相変わらず残暑が厳しいです。買い物で車のドアを開けると車内温度計が45.8℃でした。エアコンが利かない~。で、次もPEN-FT #2428XXですが、(1968年8月製)前回のFTより半年前の生産機ということになります。ご実家に有ったFTを使われていたが故障をしたとのことです。この個体は未分解機ですので長期放置もあり、未整備では使用は困難と思います。
レンズは40mmが付いています。当時購入時は頑張りましたね。絞り羽根の油の付着やレンズの汚れ、ヘリコイドグリス抜けがあります。
しかし、分解をしてみますと、おかしな分解修理を受けていないので素性は悪くはないと思います。ただし、長期放置機は半田付けやリード線はカチカチの状態で劣化は進んでいて交換が必要です。
では、本体洗浄でスプロケット軸、スプール軸を組み込み、新品のリード線に交換した電池接点を組み込みます。
前回と異なり、すべてのユニットは問題も無く完成しています。書くこともありません。
基板のパターンも腐食が進んでいて、一番左の電源リード線は再半田が出来ません。抵抗の部分で半田付けします。
あまり載せませんけど、すべての個体で露出メーターの光路プリズムやミラーも清掃をしています。書くことが無いので・・
前回の26万台との部品仕様の違いは殆どありませんが、セルフタイマーのリンケージが旧タイプでネジ式で調整が出来るタイプです。半年の間に新型に変更されたようです。ハーフミラーは劣化が激しく新品と交換しています。
標準レンズは40mmが人気ですけど最近は良品が少なくなってきましたね。カメラ本体は未分解でしたが、レンズは分解をされていますね。
ヘリコイドグリスが劣化をして回転時にガタを多く感じます。直進ヘリコイドですから①②③がセットで回転と共にヘリコイドが動きます。①②③は(ASSY)で単体での部品設定はありません。分解洗浄でヘリコイドグリスを交換します。
すでに後玉と鏡胴の清掃を終えて組み立てています。シボリカンをセットします。
前玉の裏側のコーティングはこんな汚れ方です。先端に付いているレンズなので汚れが侵入し易いのです。最近の個体はレンズ以外にヘリコイドグリスの交換が必要な個体が増えております。
長期放置機としては革ケースに入っていたため大きな損傷はありませんでしたが、革ケースによる湿気が影響してかハーフミラーやリード線などの劣化が進んでいました。しかし、未分解の自然故障機ですから作業はやり易かったと思います。夏ですからサブマリン707のジュニア1号艇と。イマイ科学のプラモを銭湯に持ち込んで遊んだものです。
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