人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

東京交響楽団2022年度シーズン・ラインナップ発表 ⇒ 会員継続へ / 現田茂夫 ✕ 東京藝大シンフォニーオーケストラでベートーヴェン「交響曲第2番」、チャイコフスキー「交響曲第5番」を聴く

2021年11月26日 06時41分02秒 | 日記

26日(金)。東京交響楽団から「2022年度定期演奏会  定期会員券  継続案内」が届きました 同封されたパンフレットによると、「2022年度 定期演奏会」(会場:サントリーホール)のラインナップは以下の通りです

1⃣5月21日(土)18時 ①R.シュトラウス「ドン・ファン」、②ショスタコーヴィチ「ピアノ協奏曲第1番」、③ウォルトン「ベルシャザールの饗宴」(ジョナサン・ノット指揮)

2⃣6月25日(土)18時 ①チャイコフスキー「交響曲第4番」、②ストラヴィンスキー「火の鳥」(イオン・マリン指揮)

3⃣7月16日(土)18時 ①ラヴェル「鏡」より「海原の小舟」、②ベルク「7つの初期の歌」、③マーラー「交響曲第5番」(ジョナサン・ノット指揮、ユリア・クライター=ソプラノ)

4⃣8月20日(土)18時 ①ウェーベルン「大管弦楽のための牧歌『夏風の中で』」、②ピンチャー「牧歌~オーケストラのための」、③ラフマニノフ「交響的舞曲」(マティアス・ピンチャー指揮)

5⃣9月17日(土)18時 ①ドビュッシー「管弦楽のための映像」より「イベリア」、②トマジ「トランペット協奏曲」、③プロコフィエフ「交響曲第5番」(アジス・ショハキモフ指揮、ティーネ・ティンクグ・ヘルセット=トランペット)

6⃣10月15日(土)18時 ①ラヴェル「道化師の朝の歌」、②ラヴェル:歌曲集「シェエラザード」、③ショスタコーヴィチ「交響曲第4番」(ジョナサン・ノット指揮、安川みく=ソプラノ)

7⃣10月23日(日)14時 ①シェーンベルク「5つの管弦楽曲」、②ウェーベルン「パッサカリア」、③ブルックナー「交響曲第2番」(ジョナサン・ノット指揮)

8⃣11月26日(土)18時 ①シューマン「マンフレッド序曲」、②シューマン「ヴァイオリン協奏曲」、③ベートーヴェン「交響曲第2番」(ジョナサン・ノット指揮、アンティエ・ヴァイトハース=ヴァイオリン独奏)

9⃣2月19日(日)14時 ①小田実結子「東響委嘱作品」、②グリーグ「ピアノ協奏曲」、③菅野祐悟「交響曲第2番」(原田慶太楼指揮、アレクサンダー・ガブリリュク=ピアノ)

🔟3月18日(土)18時 ①シュポア「ヴァイオリン協奏曲第8番」、②ベートーヴェン「交響曲第1番」、③メンデルスゾーン「弦楽のための交響曲第8番」(佐藤俊介=指揮とヴァイオリン)

上記の中で個人的に興味を惹かれるのはジョナサン・ノット指揮によるウォルトン「ベルシャザールの饗宴」、マーラー「交響曲第5番」、ショスタコーヴィチ「交響曲第4番」、ブルックナー「交響曲第2番」といったフルオーケストラによる大管弦楽曲です これらの曲は生演奏でこそ聴きたい作品です 11月定期でシューマンの「ヴァイオリン協奏曲」を弾くアンティエ・ヴァイトハースは、過去の東響定期で3つのヴァイオリン協奏曲を1晩で弾いて素晴らしい演奏をした女性ヴァイオリニストです また、再来年の3月定期で弾きぶりをする佐藤俊介のシュポアも楽しみです

現在、私は1階後方のA席ですが、すぐ前の列がS席と 同じA席でも条件が良い(しかも通路側)席なので、何の躊躇もなく現在の席を継続することにしました

 

     

 

ということで、わが家に来てから今日で2512日目を迎え、デジタル庁は24日、新聞社やテレビ局の記者らのメールアドレス約400件を誤って流出させたと明らかにした  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     デジタルの基本が出来ていないデジタル庁に 政府の大事な仕事を任せて大丈夫か

 

         

 

昨日、夕食に「豚肉のアスパラ巻き」と「もやしの味噌汁」を作りました 「豚肉~」は久しぶりに作りましたが、マヨネーズ味が効いて美味しかったです

 

     

 

         

 

昨夕、東京藝大奏楽堂で「第64回東京藝大シンフォニーオーケストラ定期演奏会」を聴きました プログラムは①ベートーヴェン「交響曲第2番 ニ長調 作品36」、②チャイコフスキー「交響曲第5番 ホ短調 作品64」です 指揮は藝大指揮科非常勤講師の現田茂夫です。「東京藝大シンフォニーオーケストラ」は音楽学部の2~4年生の弦・管・打楽器専攻生を主体として編成されている学生オーケストラです

藝大奏楽堂で聴くのは本当に久しぶりです。「藝大モーニング・コンサート」や藝大主催コンサートに頻繁に通ったものですが、コロナ禍のせいですっかり遠のいてしまいました

藝大主催のコンサートは「自由席」が多いのですが、さすがにコロナ禍を受けて全席指定となっています しかも座席は1人おきの市松模様配置です。自席は1階13列10番、左ブロック右から3つ目です

 

     

 

プログラム前半はベートーヴェン「交響曲第2番 ニ長調 作品36」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770ー1827)が1801年から翌02年にかけて作曲、1803年にアン・デア・ウィーン劇場で初演されました 第1楽章「アダージョ・モルト ~ アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「ラルゲット」、第3楽章「スケルツォ:アレグロ」、第4楽章「アレグロ・モルト」の4楽章から成ります   この曲の大きな特徴は第3楽章に「メヌエット」でなく「スケルツォ」を置いたことです

オケは10型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという配置。出演者名簿によるとコンミスは安田沙織さんです

現田の指揮で第1楽章が力強い演奏で開始されます いつもながら現田はタクトを使用しません。両手で音を紡いでいきます この楽章ではオーボエ、フルート、ファゴットといった木管楽器が素晴らしい演奏を繰り広げていました 第2楽章では弦楽器のアンサンブルが美しく響きました 第3楽章ではティンパニが心地よくリズムを刻み、第4楽章ではチェロが良く歌いました 全体を通して若きベートーヴェンの意欲を感じさせる溌溂とした爽やかな演奏でした

 

     

 

プログラム後半はチャイコフスキー「交響曲第5番 ホ短調 作品64」です この曲はピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893)が1888年に作曲、同年サンクト・ペテルブルクで初演されました 第1楽章「アンダンテ ~ アレグロ・コン・アニマ」、第2楽章「アンダンテ・カンタービレ・コン・アルーナクーナ・リチェンツァ ~ モデラート・コン・アニマ ~ アンダンテ・モッソ ~ アレグロ・ノン・トロッポ ~ テンポ1」、第3楽章「ワルツ:アレグロ・モデラート」、第4楽章「フィナーレ:アンダンテ・マエストーソ ~ アレグロ・ヴィヴァーチェ ~ モルト・ヴィヴァーチェ ~ モデラート・アッサイ・エ・モルト・マエストーソ ~ プレスト」の4楽章から成ります この曲の大きな特徴は第3楽章に彼の交響曲では初の「ワルツ」を置いていることです

コンミスが菊川穂乃佳さんに代わり、オケのメンバーも総入れ替えになり、管楽器が拡大して総勢56人態勢となります

現田の指揮で第1楽章に入ります 「運命の主題」を演奏した冒頭のクラリネットとファゴットが素晴らしい ヴァイオリン・セクションを中心とする弦楽器のアンサンブルが美しい 現田は第1楽章から第2楽章にほとんど間を置かずに移行します 第2楽章の冒頭は第1楽章の末尾の暗い曲想を引き継いでいるので、ひとつながりとして演奏したのだと思います 第2楽章ではホルン独奏が素晴らしい 名簿から推測すると福田真子さんではないかと思われますが、非常に落ち着いた演奏でほとんどプロ並みと言っても過言ではないでしょう また、オーボエも良く歌いました 第3楽章ではクラリネットとファゴットが素晴らしい演奏を展開しました 現田は第3楽章から第4楽章へも ほとんど間を置かずに移行しました 第4楽章の冒頭は第3楽章の明るい曲想を引き継いでいるので、ひとつながりとして演奏したのだと思います 第4楽章では金管楽器、打楽器が大活躍し、弦楽器が渾身の演奏を展開しました 全曲を通して、苦悩から勝利へという流れが演奏を通して表現されました

第1楽章に現れた「運命のテーマ」は暗く絶望的な曲想でしたが、第4楽章では明るく力強い「勝利のテーマ」として出現します 同じメロディーを使ってまったく異なる曲想を表現する手法は、「チャイコフスキー・マジック」とでも言うべきでしょう

実は、東京藝大は明日(27日)午後3時から東京芸術劇場シンフォニーホールで開催される「第12回音楽大学オーケストラ・フェスティバル」で、このチャイコフスキー「交響曲第5番」を現田氏の指揮で演奏することになっています おそらく明日の出演メンバーは今回より大規模な編成になるのではないかと想像しますが、今回の公演はゲネプロ代わりになったのではないかと思います 奏楽堂を擁する東京藝大は幸せですね

 

     

     

     


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