考えてみましたら一年で一日もお休みを頂いたことがありません。じゃあ、今日の日曜日は鉄道模型を作るぞと始めて見たものの・・まずは片側が摩耗をして折れた集電ブラシを作ります。紙に集電ブラシをゴム印のスタンプにつけて型を取ります。
0.2mmのリン青銅板から幅1mmに切り出した帯板を型紙から製作した簡易の治具に嵌めてオリジナルと同じ形状に成形しました。それを半田付けしたところ。前照灯も半田付けしました。250Wの大型を選びましたら似合っていますね。
当時は完成品とキットが発売されていましたが、この個体は未塗装キットの組立です。初期型のようで動輪はボックス型(集電側は中心はベーク)になっていますが、後のタイプは画像のスポーク輪になりました。この動輪は20年位前にデッドストックを入手していたもので、当時はレール幅がHOの16.5mmとナローの10.5mmが発売されており、入手したのは10.5mmの方でした。集電ブラシにより動輪タイヤ部分が摩耗をしていますので、いずれプレスで入れ替えようと思っています。
ここで問題発生。モーター側からウォームギヤを回してみると、あるところでカツッと動輪の回転が止まってしまいます。点検すると、かなり走り込まれたと見えて、ロッドのピン孔が偏摩耗をしています。これにより前輪の回転が僅かに足りなくなってロックをしてしまうのです。よく見るとロッドをペンチのようなもので潰そうとした形跡があります。ロッド長を伸ばしたかったのでしょう。さて、面倒な・・
午後になって宅配便が届きました。中古店様から緊急の修理です。ローライ35と35Sです。こうやって並べてみるとローライ35とボールドウィンって見てません?
故障内容は、メーターのオレンジ針が動かないというもの。これは多い故障のようです。絞りとシャッタスピードから来るリンケージの↗部分が外れてしまうのです。接触部分の幅が狭いので急激な操作の場合外れやすいのだと思います。
結局、あっちこっち気になるところが多いので、オーナーさんに確認して頂いてオーバーホールとなりました。あ~ぁ、日曜日が・・
こちらはローライ35Sですが、沈胴の作動が緩いので調整せよ。とのことです。調整には沈胴チューブを分離してフェルトを調整することになりますが、⇧のようにローライ35でしたらシャッターユニットを分離すれば比較的簡単にチューブを取り外すことが出来ますが、ローライ35Sはレンズが直進ヘリコイドでチューブの内径にもヘリコイドねじが切られているので、そう簡単には分解出来ません。同じ症状の修理でも工数(工賃)が大きく異なるのです。
このローライ35Sは同じくオレンジ針が動かない症状ですが原因が異なります。よく見ると↙のラックギヤの端部が下方に曲がっており、左側に戻れなくなっています。これは見逃してしまいますね。いろいろな故障原因があるものです。