23日(金)。わが家に来てから118日を迎え、ゴミ屋敷で暮らすモコタロです
ポップアートだって? ただ散らかってるだけだってば!
閑話休題
毎週木曜日、朝日夕刊で連載されている「黒木瞳の ひみつのHちゃん」を楽しみにしています 昨夕は「おニューとオールド 財布の効果」というテーマでした。黒木さんのお姉さんは新しい財布が大好きで、黒木さんが海外旅行に行くたびに買ってきてほしいと頼まれるとのこと 同じ姉妹なのに瞳さんは同じ財布を30年あまりも使っていましたが、その財布を2度紛失したそうです しかし、2度ともすぐに手元に戻ってきたといいます。「この財布はきっと、私のそばにいたいのだろう、大事に使わなきゃ、って思った」と書いています
財布の紛失ということで言えば、私も1度財布を失くしたことがあります。もう5年以上も前になりますが、地元、巣鴨の商店街で買い物のハシゴをしている最中、お店で支払いをしようと胸ポケットに手を入れたところ財布が無かったのです 来た道をたどってみましたが、どこにもありませんでした 巣鴨駅前の交番に駆け込んで被害届を出して、すぐにクレジット・カード会社や銀行や郵便局に連絡して、すべてカードを”止めて”もらいました その翌日、その交番から電話があり、財布が届いているということでした さっそく届け出てくれた方に電話を入れてお礼をしましたが、幸いなことに、人のよさそうなおばあさんでした 巣鴨と言えば”おばあちゃんの原宿”として有名ですから、巣鴨内外からやってきた多くのお年寄りが闊歩しています。この時ほど、日本は安全な国だ、巣鴨は安全な街だと思ったことはありません。それからは、地蔵通りを歩いていてお年寄りを見ると皆さん善人に見えます よい子の皆さん、お年寄りは大切にしましょうね
も一度、閑話休題
誉田哲也著「あなたの本」(中公文庫)を読み終わりました 誉田哲也の本は文庫化されるたびにこのブログでも何冊かご紹介してきました 彼は1969年東京都生まれ。2002年に『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞を受賞。その後、『ジウⅠ.Ⅱ.Ⅲ』、『ストロベリーナイト』などのヒット作を次々と発表し話題を呼びました
この本は①帰省、②贖罪の地、③天使のレシート、④あなたの本、⑤見守ることしかできなくて、⑥最後の街、⑦交番勤務の宇宙人の7つの短編から成ります
①の「帰省」は、都会に出たもののヒモのような男に引っかかり、田舎に逃げ帰るとそこに男が現われる。その後が、本人も予想できないとんでもない結末になる、という話
②の「贖罪の地」は、原始人の話が展開していたかと思うと、突然SFチックになってくる不思議な話
③の「天使のレシート」は、天使という名のコンビニ店員に恋した男子中学生が、天使に運命を左右されるという話。最後の結末はハッピーエンドを期待していた向きには大きな予想外
④の「あなたの本」は、自分の人生のすべてが書かれた本を発見した男の話。もし目の前にそういう本があったら、果たして読むだろうか、と問いかけてくるシリアスな内容
⑤の「見守ることしかできなくて」は、フィギュアスケートの少女に恋をする少年の話
⑥の「最後の街」は、止めるのも聞かず、生きては帰れない最後の街に行った男の話。最後の結末は感動的
⑦の「交番勤務の宇宙人」は、地球を守るために派遣され警官として働く宇宙人のコメディ・タッチの物語。解説にある通り星新一のような感じ
この中で一番印象に残っているのは「天使のレシート」です。読者の期待を大幅に裏切る内容です 誉田哲也と言えば長編が魅力ですが、どうしてどうして短編もなかなか読ませます
最後の、閑話休題
昨日聴いたCDはシベリウスのヴァイオリン協奏曲です 演奏はヴァイオリン=ヒラリー・ハーン、エサ=ペッカ・サロネン指揮スェーデン放送交響楽団です。北欧の澄んだ空気を感じさせる清々しい演奏です