定期総会では、学習会3として県教組の神田書記長と意見交換会を開催しました。まず、神田書記長から教育現場の課題など悩める教育現場の様子について報告を受けました。例えば、○子どもや学校に負担を強いる土曜授業の導入 ○学力向上対策における学校現場への過重な負担 ○道徳の教科化 ○ますます多忙化している教育現場 などなど・・・。
※このようなことを聞いて、参加者からは「定年退職者・定年前退職者或いは新採用から1年未満での退職者などの追跡調査をとっているか…?」など質問や意見が出されるなど、お互いの意見交換が行われました。やはり、定年前の退職理由等については県教組でもアンケート等で一定程度把握しているとのこと。「理由は様々で、家庭の問題等…、或いは学校のパワハラ等の問題らしきものもあったようだ…など。いずれにしても、昔に比べると、若い人にとっては学校という職場の魅力が薄くなっているかもしれない…。」などの悩ましい学校現場の様子について理解したのです。
このように、教職員がゆとりを無くし追い詰められている様子は、先般の「退職組合員の集い」において公表されていた「退職者のアンケート結果」を見ると、よく伝わってきます。退職者が抱いた現場についての思いがよく分かる例をいくつか以下に掲載しておきます。
① ・学校現場は疲れています。昔に戻ってください。
② ・道徳の教科化や全国学力学習調査がますます職場の多忙化に拍車をかけている。
③ ・多忙すぎる現場は大幅な改善が必要だ。精神的に緊張した状態が続き負担だった。教材研究どころではない。校務分掌が重なってくる40代の先生方の負担が多すぎる。精神的な病休をとられる先生が多いのも当然である。
④ ・年々多忙になり保護者への対応も難しくなってきている。新採や若い人へのサポートの必要性を感じている。
⑤ ・現場の多忙感は一層進み、学年主任以上の任務を果たすには相当大変です。家族の協力が得られないで困っている同僚はたくさんいると思う。
⑥ ・子ども、保護者の多様化、様々な調査、学力向上策等で現場は多忙を極めている。純粋に子どもたちの教育に携わりたいと思い退職し、非常勤講師を希望しました。
⑦ ・ただただ学校と家との往復で過ぎた年月だったように思います。もっとゆとりのある学校、職場であってほしい。給料への意識が低いことをパートになって初めて実感している。