人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

シューマン「ピアノ五重奏曲」他を聴く~「芸劇ブランチコンサート~清水和音と八潮圭子の名曲ラウンジ」

2016年12月22日 08時11分11秒 | 日記

22日(木).わが家に来てから今日で814日目を迎え,ケージに前足をかけて おやつをねだるモコタロです

 

          

                  早く おやつちょうだい!  お代官様  お願いしますだ!!

 

          

                 1分以内にくれないと バカボンのパパになっちゃうからね!

          

  閑話休題  

 

昨日,池袋の東京芸術劇場コンサートホールで「芸劇ブランチコンサート~清水和音と八潮圭子の名曲ラウンジ 第5回『カルテットをやろう』弦楽器の魅力に迫る」公演を聴きました プログラムは①チャイコフスキー「弦楽四重奏曲第1番」から第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」,②ハイドン「弦楽四重奏曲 ひばり」から第1楽章冒頭,同「同 セレナード」から第2楽章冒頭,同「同 皇帝」から第2楽章前半,③ボロディン「弦楽四重奏曲第2番」から第3楽章「ノクターン」,⑥シューマン「ピアノ五重奏曲変ホ長調」です 出演は,ヴァイオリン=藤江扶紀,大江馨,ヴィオラ=佐々木亮,チェロ=富岡廉太郎,ピアノ=清水和音です

藤江扶紀は第80回日本音楽コンクール第1位,大江馨は第82回同コンクール第1位,佐々木亮はNHK交響楽団首席,富岡廉太郎は東京シティ・フィル客員首席奏者,清水和音は1981年ロン=ティボー国際コンクール第1位のピアニストです

 

          

 

自席は2階F列31番,センター右ブロック右から2つ入った席です.会場は1階席と2階の前ブロックはほど満席です ステージ上には中央に椅子が4脚,その後方にグランドピアノが構え,左サイドには司会進行用のポディウムが置かれています

4人の弦楽奏者が登場,早速チャイコフスキー「アンダンテ・カンタービレ」の演奏に入ります ゆったりしたテンポでソフトな肌触りの演奏です 東京芸術劇場大ホールで弦楽四重奏曲を聴くのは今回が初めてですが,よく響きます.2階席で聴いているということもあるのかもしれませんが,とても良い音響特性だと思います 4人の誰かが突出するのでなく,終始バランスのとれた素晴らしいアンサンブルでした

ここでナビゲーターの八潮圭子さん(「アド街ック天国」で名前を売りましたね)とピアニストの清水和音氏が登場,挨拶のうえ今回のコンサートの趣旨を説明しました.清水氏は

「弦楽四重奏曲という形態は,同属の弦楽器だけ4人で演奏するので 個々人の責任が大きく,一方 作曲者にとってはスタディ的な面もある(交響曲等を作曲する上で試行錯誤の練習になる)ジャンルです ハイドンの弦楽四重奏曲は,第1ヴァイオリンが主導して,他の楽器は伴奏に回る形態をとりますが,後のバルトークなどの作品になると4つの弦楽器がそれぞれ主役となり,演奏が困難になります これからハイドンの有名な3曲の弦楽四重奏曲の一部を演奏していただきますが,『セレナード』は,別人の作曲による作品であるという説が有力になっています

と説明,4人の演奏に入りました.「ひばり」は比較的速めのテンポで軽快に演奏します ちなみに私はイタリア弦楽四重奏団による演奏がベストだと思っています.「セレナード」は中庸のテンポで,「皇帝」はゆったりとしたテンポで演奏しました 「皇帝」はオーストリア国家「皇帝賛歌」として現代に生きています

 

          

 

次にボロディン「弦楽四重奏曲第2番」から第3楽章「ノクターン」を演奏しました この曲と聴くと「夜のとばり」を想います.名曲です

最後の曲はピアノの清水和音が加わってシューマン「ピアノ五重奏曲変ホ長調」です.ここで八潮さんが清水氏に

「弦楽四重奏曲にピアノが加わることによって,どう変わってくるのでしょうか?」

と訊くと,清水氏は

「弦楽四重奏の時は個々人の責任が重かったのですが,ピアノが加わることによって責任が分散されて弦楽奏者は気が楽になるでしょうね 人数が多い方が演奏していて楽しいですよ

と答えていました.そして,演奏に入りました.4つの楽章から成りますが,第1楽章冒頭は輝かしいアレグロです.第3楽章のスケルツォは曲が終わったかのように賑やかに終結するので,1階席で拍手が起こりました 第4楽章が輝かしく終わると大きな拍手が起こりました

芸劇ブランチコンサートは初めて聴きましたが,出演者も演奏もトークも素晴らしく,会場の音響特性も良いので,とても良い企画だと思いました 次回は2月22日ですが,すでにチケットは入手済みです

 

          

 

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