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人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

チョン・ミン ✕ 神尾真由子 ✕ 東京フィルでチャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」&「交響曲第6番”悲愴”」を聴く ~ 第1020回 サントリー定期演奏会

2025年07月18日 00時03分59秒 | 日記

18日(金)。わが家に来てから今日で3839日目を迎え、北欧フィンランドで15日、ロシアとベラルーシの国民による不動産購入を禁止する法律が施行されたが、フィンランドのハッカネン国防相は同日、SNSで「フィンランドの安全保障を強化し、あらゆる影響力工作に備えるものだ」と強調した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

   

   ロシアは主権国家を侵略して領土を拡張する国だから 一般国民も油断できないね

         

昨日、夕食に「豚バラ肉の大葉ロール」「生野菜とモッツアレラチーズのサラダ」「大根の味噌汁」を作りました いつもと異なるレシピ(ポン酢醤油を使用)で作りましたが、美味しくできました

         

昨夜、サントリーホールで東京フィル「第1020回 サントリー定期演奏会」を聴きました プログラムは①チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35」、②同「交響曲第6番 ロ短調 作品74 ”悲愴”」です 演奏は①のヴァイオリン独奏=神尾真由子、指揮=チョン・ミンです

チョン・ミンは江陵市交響楽団音楽監督、2015年より東京フィルのアソシエイト・コンダクターを務める 世界的指揮者チョン・ミョンフンの子息と知ったのはつい最近のことです

オケは14型で 左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの東京フィルの並び コンマスは三浦章宏です

1曲目はチャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35」です この曲はピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893)が1878年に作曲、レオポルド・アウアーに初演を依頼しましたが、「演奏困難」として拒否されたため、アドルフ・ブロツキーに依頼、1881年12月4日にウィーンで初演されました 第1楽章「アレグロ・モデラート ~ モデラート・アッサイ」、第2楽章「カンツォネッタ:アンダンテ」、第3楽章「フィナーレ:アレグロ・ヴィヴァチッシモ」の3楽章から成ります

ヴァイオリン独奏の神尾真由子は2007年の第13回チャイコフスキー国際コンクールで優勝し、世界中の注目を集めた 世界各国のオーケストラと共演を重ねる一方、東京音楽大学教授として後進の指導に当たっている

チョン・ミンの指揮で第1楽章に入りますが、極めてゆったりしたテンポで演奏が進みます やがて神尾のヴァイオリンが第1主題を奏でますが、じっくりと歌うような濃厚な演奏が展開します これをロシア的情緒というのだろうか 演歌に譬えれば「こぶしが回った」演奏と言えるかもしれません 神尾の演奏は表情づけが豊かで思わず引き込まれます 第2楽章では美しいヴィブラートによるカンタービレが会場に響き渡りました 第3楽章ではオケとの丁々発止のやり取りによりアグレッシブな演奏が繰り広げられ、圧巻のフィナーレを飾りました

満場の拍手とブラボーが飛び交うなか、カーテンコールが繰り返されました 神尾はパガニーニ「24のカプリース」より第5番(イ短調)を、超絶技巧を駆使して眼にも止まらぬ超高速で一気に弾き切り、聴衆を唖然とさせました 神尾の演奏はいつ聴いても凄いと思います 単に演奏技術が優れているだけでなく、音楽が豊かに息づいています

プログラム後半はチャイコフスキー「交響曲第6番 ロ短調 作品74 ”悲愴”」です この曲は1893年に作曲、同年10月28日にペテルブルクで初演されました 第1楽章「アダージョ ~ アレグロ・ノン・トロッポ」、第2楽章「アレグロ・コン・グラツィア」、第3楽章「アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「フィナーレ:アダージョ・ラメントーソ」の4楽章から成ります

チョン・ミンの指揮で第1楽章に入ります 低弦に導かれて、ファゴットが”絶望的”とでも言うべき音楽を奏でます この演奏が素晴らしかった 中盤でクライマックスが築き上げられますが、その後の”情念のうねり”とでも言えるようなアグレッシブな演奏が印象的でした 第2楽章のワルツを経て、第3楽章は勇ましい行進曲ですが、チャイコフスキーはなぜ、この絶望的とも言える交響曲に喜びに満ちた行進曲を登場させたのか? それは次の第4楽章「アダージョ・ラメントーソ」の絶望的な悲しみを一層際立たせるためです 弦楽器の”慟哭”にホルンの息の長い旋律が呼応します 低弦の音が静かに鳴り終わり、しじまが訪れますが、しばらくチョン・ミンはタクトを降ろしませんでした 初演の9日後にコレラで急逝したチャイコフスキーに哀悼の意を捧げていたのか・・・長く感じましたが、実際には短かったのでしょう タクトが降ろされると、待ってましたとばかりに満場の拍手とブラボーがステージに押し寄せました

演奏を振り返ってみると、チョン・ミンの指揮は情念を爆発させるようなところは父親譲りだな、と思いました

ところで、カーテンコールの時に、チョン・ミンが楽員の譜面台に触れて、その譜面台が倒れて最前列のチェロ奏者の楽器に当たってしまいました チェリストはさかんにチェロを気にしていましたが、大丈夫だろうか・・・コンサートは最後まで何が起こるか分かりません


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