人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

松田優作主演「蘇る金狼」を観る~ショパンのノクターンも流れる

2015年01月18日 08時43分36秒 | 日記

18日(日)。わが家に来てから113日目を迎えた、食事がすべてのモコタロです 

 

          

                ご主人がエクスペリアで撮った写真だよ 少しは上達したかな?

 

  閑話休題  

 

昨日の日経朝刊のコラム「文化往来」は「上岡敏之、新日本フィルの音楽監督に」というテーマでした このニュースは新日本フィルからお知らせハガキが届いた時に当ブログでもご紹介しました 2016年9月に就任、任期は5年とのことです。新日本フィルのコンマス、チェ・ムンス氏は「言葉で説明しなくても同じ方向性を共有できる」と語っているそうです 上岡は「一音聴いただけで新日本フィルと分かる音を作っていきたい」と抱負を語っているとのこと。われわれ定期会員が求めているのは、新日本フィルに限らず、そういうことなのです そのオーケストラ特有の音を持ってほしいのです 上岡敏之の指揮で何度か聴いたことがありますが、十分期待できると思います。上岡氏にも新日本フィルにも頑張ってほしいと思います

 

  も一度、閑話休題  

 

昨日、池袋の新文芸坐で松田優作主演映画「蘇る金狼」と「陽炎座」の2本立てを観ました 今年の初映画です。今日は1979年公開の「蘇る金狼」(よみがえるきんろう)について書きます

原作は大藪春彦の同名小説で、監督は村川透。上映時間=131分。物語は

「株式会社東和油脂に勤める29歳のサラリーマン・朝倉哲也は、働きながら夜間大学を卒業した実直な社員である。トンネル会社を利用して私腹を肥やし会社を食い物にする重役たちの姿をみて、いつかは彼らのハナを明かし、自分も大株主になる野望を抱くようになる 昼間の実直な社員の裏で、夜ごとボクシングジムに通い肉体を鍛える精悍な姿があった 朝倉は経理部長・小泉が囲っている女・永井京子に取り入って小泉の弱点を掴み、社長以下会社幹部を徐々に追い詰めていき、遂に重役の椅子の”約束手形”を手にする しかし、自分は朝倉の出世のために利用されていたと思い詰めた永井京子に刺される 彼の手には京子と海外逃亡するための2枚の航空券が握られていた。深い傷を負ったままスカンジナビア航空のジェット便に一人乗り込んだ朝倉は、アテンダントに訊く。『あとどれくらいでジュピターに着くのかね』と。そして静かに息を引き取る

 

          

 

この映画の魅力は何と言っても松田優作に尽きます とにかくカッコいい 実直なサラリーマンの顔と野望むきだしの裏の顔の大きなギャップが最大の魅力です。そして永井京子を演じたデビュー間もない吹雪ジュンが新鮮です また東和油脂の社長・清水に佐藤慶、経理部長の小泉に成田三樹夫、経理次長の金子に小池朝雄、興信所の所長・石井に岸田森と、当時の映画界の錚々たるメンバーが脇を固めているのも魅力です

ところでこの映画を初めて観たのはもうン十年も前のこと。まさかクラシック音楽が流れていたことまでは覚えていませんでした 朝倉が、市議会議員で”薬”の元締めをしている磯川の家に乗り込んだとき、ショパンのピアノ曲が演奏されています それを聴いた朝倉が「ショパンのノクターンですね」と言います。その時演奏されていたのはショパンの夜想曲の中で一番有名な「作品9-2」でした

 

  も一度、閑話休題  

 

という訳で、昨日聴いたCDはホルへ・ボレットの演奏によるショパン作品集です ノクターン作品9-2、作品15-2をはじめ、ワルツ、前奏曲、バラード、練習曲からお馴染みの曲が選ばれています ホルへ・ボレットはキューバのハバナ生まれ。ルドルフ・ゼルキンの後任として米カーティス音楽院ピアノ課の主任教授を務めました。なお、彼はリストの弟子であったローゼンタールに師事したことから、リストの孫弟子に当たります

 

         

 

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