23日(土)。東京フィルから公開リハーサルの案内状が届きました 日時は9月14日(日)12時からで会場はオーチャードホールです
下のチラシをご覧いただくと分かりますが、9月度定期公演は9月11日(木)=サントリーホール、同12日(金)=東京オペラシティ、同14日(日)=オーチャードホールの3日間 開かれます つまり、公開リハーサルは11日と12日の本番が終わった後、14日のオーチャード定期公演当日の本番直前に開くということです
これは今回が初めてではなく、これまでもそうでした
私はサントリー定期会員ですが、これまでも「オーチャードホール会員優先の不公平な公開リハーサルではないか」と批判してきました
これについては、①あくまでも無料の会員サービスである、②本番は3回とも会場が異なるので、オーチャードホールの音響特性に応じたリハーサルを行うので、サントリー、オペラシティの会員も別の会場で聴くことは意義がある、③本番の後でもバッティストーニのリハーサルを是非見学したい人は参加するだろう・・・という反論が予想されます
それは分かったうえで、「公開リハーサルは本番前に見学すべきもの」というのが常識的な考えではないのか、と どうしても納得できない自分がいます
ちなみに当日は14時からNHKホールでN響Aプロ定期演奏会を聴くので、今回の公開リハーサルには申し込みしません
もし何の予定もなかったら申し込むか?と問われれば、たぶん申し込まないと思います
ただし 本番前であれば話は別です
ということで、わが家に来てから今日で3875日目を迎え、トランプ米大統領は21日、ロシアのウクライナ侵略を巡り「侵略国を攻撃せずに戦争に勝つことは非常に難しい」と投稿し、バイデン前政権がウクライナに自衛にとどめるよう迫ってきたと振り返り「興味深いことが起こる時がくる」と記し、ロシア領への攻撃を容認する可能性を示唆した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
トランプはプーチンの停戦拒否を容認したから ウクライナが負けるとノーベル平和賞が遠ざかる
昨日、夕食に「鶏のガーリック・チーズ煮・スパゲッティ添え」を作りました 最近、隔週金曜日のローテーションが崩れていたので久しぶりに作りました
元々は「鶏のガーリック・チーズ煮」だったのですが、残ったスープがもったいないので、スパゲティを絡めて食べることにしたのです
今回は、それでもスープが余るのでフランスパンをスープに付けて食べましたが、とても美味しかったです
昨日から東銀座の東劇で「METライブビューイング・アンコール2025」の上映が始まりました
昨日、第1弾=ヴェルディ「ファルスタッフ」(3時間2分)を観ました これは2013年12月28日に米ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で上演されたオペラのライブ録画映像です
出演はジョン・ファルスタッフ=アンブロージョ・マエストリ、アリーチェ・フォード=アンジェラ・ミード、クイックリー夫人=ステファニー・プライズ、メグ・ペイジ=ジェニファー・ジョンソン・キャーノ、ナンネッタ=リゼット・オロペーサ、フェントン=パオロ・ファナーレ、フォード=フランコ・ヴァッサッロ。管弦楽=メトロポリタン歌劇場管弦楽団、指揮=ジェイムズ・レヴァイン、演出=ロバート・カーセンです
歌劇「ファルスタッフ」はジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901)が1890年から92年にかけて作曲、1893年にミラノ・スカラ座で初演された全3幕6場からなるオペラです
物語の舞台は15世紀初めのウィンザー。居酒屋ガーター亭に居候する放蕩で酒飲みで巨漢の老騎士ファルスタッフは、年がいもなく人妻のアリーチェとメグを口説いて金づるにしようと企てる まったく同じ文面の恋文を受け取った2人は怒り心頭に発し、ファルスタッフを散々に懲らしめる計画を練る
アリーチェは逢引きを装ってファルスタッフを家に招くが、妻の浮気を疑った夫のフォードが乱入して大混乱に
慌てふためくファルスタッフの運命やいかに・・・という喜劇です
本作はヴェルディが70歳の時の最後のオペラであり、それまでの作品と異なり、登場人物が一人も死にません
ロバート・カーセンの演出は舞台を1950年代に置き換えています METの「ファルスタッフ」で50年ぶりの新演出とのことで、第1幕と第2幕はダイニング・キッチンが舞台になっていて、カラフルな食器や台所用品が揃っています
何といっても主人公のファルスタッフ役のアンブロージョ・マエストリの歌と演技が見もの聴きものです なにしろ彼がファルスタッフを演じるのは今回が202回目というのですから当たり役を超えて大当たり役です
恵まれた体格(つまり腹が出ている)から発せられる深みのある低音の迫力とコミカルな演技が光ります
彼の両親はレストランを経営していた関係で、彼も料理が得意ということで、幕間のインタビューの時、彼の作った料理をインタビュアーのルネ・フレミングが美味しそうに食べていました
歌手のマエストリは料理でもマエストロだったということでしょうか
周囲を固める歌手陣も美しい歌唱とコミカルな演技が印象に残りました 特にナンネッタを歌ったリゼット・オペローサが若い
12年前の姿ですから当然と言えば当然ですが
第3幕で歌った「夏のそよ風に」は透明感のある美しい歌唱で、喜劇の中の一服の清涼剤になりました
幕間のインタビューで、「オペラ『ファルスタッフ』の神髄は何でしょうか?」というピーター・ゲルブMET総裁の質問に、演出のロバート・カーセンは「人生讃歌です」と答えていました
人生には良いこともあれば上手くいかないこともある
その意味では、登場人物全員で歌われるフーガ「人生は みな冗談。人間は みな道化」は”人間賛歌”そのものです
ところで、車椅子のような特別仕様の指揮台で指揮を執ったジェイムズ・レヴァインは、この当時は まだセクハラ疑惑が表ざたになっていませんでした しかし、本公演の4年後の2017年、レヴァインは過去に少年に対しセクハラ行為を行っていたとして訴えられたことから、METは2018年3月に芸術監督だったレヴァインを解雇しました
そしてその3年後の2021年3月に77歳で死去しましたが、死因は不明です
レヴァインといえば、卓越した指導力からMETの歌手陣から絶大な信頼を得ていました
それだけに残念な結果となり、本人としては「人生は みな冗談。人間は みな道化
」などとアイロニカルなジョークを飛ばしている場合ではなく、「冗談じゃないぞ
」という心境だったことでしょう
今日はサントリーホールに東京交響楽団「第733回定期演奏会」を聴きに行きます
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