日本人はクーデターという概念をすっかり忘れてしまい、今日に至っている。

明治維新をクーデターと呼ぶ人がいる。
しかしあれは王政復古事件であって、政権転覆事件ではない。
当時の政治主導者であった徳川慶喜将軍が、正式な法的手続きに従って政権を朝廷に返却し、政治的に無能なお公卿さんがアタフタするのを楽しみにしていた、という嫌がらせ。
という側面はうかがえるが、決してクーデターではないのだ。

また、昭和11年(西暦1936年)2月26日に発生した一部の陸軍士官有志の主導によって引き起こされた岡田首相をはじめとする政府首脳暗殺事件(岡田首相は結局ケガ一つ負わなかった)は2.26事件と呼ばれ、クーデターの一つといわれているが、これも「朕自ら『反乱軍』を鎮圧する」と昭和天皇のお怒りを買う結果となり「反乱軍」のレッテルを貼られてしまったので、単なる重大犯罪になってしまったのであった。

この日本では極めて珍しいクーデター。
そのクーデターが今日早朝、タイの首都バンコクで発生した。

一族が利益を貪り、その一部をタイの国内法の及ばないシンガポールに転送していたことが発覚して苦境に立たされていたタクシン首相。
タクシン首相は華僑だから、シンガポールは自分の町だと思ったのが大間違い。
タイ人は一般的に華僑があまり好きではない。(正確には「大嫌い」とも言う)
そのタクシン首相が王様の苦言にも心から反省する態度を見せず、いつまでもたっても責任を認めず、総裁の椅子に座り続けていたことに業を煮やした陸軍有志が立ち上がり、政権を奪取したというのが今回のクーデターだ。

この国のクーデターは国王の承認のもとに進められているという特徴がある。
というのも、国王イコール国民世論という図式がこの国では成立しており、国王の信任が得られなければ、せっかくの軍事クーデターも成功したことにはならないという、他の国では考えられないようなシキタリがある。
だから流血はご法度。

「軍事力で政権を奪取したことに遺憾の意を表します。速やかに民主政治にもどるように」
などと他国の文化を理解できないEU各国は宣っているが、国王中心にまとまっている国が、たかだか軍隊のクーデターでその民衆パワーを失うとは考えられない。

むしろ、今回のクーデターは国民の不満の現れなのだ。
だから、軍事クーデター・イコール・民意の現れと言えないこともない。

格差社会の顕著化。
ニート問題。
外国人の犯罪多発。
弱腰外交。
税率アップ。
談合の恒常化。
公務員の公金着服。

そろそろ我々日本人もクーデターのやり方を思い出してもいい頃では。
でなければタイに学んでみてもいいだろう。

勇気あるコンちゃんの公明党批判

2006年08月24日 21時55分43秒 | 政治
今朝、朝刊を捲って一番最初に探した記事は「MBSラジオのパーソナリティ近藤光史氏、暴漢に襲われる」というたぐいのニュースだった。
幸いなことに、そのようなどす黒いニュースは載っておあらず、トップ記事は「余部鉄橋の設計図みつかる」(産経新聞)というような、非常に平和なニュースだった。

昨日の午後のMBSラジオ「こんちはコンちゃんお昼ですよ!」を聴いていると、元参議院議員の中村鋭一を招いてのコーナーでこの日の朝刊で報道のあった公明党の人事についてが語られはじめた。

コーナーの冒頭は「現国土交通大臣の北側氏が党の幹事長に内定しました」「大阪の人ですよね」というような穏やかな調子で始まった。
ところがゲストの中村鋭一氏が「創価学会」の名前を出した途端、コンちゃんことパーソナリティの近藤氏の口調が変った。

「公明党には靖国参拝の是非に関する論を交える権利はない。」
「新聞報道によると、創価学会の『非公式の話し合いで確認された』とあるのは、民主主義に相反する行為ですよ。非公式ちゅうのは、自民党みたいにみんなで侃々諤々議論して、この人を総理にしようどうしょうと議論はしないということでしょう。この記事は創価学会という宗教団体が公明党という政治政党を操作しているという証拠をすべての新聞がおおっぴらに宣言しているのと同じやないですか。公明党に政教分離をどうのこうの言う資格はない!」

などという意見が強い口調で飛び出したのだからラジオを聴いていた私はビックリした。
中村鋭一氏も意識しないでぽろりと出した「創価学会」という言葉が、思わぬ方向に急展開したものだから動揺は隠せない。

「私がこういうようなことを言うと局にも『オマエ、そんなこと言うてええんか』というような恫喝じみた電話がたくさんかかってくるんです。でもそんなもんに、私は怯まへんねん!」

この時私は自動車を運転しながら聴いていたのだったが、思わずハンドルから手をはなし喝采の拍手を贈りそうになった。
と、同時に「おいおい、そんなことを言って大丈夫か?」と心配になったのだ。
朝刊を開いて「どす黒い記事」を探してしまったのにはそういう理由がある。

ともかく公明党という政党が特殊な組織であることは誰もが認知していることだ。
これを批判することをタブー視する国内のマスメディアの中で、昨日のラジオでの発言は注目に値する。

公明党が10年前のオウム事件の際、自身の支持母体である創価学会に配慮してオウム真理教(現アレフ)に対して発動直前だった破壊活動防止法の適応に強力に反発した経緯は当時、週刊新潮や週刊文春などの週刊誌で報道された。
政治評論家の屋山太郎氏がその著書で再三に渡り指摘している通り、創価学会はフランス政府からは「カルト」として認知されているような危険な団体だ。
そのカルトが運営している公明党が真当な政党であるはずはない。

「公明党は共産党と同じなんですよ。いうなれば池田大作の意向通りになる者が党の幹部になるわけでしょ」

国民の95%以上がそう思っていても言えないことをラジオで述べたのだから素晴らしい。
ゲストの中村鋭一氏は「近々、私の『仲の良い』公明党の人たちとのパーティもあるので申しておきます。私もね、仲のいい公明党の人がいるんですよ。彼らはね、話がわかりますから.......」と言葉を濁しながら締めくくった。

ところで、MBS毎日放送のグループ企業である毎日新聞は聖教新聞の印刷を請け負い、その脆弱な経営基盤を支えているという。
今回のコンちゃん発言は毎日社内で波紋を呼ぶのではないだろうか。
もし近藤光史氏がパーソナリティーを交代させらるようなことになれば、ただではすまないだろう。
リスナーの多くは政治的圧力の結果だと認識するだろうから毎日放送も公明党も心するように。

それにしてもよく言った、コンちゃん。
勇気ある発言に拍手!

なお、今日のとりがらブログに対し嫌がらせに類する書き込みがなされた場合は容赦なく削除いたします。あしからず。

到来!滋賀県民の受難時代

2006年07月28日 21時53分25秒 | 政治
滋賀県の県庁所在地は大津市だ。
東京からは新幹線のぞみ号に乗って京都までが約2時間。
ここでJR琵琶湖線(東海道本線)の新快速に乗り換えて約10分で大津駅。
京都と大津の間には山科しか駅がないから各駅停車でも同じ時間。
ちなみに京都から東の地域も大阪・京都・神戸のベッドタウンなので列車本数は10分に1本は走っているからかなり便利だ。

この便利な乗り換えにも関わらず「広い滋賀県下には新幹線の駅(米原)が一つしかない。だから駅をもうひとつ造ろうよ」ということで、前知事と地元市町村がJR東海にお願いして着工したのが「南びわこ駅」。
南びわこ駅は滋賀県の中核都市栗東市内に建設され、完成すれば大企業の工場が多い同地域に何らかの利益をもたらすはずだ。
草津駅までは前述の新快速で京都から20分程度。
名古屋でのぞみ号から一時間に1本か2本しか走っていないこだま号に乗り換えて、ちんたら走って南びわこ駅で下車するのが京都経由より早いとは思えないのが辛いところ。

そこで登場したのが「もったいない」論。
ケニアのワンガリ・マータイ環境副大臣のヒットした著作からタイトルをパクって己の選挙のキャッチスローガンに使ってマグレ当選したのが滋賀県初の「女性知事」嘉田由紀子氏。
その嘉田氏の「もったいない」の対象が新幹線「南びわこ駅」で、就任直後から工事中止をさせようと、あれやこれやと走り回っている。

京都大学を卒業し、京都精華大学で教鞭をとっていた同氏の専門は「琵琶湖の生活環境史的研究」という訳の分らないカテゴリー。
琵琶湖博物館の総括学芸員を務めていたそうだが「琵琶湖博物館」とはいったい何?
聞いたこともなければ、もちろんどこにあるのかも分らない。
そんなどこにあるのかも一般人に知られていない博物館は「もったいなくなく」て、新幹線の駅は「もったない」では理屈が通らない。

ところで、前述したように新駅の近くには多くの工業団地が控えていて、滋賀県下の産業の基幹をなしている。
新駅「南びわこ駅」は県庁所在地大津から見ると、新幹線乗車に要する時間も中途半端で不要に見えるかも知れないが、こと南近江地方からは重要な駅となる。
滋賀県の産業地域を知っていればよくわかるが、南びわこ駅が交錯するJR草津線は旧東海道「国道一号線」に沿っている。
この国道一号線沿いには信楽や水口といった街があり、ここら辺りにも工業団地が集中する。

宇宙に浮ぶ銀河のように点在するこの滋賀県の工業団地群の輸送手段は全国でも珍しい無料高速道路の名阪国道。
この無料高速道路のおかげで滋賀県南近江の物流は低コストで大阪名古屋へ繋がっているというわけだ。
あとは人だけ早く運ぶにはどうすれば良いかと考えると、新幹線をイメージすることは簡単だ。

京都駅や米原駅は南近江からはちと遠い。
しかし南びわこ駅ができれば便利になるは間違いない。
トヨタのための三河安城駅と同じように南近江のための南びわこ駅というわけだ。

田中長野県知事が反対したダムと今回の駅とはその性質がまったく違う。
ダムは金を生むことはないけれど、駅は運営次第で地域に途方もない富をもたらす。
無計画で政治家の勝手で作られた昔の国鉄ローカル線と異なって、南びわこ駅は民間企業のJRが運営する。
国鉄ならば要らなかったかも知れないが民間企業相手に勝手に工事を止めたら違約金を払うのが当然だ。
計画がスタートした今、駅を造ってそれを育てるのが正しいのか、百億円を超えるといわれる違約金を払って駅の計画を中止するのが正しいのか。
嘉田知事の行動と言動を見ていると近ごろの大学教授には、こんな単純なことも分らないほど頭が悪いのがいるのかと思えて残念だ。

東京から来た人が、近江地方を旅して「レオ」のマークを付けて走っているバスや鉄道を見て驚くらしい。
「さすが西武グループ。近江地方の鉄道会社をも傘下に置くとは」
と感嘆の声をあげるが、これは勘違い。
ホントは田舎の近江グループが西武グループの本家本元。
トヨタグループでいえば、一般人が耳にしたこともないトヨタ自動織機にあたるのだ。

このように滋賀県はタフな商売で知られる近江商人のお膝元。
そこへダムと鉄道の駅の区別もつかない博士知事が就任したのだからお気の毒。

嘉田由紀子知事は琵琶湖を眺めるのには精通しているかも知れないが、琵琶湖のまわりの陸地にとってはずぶの素人よりも無知のよう。

いい加減な選挙は高くつきます、滋賀県民さん。
大阪府眠の私が言ってるのだから間違いない。
そ、間違いない。

天皇のメモ

2006年07月20日 22時04分47秒 | 政治

1928年に関東軍の策略で実行されたという張作霖爆殺事件について、首相田中義一は昭和天皇の御前で事件の徹底究明を約束した。
しかし陸軍からの想像を絶する圧力に屈し「事件と陸軍は無関係」なる虚偽の上奏を行った。
この不正義に昭和天皇は怒りを顕にし「話が違う」と田中の首相としての資質の責め立てた。

宮中を退出する際、天皇の怒りのあまりの激しさに田中は動揺し靴ひもを結ぶことができなかったという。

田中内閣は即日総辞職。
田中首相はこの時の心労がもとで翌年亡くなったと言われている。

「若気の至り」
と後に昭和天皇は大いに反省されたと伝えられ、以後、終戦の決断を下した以外、政治ごとに口を挟むことは一切なかったと言われている。

ところで、天皇の言葉を記したというメモの発表が世間を少しばかし騒がせている。
前触れもなく、突然発表されたからなおさらだ。
なんでも「A級戦犯が合祀されたからあそこ(靖国神社)には参拝しない」という意味合いのことを崩御の前年、昭和天皇はおっしゃった、というものだ。

これってタイミングが良過ぎはしないか?

靖国問題がピークを迎えようとしたこの時期の発表。
しかも天皇が御自ら書き残されたものではなく宮内庁長官の私的メモ。
その長官もすでに鬼籍の人となっている。
死人に口無し。
それに一番に報道したのが朝日新聞で、あっという間に中国政府が党としての日本政府へのステートメントを発表したものだから変だと思わないほうが、おかしいというもの。

昭和天皇は御自身の発言の重さを自覚され、人前で第三者を非難することは決してなかったと言われている。
天皇が指した年代、つまり1970年代半ばといえば、おりしも左翼勢力が首相の参拝を政治問題に取り上げ出した時期と一致する。

サンゴ事件に毒ガス報道、従軍慰安婦にNHKへの政治圧力。
どうもこれらと同じ匂いがするのだが、気のせいか。

竹中平蔵のNHK改革

2006年06月07日 21時47分18秒 | 政治
そもそも、自分の受け持った仕事も満足にできず、違った分野に口を挟んで自らの力を誇る輩のことを一般に「困った君」という。

総務相の竹中平蔵は小泉純一郎首相の指導のもと、経済改革に取り組んできたが、結果は中途半端なものばかりで、やったことといえば国の借金を大幅に膨らませただけだ。
経済の専門家かどうか知らないが、「自称専門家」ほど迷惑なものはない。
どこの会社でも見かけるだろうが、会議などで「では、この分野の専門家○○さん、ご意見を」と紹介された自称専門家の管理職の言動は、自説を展開して混乱を招くだけで、なんの役にも立たないのが普通なのだ。
だから竹中さんには自分の説を国家で実験するのは是非とも止めていただきたいと思うのである。

さて、この「困った君」竹中平蔵がNHKの改革案を提案した。
なんでも「チャンネル数を削減」「分社化するという方式」がNHKや国にとって良いらしい。

私はNHKの肩を持つ気はさらさらない。
カラ出張に偏向報道。
繰り返される反社会的行為は糾弾されなければならないが、だからといって政府が規模を縮小させたり分社化させたりすることは、いくら公共放送だからといってやり過ぎだ。
もちろん彼ら自身が改革に取り組んで分社化や規模の縮小をするのであれば文句はない。

で、困った君の提案は次の通り。
チャンネル数の削減では衛星放送は1チャンネルに、ラジオ放送はFM放送を廃止する。
さらに娯楽番組は公共性が認められないから放送から除外する。

ここまで来ると憲法違反ではないかと勘繰りたくなってくる。

識者会議で決められたことかどうかは知らないが、何を持ってしてこうも極端な意見が飛び出してくるのか分からない。
根本的なキーポーンはNHKを公共放送と位置づけて半国営企業としておくのか、民営化してしまうのかがということだろう。
だいたい、民間放送を含めて「放送事業」が「特権ビジネス」であることが問題なのだ。

放送内容の検討はNHKだけではなく民放を含めた問題であるし、分社化したところで不正が無くなるとは思えない。
単なる民放保護の見地ではないのか。
竹中平蔵、金でも貰ったか?

しかも受信料を引き下げて「義務化して罰則規定」を設けるという。
見たくない人からも金をとることを合法化するというのか。
これは新手の「税金」のつもりだろうか。
社会保険料は義務化されたが、「税金」とは呼ばれず、保険料。
しかも使われ方も不透明で、事務も杜撰だった。
したがって受信料も義務化されたら使われ方も疑われるのだ。

経済の実験だけではもの足りず、放送事業も実験してやろうか、という魂胆か。
国はあなたの玩具ではない。

盗人に追い銭、中国に円借款

2006年06月06日 22時05分41秒 | 政治
政府、対中円借款を再開へ 05年度分は740億円 (朝日新聞) - goo ニュース

この場合、中川農水相の発言は正しいと断言できる。
なんの説明も無く膨大な金額の軍事拡張を進める中華人民共和国に我々の血税から融資に応じるなど、「盗人に追い銭」以上の悪ではないか。
小泉純一郎は自身の政権末期になって、とんでもないことをしてくれたといわざるを得ない。

中国は、国民に対して、「日本は鬼、悪い国だ」と教育しているような国である。
中国は、証拠もなくプロパガンダに作られた「南京大虐殺」を採り上げて、「日本は永遠に謝罪し続けなければならない」と宣っている国である。
中国は、役人の気分次第で法が曲げられる人治国家だ。
中国は、民主的な総選挙を一度も実施したことのない共産党の一党「独裁国家」だ。
中国は、インターネット、放送、新聞、など統べての言論機関にフィルタリングをし、自由な言動を封じ込めている無法者国家だ。
中国は、犯罪者の処刑死体を売り買いする、人国家だ。

そして、中国は日本から得た金を使って軍事力を強化して、チベットやウィグルなど異民族を弾圧虐殺、侵略して、第三国には「中国の言うこときかんかい」と援助金に使っているトンデモ国家である。

こら!腰抜け小泉に外務省。
国民をバカにするのもええ加減にせい!

聖徳太子に学べ

2006年04月01日 07時25分48秒 | 政治
聖徳太子に学べ、といっても「金集めちゅうことかな?」と昔の一万円札を想像するあなた。
あなたはオッサンかオバハンです。

国家の外交政策というのは相手に対してへつらったり媚びを売ることではなく、対等の立場で、はっきりと自分の主張を相手に伝えすこしでも良い条件を引き出すことである。
日本人にとってその外交姿勢のお手本は7世紀すでに聖徳太子が示されている。

いわゆる「日出ずる国」外交と呼ばれるものがそれだ。
当時、聖徳太子は中国への留学生であった小野妹子に随の煬帝に宛てた親書を託した。
「 日 出 ず る 処 の 天 子 、 書 を 日 没 す る 処 の 天 子 に 致 す 、 恙 つつが な き や」
この親書は「我こそは世界の中心なり」と思い込んでいる随、つまり中国の気持ちを逆なでしたが、以来韓国やベトナムが朝見外交を繰り返して行くことに対して、日本が独自の道を歩んで行ったことに繋がっている。

以来千年以上、環中華圏の地理的条件の中でこの中国と対等、またはそれを凌駕する立場であることを貫いてきたおかげで、独自の文化を発展させ植民地になることも免れ、経済を発展させ、現在の地位を確立することができたといえるのだ。

ところが聖徳太子の時代から1300年が経過して、ここにその外交フィロソフィーを自ら破壊しようという日本人が現れた。
その人の名を「橋本龍太郎」という。

昨日、橋龍は国家主席の胡錦濤に面会。
その席上、故錦濤は橋龍に対し、
「日本の指導者が『A級戦犯』を祀る靖国参拝をやめるのなら、いつでも首脳会談を開く用意がある」
と宣った。
普通の神経なら、
「それはあなたの間違いだ。あなたにA級戦犯云々とやかく言われる筋合いはない。日本という独立国家が国家の伝統と習慣に則って死者を、しかも国家のためにと戦ってなくなった人々を追悼するのは当たり前。外国人のしかも、民主主義も言論の自由もお持ちでない国のあなたが口にする権利すらない。」
程度のことは言うはずだが、この人は違った。
「多くの日本人にとって靖国神社は身近なものだ。(胡主席の)話は日本へのメッセージとして率直に受けとめたい」
と宣った。

いったいこの人はどこの国の人?
1300年間独立を保ってきた外交を破壊しようとする思惑は何なのか。
金のためか、愛人のためか。

一万円札の肖像を聖徳太子に変更し、ついでに中国の腰ぎんちゃく韓国へのメッセージとして千円札も伊藤博文に変更してはどうだろう。
キャッシュに目のない橋龍にキャッシュを見る度聖徳太子が語りかけると、すこしはマシになるかもしれないじゃないか。

民主党の痴態

2006年03月31日 22時31分45秒 | 政治
もしかすると、日本人の中でも「無能」「役立たず」「ただの高学歴」「小金持ち」という、どうしようもない連中を集めた集団が「政治家」なのかも知れない。

その中でも「幼稚」「自我失念」という要素を加えた最悪の集団が最大野党の民主党なのだろう。

その民主党の執行部が本日辞任した。
理由は2ヶ月ほど前から大騒ぎしている永田議員が持ち込んだ偽E-mail。

自民党の無能幹事長武部氏を追いつめ、小泉内閣をぶっ潰そうとした「スキャンダル暴露」のE-mailが実は偽物メールで仕掛けた側の民主党の信頼がぶっ潰された。

それでも永田議員は辞職するでもなしに、ただただ頭を下げ続け今日に至ったのだが、さすがに党内はもちろん国民世論が民主党を許さなかったのか、執行部全員の辞職でケリがついた。
いや、ケリはつていないし、これは始まりでしかない。

ともかく東大出の永田議員は試験問題の解答を覚える記憶力には優れているらしいが、機転はまったく利かない男だった。
こういう人として能力不足な輩でも試験さえ通れば東大でも京大でも入学できる現在の大学入試試験制度も、この際改めるべきだろう。

本当なら、E-mailは適当にうっちゃって、武部議員の新生銀行にまつわる疑惑を追及するステップに入れば、これほど問題は深刻にならなかった。
むしろ国会を盛り上げて、世論を盛り上げて、もともとのE-mail騒動なんて吹き飛んでいたことだろう。

シナリオも書けず、演出もできない。
こんな政治家連中、もういらない。