今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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珍しいSEMFLEXの巻

2023年11月26日 17時00分00秒 | ブログ

おフランスのセムフレックスというカメラが来ました。過去に扱ったことがあったか記憶がありませんが、シャッターが固着でレンズは激しく曇りと裏蓋脚のガタを修理せよとのことです。

 

長期間使われなかったと見えてシャッターは固着しています。自社製シャッターのようですが、スローガバナーを外して洗浄します。しかし、このガバナーが中々取り出せない。知恵の輪のようにしてやっと分離したところ。

シャッタースピードは1/10~1/250で、1秒などの低速は切れないのでアンクルとガンギ車ではなく、の重り車で減速させるタイプ

 

レンズはビュー、テイクともかなり曇っています。テイクレンズはベルチオ75mmf4.5。

 

ファインダーは明るいとは言い難いです。ローライのようにフードを分離しようとするがネジがない。フードは長いピンにより串刺しで留まっています。

 

フレネルはなくピントグラスが厚いせいかファインダーは暗いです。

 

 

もっと腐食しているかと思いましたが、ミラーは外周のみ腐食ですので清掃で再使用とします。内部の汚れを清掃します。

 

ビューレンズの曇りがひどいので分解して清掃します。ベルチオ75mmf3.3付。

 

 

フートを取り付けますが、ネジが無く、一見スマートに見える外観ですが、このピンの圧入式では何度も分解するとゆるくなってしまうでしょうね。長期的に見ればローライ式が正解でしょう。

 

二眼レフに多い裏蓋脚の陥没変形によるギッタンバッコンです。調べていくとピンセットの脚部が陥没しています。これを修正します。

 

で、裏蓋を本体にセットするのもピンに寄ります。要するに分解するなということでしょうか?

 

レンズはきれいでシャッターも快調となりました。ローライとシャッターチャージは逆です。レリーズは右にスライドです。

 

どことなくおフランスのきれいなデザインですが、品質性能的にはローライですね。写りはどうなのでしょう?

 

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