いよいよ毎年恒例のペンスケッチ展7(渋谷会場)が来週6/14(火)より始まりますね。最終日の6/19(日)の午前中には私もちょっとだけ参加させて頂いて皆さんのPENを拝見してお話しをしたいと思っています。ご希望の方はMazKenさんまでメールでご連絡をお願いします。
http://mazken.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/7-7ed1.html
で、このPEN-FT(B)はご常連さんが新しく入手された個体で、#3511XXと後期製造で状態は良いと思いますね。4万円ほどで入手されたようです。ご自分でハーフミラーを分離されたとのことですが、再びミラーが入らなくなってしまい、シャッターダイヤルと露出メーターとの連動も外れてしまったとのことですね。よって、ハーフミラーは抜かれた状態です。露出計ユニットを分離せずにハーフミラーを抜くことも可能ではありますが、組立構造を熟知していない方の場合は、入らなくなってしまうというトラブルも多く、それによっとミラーにキズをつけてしまう事故も起きがちですので、私としてはあまりお勧めは出来ません。やはり、組立には順序というものがあって、それを無視した方法は良い結果は得られないものです。急がば回れです。
中々良い個体ですね。特に問題はなく、巻上げ関係、シャッター関係が組み上がっています。問題の露出メーターユニットね。Cdsの前にあるブラインドの位置がずれるとハーフミラーが入るスペースが無くなってしまうのね。情報窓用のプリズムも曇っていますので、ハーフミラーの交換は、完全に分離清掃してから交換をすることになります。
巻上げのゴリツキは、巻上げ部分の問題だけでなく、巻上げ動作で作動する全ての部分が関連しています。この個体は、軽快ではあるが、どう調整をしてもギヤ鳴りが軽減しませんね。すでにギヤに偏磨耗があるためです。ハーフミラーは付属していませんので新品をセットして組立ます。
画像のUP数が少なくてすみませんね。特に問題となるところも無かったのです。シャッターダイヤルが1/30以下に回らなかったのも、露出計が作動しなかったのも、すべてハーフミラーを分離した時に露出メーターとシャッターダイヤルを連結するウォームギヤが外れてしまったためです。良好なコンディションの35万代FT(B)ですから良いですね。