今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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同じ歳のセイコースーパー

2012年08月26日 23時58分12秒 | インポート

Dscf024051 オークションでほぼ同じ歳のセイコースーパーのジャンクを入手しましたよ。1954-4月製と、正確には時計の方が4ヶ月年下ですが、すでにアンティークの仲間入りをしており、自身も永く生きて来たなと感じます。この頃はケースが大型化する少し前で、直径30mm程度の好ましいボーイズサイズです。状態は不動。文字盤も劣化が進んでいます。香箱(画像右下)の軸が腐食ぎみですが、その他は、ひどい磨耗などはないようです。全て、超音波洗浄をして組み立てます。

Dscf024164 地板に巻上げ機構を組んでから二番車、香箱車を乗せて行きます。今回は香箱軸はそのまま使用してみます。

Dscf024278 輪列とガンギ車を組んで、ザラ回しでスムーズに作動するかを見ます。特に問題は無いですね。三角形の受けの目玉の部分が石が入っていませんね。この機械は10石と15石があったようで、残念ながら、この個体は普及版の10石のようです。

Dscf024355 機械は完成しました。ストレス無く作動しているようですが、ちょっと遅れ気味のようです。香箱などのフリクションが大きいのか、ひげゼンマイの調整が悪いのか、ゆっくり調整をして行きます。ケースはラグも小さいですから、小キズの研磨は容易で助かります。荒研磨をした後、最近は研磨剤入りのフェルトで磨きます。

Dscf024522 完成した機械をケースに収めます。結構ヤレた文字盤ですね。針を磨きましたが、3本の針はすべてバラバラのものだと思います。短針と長針は形状が微妙に異なり、秒針は金の色が合いません。過去の修理時に不良の針を適当なものに変えられたのでしょう。


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