今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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ハミルトン・カーキ 9415 復活の巻

2013年06月22日 23時26分30秒 | インポート

Dscf054746 かんたんにUPしておきます。ハミルトン・カーキ 9415ですが、リューズを回すと針が回ってしまう不動品を入手しました。キャリバーはスイス製ETA 2801-2 ハック機能付きの8振動手巻きです。で、針が回ってしまう原因ですが、調べていくと・・ガンギ車のホゾが折れて、受け石も曲がっていました。これは分解をして、ホゾを合わせずに受けを締め込んだためでしょう。幸い、機械自体は非常にきれいで、あまり使用された形跡はありません。純正ベルトも新品のようです。そこで、新品のガンギ車を手配をして、すでに手元にあります。

Dscf054799 この機械は、ETA製と言っても、それほど作りは良くなくて、汎用性の高い普及品というところでしょうね。個々の部品のクオリティーは昔のセイコー普及機より劣ると思います。テンプも載せて、すでに動き始めていますね。左は、交換した不良のガンギ車。8振動なので、足が多いでしょ。

Dscf054916 文字盤と針を取り付けました。ケースは超音波洗浄してあります。

Dscf055045 タイムグラファーで歩度の調整をしています。殆ど磨耗がないと見えて、姿勢差は非常に優秀です。

Dscf055141 ガンギ車以外は、特に問題もなく完成しました。右は、カーキのモデルとなった本物のハミルトンミリタリー。カーキの方が少し小さくて軽い。ボーイズサイズというところでしょうか。普段使用には持って来いの腕時計です。