バルナックライカのDⅡブラックですね。このモデルはブラックは珍しくないのだそうで、この個体も、何度か塗り重ねられていますね。グッタペルカは色落ちと剥離がありますが、割れはありません。これを再接着せよとのことです。
ボディー部分を分離してから、接着が残っているところを剥がしてグッタペルカを抜き取ります。観察すると、接着剤の劣化というよりは、ボディーのアルミが腐食して接着が剥がれたようです。
大きな接着剤を削り取っています。この後、グッタペルカを平らに伸ばしてからペーパーで平滑面にします。
ボディーとグッタペルカの接着両面をきれいに清掃してあります。
無事も再接着は完了です。ちょっと縮んだのか、接合面に隙間が出来ていますね。
ついでに、メカのメンテナンスと注油をしておきます。シャッター幕はカビていますね。調整は問題ないようです。
よよよ・・。レンズマウントにはフランジバック調整用のシムが大量に入っていました。すでに錆も出ていますので、精密な調整はきびしいのでは・・
Lマウントのフランジバックは28.8mmとのことで、ディプスゲージで測定しながらシムを追加して行きます。あら、全部使い切ったところで、まぁまぁの値に近づきましたね。各点で計測していますが、端付近では、ダイヤルゲージのテンションによって、圧板の沈み込みが出ますので、テンションを加減しながら計測しています。