tomitaikyoブログ

富退教(富山県退職教職員協議会)事務局からの情報発信です。会員の親睦を中心に教育現場への支援など様々な活動をしています。

衆院選の総括・・・

2017年10月31日 | 日記

 一昨日(10/29)のKNBテレビ「そこまで言って委員会NP」で衆院選の総括を出演者が楽しく論じていました。興味深かったのは、有権者の投票行動とその心理をアンケートで集約し、出演者がどの程度に有権者の意識を捉えることが出来ているか比較して見せてくれたことです。いくつかの総括項目でのアンケート集計から回答の上位1位から3位までを出演者が当てるという形式でした。レギュラーの他にもゲストとして、自民党、立憲民主党、希望の党からも各1名ずつ参加していましたが、皆さん有権者の意識を捉えることは意外に難しかったようです。

 アンケート項目で、特に興味深かったその1つ、①安倍総理が信任されたのは何故か?というもの。5択から回答された上位から順に、1位「信任されたとは思わない」 2位「経済政策の成果」 3位「北朝鮮問題への対応」 4位「憲法改正への意欲」 5位「消費増税分の使途の変更」 という結果だったわけですが、しかも第1位の「信任されたとは思わない」が圧倒的多数の回答でした。さもあらん!?というところ・・・。

 次に興味深いアンケート項目には、②憲法を改正するならどこをどうする?というもの。これも上位から、1位「どこも改正してはいけない」 2位「第9条に自衛隊を明記する」 3位「“緊急事態”条項を新たに加える 4位「現憲法を破棄して“自主憲法”を制定する 5位「第1条で天皇を“国家元首”とする との回答結果でした。

 上位1位から3位までをピタリと当てることは難しかったものの、やはり結果には納得できます。国民の多くの感情が代表されているようで「やっぱり」との思いが出ます。アンケート項目は他にも、投票に行かなかった理由など興味深いものがありました。政治家の皆さんには、特に自民党の皆さんには、このようなアンケート結果を見て有権者の感情を捉えてほしいものです。(土)

 


「暮らしはどうなるのか選挙結果を読む」

2017年10月30日 | 日記

 先日(10/24)のNHKマイあさラジオ「生活の見方・私の視点」で、「暮らしはどうなるのか選挙結果を読む※内橋克人(経済評論家)」で経済と国民生活の今後を予想していました。(11/21まで聞くことが出来ます。)

 今後、安倍政権がアメリカとのFTA交渉での難航が予想されることをまず指摘。続いて、日銀の異次元の金融緩和についての問題点や、非正規労働者等の働き方に関する社会的な問題、そして消費増税のことなど今後の不安材料が挙げられていました。今回の選挙では、結局、政権与党の勝利になった結果(世論調査では今も不支持が支持を上回っているのですが・・・。)国民が安倍政権を追認した形になり、遠からず投票者自身の選択(結果)そのものが問われることになるだろうと締め括っていました。

 昨日、自民党から国会での質問時間配分をこれまでの慣例(与党2:野党8)を見直し、議員数に応じた時間配分へと要求したようですが、言語道断と枝野さんも言っていました。その通りと思います。国会での野党の質問封じは国会軽視に繋がります。元々、これまでの時間配分は、自民党が野党の時に当時の民主党政権に飲ませたものです。自民党(安倍政権)の自己都合の国会運営がまた頭を持ち上げてきて腹立たしいかぎりです。結局、安倍首相の言う謙虚さのカケラも感じられません。(土)

 

 


保守とリベラルについて

2017年10月27日 | 日記

 昨日(10/26)のTV「羽鳥慎一モーニングショー」の中の「そもそも総研」で「先の衆院選の意味は何だったのか」というテーマを追及しながら、「保守」と「リベラル」の意味について解説がありました。解説したのは一橋大学教授の中北浩爾氏。

氏によると「リベラル」とは本来自由主義の意味で、個人主義と結びついて国家からの自由を求める考え方だったとのこと。そして、現代では社会的公正も重視しているそうです。世界では、現在、国によってとらえ方が違うようで、ヨーロッパのリベラルは当初の思想から「小さな政府」を志向する考え方で、アメリカのリベラルは社会的公正の重視からか「大きな政府」へ向かう考え方のようです。(つまり、ヨーロッパとアメリカでは180°リベラルの考えが違うということです。)

 一方、日本の場合は憲法に対する考え方で「リベラル」という言葉が使われているのが実情のようです。かつては、自民党の宏池会はリベラルでもあったが保守でもあったということです。要は憲法を変えないという立場でリベラルだったということです。その一方で「保守」とは、アメリカとの協調という意味で使われてきたようです。この「保守」に対する対立概念としては、「革新」という言葉になるのです。だから「保守」と「リベラル」は対立概念ではないというのが識者の見解。(保守本流の宏池会がリベラルなのですから・・・)

 「リベラル」は日本国憲法に対する「肯定的な考え方」とでも捉えるのがよいようです。リベラルはなぜ憲法を肯定するかというと、現在の日本国憲法は個人を大切にする考え方になっているからです。だから、リベラルは保守である宏池会や公明党などのように憲法に対しての中道路線から、社民党や共産党の護憲派まで実に幅が広いようです

 そうすると、私たちが政党支持を考えるとき、各政党の憲法に対する立ち位置だけではなく、もう一つの対立軸である「保守(日米安保肯定的)」「革新(日米安保否定的)」の立ち位置も1つの基準になるのでしょう。今のところ、純粋に革新なのは社民党と共産党です。(※立憲民主党は「駆けつけ警護」を付与した安保関連法案・集団的自衛権行使等には反対しています。まず安保関連法案の一連を破棄してから改憲その他の議論をせよと言っているようです。日米安保そのものにはやや肯定的と言えそうです。)尚、リベラルに対する対立概念は「右派」となるとのこと。そうすると逆に、リベラルは「左派」と言ってもよいのかもしれません。ただ、このように「リベラルも左派」も、大変幅のある概念で、本来、自民党内にも存在していたわけです。自民党が、これまで多く支持されてきたのは、このような幅広い考え方の党員をまとめていたからとも言えるかもしれません。

 先の衆院選で、「寛容な保守」を目指したはずの「希望の党」が、寛容さを失い「排除」発言によって支持を失っていった経緯は、自民党内の幅の広さ(懐の深さ?)に比べるとよく理解できるような気がしてきます。(土)


県退連総会

2017年10月26日 | 日記

 今日(10/26)、富山県退職者連合(県退連)の第19回総会がボルファート富山でありました。冒頭挨拶に立った鈴木会長や来賓として出席された連合の辻会長などの挨拶に共通していたのは、先の衆院選について残念な結果だったということ。そして、労働者はじめ高齢者の生活(環境改善)には「政治(運動)」と切り離すことが出来ないので、今後も労働者や高齢者の生活を第一に考える政治を期待して運動していきたいというようなものでした。

 鈴木会長曰く、「高齢者は行動力が衰えるが、口動力で頑張って行きましょう」とのこと。ものは考えよう!私たち高齢者としての頑張り方もあるようです。

 総会後には、第56回福祉講演会がありました。今回の講演は、今までとは随分と毛色が違っていたように思います。演台「人生に悔いを残さない為に選んだ道」ということで、講師はsa’Toshi(サトシ)氏。氏は富山市出身で目下、歌手・ものまねタレントとして東京で活躍中の38歳とか。特にX JAPANのToshi(トシ)のものまねが得意で、講演後に「ものまね披露」もある2部構成でした。さすがにプロ!大変上手で感心しました。何より驚いたのはプロフィール。17年間サラリーマンとして富山市で勤務した後に、「人生に悔いを残さないために」と一念発起し、歌手・ものまねタレントの道へ飛び込んだとのこと。意欲ある元気な若者を目にすると何だか嬉しくなります。録音・録画等が禁止されていたので残念でしたが、楽しい一連の総会行事でした。(土)

 

 


国民の信頼が最も重要

2017年10月25日 | 日記

 これは、今日(10/25)の北日本新聞社説の見出しです。憲法改正の議論について述べたもの。いよいよ改憲への歩みに現実味が出てきたことから、これまでの安倍政権が行ってきたやり方に注文を付けた形です。

 その社説で印象に残る一文が次の行。~特定秘密保護法や安保法制の審議で見られたように、反対する野党を与党が「数の力」で押し切る強引な国会運営は、政治への国民の信頼を裏切る行為であり、許されないのは当然だ。~と、ありました。与党にはこれまでの国会運営に反省を求めたいものです。

 いよいよ、私たち国民の一人一人が憲法について、そしてその在り方について理解を深めることが必要になっています。その意味で憲法について学び直し、改憲ありきではなく、「改憲議論」には乗ってもよいのかもしれません。(土)