人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

マエストロとは? / 今日=10月20日はマックス・ブルッフの命日です / ネットフリックスで「イカゲーム」第1話を観る

2021年10月20日 20時18分57秒 | 日記

20日(水)。退院後は、午前中に整骨院に行って胸と腰の電気治療をやる以外は家で静かに過ごしています 大抵はベッドに寝転んでFM放送のクラシック番組やCDを聴きながら新聞や本を読んでいます 今日はNHK-FMの「クラシック・カフェ」という番組を聴きながら平野啓一郎著「ある男」を読んでいたのですが、ブルックナーの「交響曲第7番 ホ長調」が流れてきました 悠然たる音楽の流れ、確固たる信念に基づいたぶれない演奏、いったい誰の指揮なのか・・・と気になりました     曲が終わりナビゲーターがこう告げました。「ただ今の演奏はロブロ・フォン・マタチッチ指揮チェコフィルハーモニー管弦楽団でした」。納得です マタチッチと言えば、1984年3月7日、8日のN響定期演奏会におけるブルックナー「交響曲第8番ハ短調」は世紀の名演として語り継がれています

私は常々、オーケストラから最小限の動きで最大限の音楽を引き出す指揮者を「マエストロ(巨匠)」と呼ぶべきだと考えています ところが、最近ツイッターを見ていると、20代や30代の指揮者を「マエストロ」と呼んで持ち上げているツイートを頻繁に見かけます これにはどうも違和感があります 歳をとっている指揮者がすべて「マエストロ」かと言えば決してそうではありませんが、タクトをほとんど動かさないのにオーケストラの楽員が「この指揮者のためなら命を懸けて演奏しよう」と暗示をかけられているかのように自主的に熱演を展開する・・・そんな指揮者こそ「マエストロ」だと考えます その意味ではマタチッチのような指揮者こそ「マエストロ」に相応しい人物だと思います 「マエストロ」の安売りはやめてほしいと思います

 

     

            (1967年 スプラフォン・レーベルのCD)

 

     

          (1984年3月7日 NHKホールでのライブ録音CD)

         

ということで、わが家に来てから今日で2475日目を迎え、北朝鮮の朝鮮中央通信は20日、兵器の開発機関である国防科学院が19日に新型の潜水艦発射ミサイル(SLBM)を試験発射したと伝えた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     明らかに国連の安保理の制裁決議違反だが  聴く耳を持たない金正恩には通じない

 

         

 

夕食に娘が「餃子」を焼いてくれました 羽根つき餃子は美味しいですね

 

     

 

         

 

今日はドイツの作曲家マックス・ブルッフの命日です ブルッフは1838年にケルンに生まれ、1920年10月20日にベルリンで没しました。「ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 作品26」はメンデルスゾーン以降で最も多く演奏されているヴァイオリン協奏曲の一つと言われています 作曲は1864年に着手されて1866年に完成、友人の名ヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒムに献呈されています。第1楽章「前奏曲:アレグロ・モデラート」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「終曲:アレグロ・エネルジコ」の3楽章から成ります

諏訪内晶子のヴァイオリン独奏、サー・ネヴィル・マリナー指揮アカデミー・オブ・セントマーティン・イン・ザ・フィールズによる演奏のCD(1996年録音)を聴きながらブルッフを偲びたいと思います 諏訪内晶子は1990年にチャイコフスキー・コンクールで最年少優勝を飾り注目を集めましたが、1991年に演奏活動にピリオドを打って渡米し ジュリアード音楽院に留学しました。このCDは諏訪内のデビューアルバムです

 

     

 

ブルッフの作品では、他にヴァイオリンと管弦楽のための「スコットランド幻想曲」や、チェロと管弦楽のための「コル・二ドライ」が有名です

 

         

 

ネットフリックスで「イカゲーム」を観ました 今話題になっている韓国ドラマですが、これも「面白そうだ」と思って特に事前に調べもせずに観始めたのですが、どうやらこの作品も単発ものではなく第9話まであるようです

 

     

 

タイトルの「イカゲーム」とは、韓国の子供たちが幼いころに遊んだ陣取り合戦(形がイカに似ている)のことで、ゲームの参加者は、同じような「子供の遊び」を6日間で6ゲームすることになります 参加者は最初に、同意書に書いてある①勝手にゲームを中断できない、②ゲーム拒否で脱落、③参加者の半数の同意で中断できる、という基本ルールを承諾してからゲームに参加することになります この時点で参加者は「脱落=即死」のデスゲームであることを知りません

第1話の内容は概要次の通りです

主人公のギフンは事業に失敗して離婚し、娘のガヨンともたまにしか会えず、母親と二人で暮らしている 競馬で運よく大金を手に入れるが、スリにあった上に借金取りに暴行を受けて念書にサインをしてしまう どん底のギフンの前に、見知らぬ男が10万ウォンを賭けた「めんこ勝負」を持ち掛けてくる 男はさらに大金を入手できるゲームに勧誘する。新しい父親の都合でアメリカに行くガヨンを取り戻すため、ギフンはゲームに参加することにするが、男の車に乗せられたギフンはガスで眠らされてしまう ギフンが目を覚ますと、ある施設の中のベッドに寝ていた。ギフンと同じように集められた456人がベッドから起き上がって大きな部屋に集められる。そこで、ゲーム参加者の全員が多額の借金をかかえ、お金に困っているという共通点があることを知る 主催者からゲームの説明があり、さっそく「だるまさんがころんだ」ゲームが始まる。大きな少女の人形が後ろを向いて「だるまさんがころんだ」と言う間に前に進み、5分以内にゴールしなければならない 少女の人形が振り返ってから少しでも動いたら射殺される。ここで初めて参加者はこのゲームが「デスゲーム」であることを思い知らされる 恐怖でパニックになった参加者は入口をめがけて殺到するが、次々と射殺されていく ギフンはかろうじて生き残る

さて音楽です 参加者が起床して集まってくるシーンでは、ハイドン「トランペット協奏曲」が明るく元気に流れます ゲームに入るシーンではヨハン・シュトラウス2世「美しき青きドナウ」が優雅に流れます。いずれもこれから起こる恐ろしい出来事とは正反対の音楽です

昨日の朝日夕刊の社会・総合面に「『イカゲーム』1.4億世帯視聴 ネトフリ7~9月期  純利益8割増」という見出しの記事が載っていました 超訳すると、

「米ネットフリックスは19日、韓国で制作されたドラマ『イカゲーム』が配信開始1か月で1億4200万世帯で視聴されたと明らかにした イカゲームは、お金に困った人々が、多額の賞金を懸けて奇妙なゲームに参加するという内容。同社の番組の中で、配信開始から4週間で最も視聴された作品になった 先月17日に配信が始まり、米国を含む世界94か国で視聴数がトップになったという 同社がこの日発表した7~9月期決算は、イカゲームの効果などもあり、売上高が前年同期比16%増の74億8300万ドル(約8530億円)、純利益が同83%増の14億4900万ドル(約1650億円)となった 有料会員数は438万人となり、増加分の半分は日本を含むアジア太平洋地域だったという

私も438万人の中の一人というわけですね 折を見て第2話以降を観たいと思います


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