昨日(2/21)の北日本新聞9面に載っていた記事「論考2023※フランスのデモ(科学史家 隠岐さや香)」をじっくり読んで考えさせられました。
内容は、フランスで年金問題を機に国民が世代を超えて反発の声を上げたことを紹介し、一方、日本での世代間には分断があるのではないかとの憂いを述べているものでした。
筆者の論調から「なるほど!」と考えさせられた部分が以下の記述部分です。少しばかり長いけど引用します。
~思い返せば、日本で厚生年金の支給開始年齢が60歳から65歳に引き上げられると決まった00年、私も20代だった。しかし、全く無関心だった。自分の将来への不安で頭がいっぱいで、それと年金問題に関係があるとの発想は皆無だった。それどころか「若者は苦しんでいるが、上の世代は恵まれている」という感情すら持っていた。(実際には日本における65歳以上の貧困率は高い)。私たちは完全に分断されていたのだ。~
~さらに言うと、私たちは社会運動についても世代の分断を抱えている。ちょうど就職氷河期世代のあたりから、声を上げた経験のない人が増えるのだ。~※以下省略~
まさに、私の息子が就職氷河期世代。私が選挙などで「草の根運動」の趣旨で投票依頼をすると親子と言えども駄目との拒否態度をとり、「草の根運動」として力を合わせることの大切さが理解されていないことにガッカリさせられたものです。
たぶん!?就職氷河期世代の多くには、皆で力を合わせるなどして政治をはじめとした社会を改善していこうとの思考そのものが無いかもしれません!?大変残念なのです。(土)