今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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ミノルタSRT101登場の巻

2023年11月10日 11時00分00秒 | ブログ

ミノルタSRT101は、私もサーキットでの撮影で使用したこともあるカメラで良いカメラという印象がありましが、レンズの模写がやさしい感じでイメージに合わなかったのでキヤノンに変更したという経緯があります。ファインダーのクリーニングとモルト交換ということでしたが・・

この時代のカメラはこのような汚れていますね。

 

 

シャッターダイヤルの構造はミノルタの流儀ですね。歯車の噛合い位置を記録しておきます。

 

トップカバーを分離すると・・Cdsが2個ペンタプリズムに直接取り付けられています。

 

スローガバナーがこの位置にあるのはメンテナンスが楽です。洗浄注油をしておきます。

 

このカメラで気を付けなければならないのが露出制御に糸(結合紐)が多用されていて、不用意にリンクを外してしまうと厄介なことになります。

 

シャッター幕の走りにも問題がありましたのでミラーボックスを分離して軸に注油をします。

 

キヤノンなどのようにペンタプリズムを抑えるためのモルトが使われていないため蒸着面の腐食が起きていません。これは安心な設計ですね。

 

小さなモルトカスがスクリーン面に落ちてファインダー像からは大きな黒点に見えます。清掃をしておきます。

 

ペンタ部にある配線のターミナルに半田付けをします。

 

 

内部の清掃とモルトの交換をしました。

 

 

点検で問題がないのを確認して前面ネジの化粧プレートを貼ります。

 

 

作りはキヤノンFTbなどより良いと思います。当時は大量に販売されたカメラですから市場価格は安めなのが残念ですね。

 

 

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