tomitaikyoブログ

富退教(富山県退職教職員協議会)事務局からの情報発信です。会員の親睦を中心に教育現場への支援など様々な活動をしています。

永田町・権力の興亡

2015年12月30日 | 日記

 今日(12/30)、NHKスペシャルの再放送で 証言ドキュメント 永田町・権力の興亡“安倍一強”実像に迫る」を改めて見ました。前回の放送日には、かなりの部分を見逃していたのを今回は全て見たので、理解が進み面白く感じたと同時に、これで日本の政治はよいのだろうか?と改めて不安も感じたのです。
 自民党総裁選で、野田聖子氏が立候補の動きを見せると切り崩された様子や、参院特別委員会委員長の鴻池祥肇氏が行った9月17日の苦渋の議決状況などもよく解りました。(このブログに記した9月17日の様子も改めて読み返しました。残念ながらあの状況は今だに脳裏に焼き付いています。)
 自民党宏池会名誉会長の古賀誠氏をはじめ野田聖子氏や鴻池祥肇氏など、自民党内部にも今の安倍体制に危うさを感じている人が大勢います。(少しばかりの安堵も覚えますが・・・。)
  異論に耳を貸さない安倍首相の姿勢・・・それに抵抗できない自民党内部や野党。果たしてこれでよいのか?と問わざるを得ません。
 番組が締めくくりに流したナレーション・・・「日本の政治はどこへ向かうのか?その選択は私たちに委ねられている。」とありました。私たち国民一人一人が真剣に考えるところから再出発しなければなりません。(土)


時代は独裁者を求めた

2015年12月21日 | 日記

 これは、昨日(12/20)のNHK「新・映像の世紀第3集」の見出しです。世界中が巻き込まれていった第二次世界大戦への道のりがよく解りました。特に、ドイツのヒトラーに焦点を当てており、時代がヒトラーに熱狂した様子もよく解りました。
 なぜ人々は独裁者を迎え入れたのか?なぜ人々は独裁者を止められなかったのか?このようなキーワードを翳しながらドキュメンタリー映像が流されていました。恐ろしい映像でもありました。戦争の狂気を改めて知らされ、あのような恐ろしい戦争は2度と起こしてはいけないと思います。今、世界に広がる不穏で不安な動きを止められるように世界の人々が行動すべきでしょう。
 ヒトラーが死の直前に残した言葉・・・「ナチズムは壊滅した、もう終わりだ。その思想は私と共に消滅する。だが100年後には新たな思想が生まれるだろう。宗教のように新たなナチズムが誕生するだろう。」・・・この予言のような言葉が本当に当てはまりそうな今の世界の動きを感じて不安です。
 今年で戦後70年経ちましたが、ヒトラーの予言のような歳月を待たずして、より過激な思想が生まれるかもしれません。その頃、私たち富退教のメンバーの多くが生きてはいないかもしれませんが、未来の人々にできる限りのことはしてあげたいと思います。(土)


※番外編…今年の漢字に「安」

2015年12月15日 | 日記

 日本漢字能力検定協会(京都市)は今日(12/15)、例年のように「今年の漢字」として京都・清水寺で発表しました。2015年を表す漢字は「安」とのこと。安倍政権のもとで安全保障関連法案の採否をめぐり国論を2分した点や、世界で続発したテロや異常気象、マンションの杭打ちデータ流用などで人々が不安になったことなどが理由に挙げられています。「安」という時は安らぎのイメージが強く、このように「不安」のイメージから選ばれたという点に複雑な思いがします。(土)

 


結成40周年祝賀会報告(5)

2015年12月11日 | 開催活動

 前回に続いて、学習会の講演2つ目について簡単に要点をお伝えします。2つ目の講演は「年金改正と今後の課題等について」と題して、公立学校共済組合富山支部の医療・年金係係長 柳瀬勉氏からお話を伺いました。氏はA4用紙5枚の資料をご用意下さいましたが、特に強調し説明して頂いた部分についてのみお伝えします。
 ご存じとは思いますが、今年の10月から共済年金制度は厚生年金へ統合され、被用者年金制度は一元化されました。
◎一元化の主な内容
 ①共済年金の2階部分は厚生年金へ統合
 ②年金の保険料率が統一
 ③共済年金と厚生年金の制度的な差異が解消
※まだ他にも改正項目がありますが、今回はこれらのことについて詳しくお話下さいました。
①項についての要点・・・3階立ての1階部分(国民年金※基礎年金)は変わらず、2階部分(共済年金)は今年10月以降に受給権が発生した年金の名称は厚生年金となります。
3階部分(職域年金相当部分)については10月以降に年金払い退職給付という新しい制度が設けられました。たぶん、富退教会員の多くは今年の9月までに受給権の発生した方々でしょう。この場合は既得権として、これまで通りのものを全て受給できることになっています。(但し、現在の61歳~65歳未満の者については受給する年金の名称が変わります。金額は変わりません。)
②項については、毎年保険料率が引き上げられており平成30年に厚生年金の保険料率と同じ18.3%に統一されるそうです。
③項については・・・在職中の年金支給の方法が変わりました。退職共済年金受給者が再就職した場合について、概ね不利な形になったと言えるでしょう。※資料では表で詳しく表してありました。その他の差異の解消点では、・未支給年金の給付範囲が変わったこと、・遺族年金の転給制度が無くなったことなどを詳しく話して頂きました。※この他にも差異の解消点となどがありました。全て資料では表で旧制度と新制度が比較され、解りやすく解説してありました。

◎加給年金額の加算について※予め説明をお願いしておりました。
 加給年金とは、年金受給権者(つまり我々)が、65歳に達した当時、その者と生計を共にし、かつ恒常的な収入が年額850万円又は所得が655.5万円未満の下記のような該当者がいるときは、加給年金として年金額に加算される制度です。
 【加給年金額加算対象者】
・65歳未満の配偶者
・18歳に達する日の属する年度末までの間にある婚姻していない子
・20歳未満で障害等級が1級または2級に該当する婚姻していない子
※これらに該当する対象者がいると、最高で年額39万円ももらえる可能性があります。
 しかし、加給年金の支給停止という事項もあり、65歳未満の配偶者でも退職共済(老齢厚生)年金が支給されると加給年金が支給停止されます。たぶん、会員の配偶者が6歳以上歳下なら加給年金をもらえる可能性が大きいのではないでしょうか。
 また、過去に加算対象の条件に適合していたがもらい損なったという方は、5年程度なら遡ってもらえる可能性もあるようです。詳しくは公立学校共済組合本部年金相談窓口へ問い合わせ下さい。 
※要点でお伝えすると考えながらもかなり長くなってしまいました。以上で報告を終わります。(土)


結成40周年祝賀会報告(4)

2015年12月09日 | 開催活動

 学習会の内容について要点のみお伝えします。まずは、学習会の講演「地球温暖化と天候の見通し」と題して、富山気象台気象情報官の山田勝俊氏からお話を伺いました。氏は、パワーポイントで膨大な資料を見せて下さいましたのでほとんどお伝え出来ませんが、個人的な受け止めで結論的な要点を以下に箇条書きします。

温室効果とは温室効果ガスが地球からの熱を吸収し、一部を地球に戻すことにある。つまり、温室効果によって現在の地球の気候が保たれているとも言えます。
地球温暖化のテンポは速まっている。
県内の観測点から、年平均地上気温の経年変化を見ると上昇傾向が確認できる。また、1990年代中頃より猛暑日が増えている。さらに、最深積雪の変化を見ると積雪深は低下してきている。そして、年降雪量の減少傾向が確認出来る。
我々がよく心配し口にする異常気象の説明もありました。異常気象とは…気象庁では、気温や降水量などの異常を判断する場合、原則として「ある場所(地域)・ある時期(週・月・季節)において30年間に1回以下の頻度で発生する現象」を異常気象としているそうです。世界で発生している主な異常気象・気象災害なども紹介して頂きました。
異常気象・気象災害の要因についての説明もありました。特に3点について説明を受けました。「偏西風の蛇行」「北極振動」「エルニーニョ/ラニーニャ現象」の3点です。この説明の後、異常気象は地球温暖化のせいか?ということの話をされました。結論を言うと、様々な要因により気象は常に変動しているので、個々の異常気象を地球温暖化と結びつけることは出来ないということでした。ただ、異常気象の起こりやすさを高めている可能性があるということは言えそうなのです。
地球温暖化とは、「地球規模」で「長期的に見て」気温や水温が上昇しているかという問題です。気象庁では「地球温暖化予測情報第8巻」を公表しているそうです。(関心のある方はそちらを照会して下さい。)
富山県の気温の将来予測(20世紀末と比べた21世紀末の予測)も紹介して下さいました。次のようになります。●平均気温の変化→・年平均気温は約3.0℃上昇。・夏より冬に上昇が大きい。●最高・最低気温の変化→・夏季の最高気温は約2.8℃の上昇。・冬季の最低気温は約3.2℃の上昇。階級別日数の変化→・真夏日は約42日、猛暑日は約13日、熱帯夜は約40日増加。・冬日は約18日減少。季節進行の変化→・冬の方が他の季節より気温の上昇が大きい。・・・年平均気温で約3℃上がることになるとのこと。このようになると現在の和歌山に相当するそうです。つまり、冬になっても雪は降らないわけです。ちょっと淋しい?これらの予測を聞いただけで心配になりました。
⑧まとめとして「地球温暖化はなぜ問題なのか」について以下のように説明して下さいました。※項目のみ → ・急激な気温の変化に対応できない生態系へのダメージ ・気温や海面水位の上昇による国土喪失や社会基盤の損失 ・降水パターンの変化に伴う水資源の分布や農業適地の変化 ・世界平均気温の上昇がもたらす地域的な損得 

※以上のようなお話を聞くと、この先やはり不安になります。私たちの孫世代には影響も出る可能性もお話されました。現在、COP21がパリで開催されていますが、世界の合意形成には難しいのが実情のようです。残されている時間はあまりありません。人類の英知を結集しなければならない大問題であるにもかかわらず・・・。(土)